CV:麦人
概要
『ベターマン』の登場人物の1人。
(株)超人同盟代表取締役社長。部下に多数の超能力者を有し、大企業や政府高官を相手に未来予知とも思える情報提供を行い、総合情報企業として急成長を遂げる。
自らも優れたダウジング能力者だが、その能力を主に金儲けの手段として使うという俗物でもある。また、やたら間延びした独特のイントネーションで会話する癖を持つ。
かつて次世代環境機関NEOに資金提供を持ちかけ、オフィサーや彩教授、梅崎博士、都古麻御、カクタスらと共に『ベストマンプロジェクト』に参加していたという過去がある。ダイブインスペクション実験にも立ち会い、その過程で生み出されたカンケルの脅威を認識している。更にアルジャーノンから来る死への恐怖を乗り越える為に自らブラフマンと呼ばれる超人に進化しようと企む。
超能力研究施設で幼少期の紅楓を養育していた「先生」の正体でもあり、3章でアカマツ工業を襲っていた数々の怪奇現象は楓を手に入れる為に社員の超能力者に起こさせていたもの。最終的に楓の能力を利用し、200人以上の超能力者とリンカージェルを生贄として真ブラフマンへの変身を遂げた。尊者ヤクスギが自爆同然に発動したアモーガッシディにも耐えたが、アカマツ工業との戦闘の末に覚醒人1号のシナプス弾撃を受けて敗北する。
しかし、ブロッサム搭乗者のアルジャーノン発症とカンケル出現の混乱に紛れて生き延びており、数か月後に彩火乃紀を誘拐してダイブインスペクションに必要な機材のあるモーディワープ本部へ逃走。地下深層部でベターマン・ラミアと対決するも、ベターマン・ネブラのペクトフォレースとサイコ・ヴォイスを利用した二段構えの作戦でリンカージェルの供給を絶ち切られ、爪でズタズタに引き裂かれて惨殺された。死亡して『フォルテの実』と化してなお意志を残しており、ラミアがカンケルに滅ぼされる事を嘲笑っていたが、握り潰された挙句に『オルトスの実』の素材のひとつとなった。
余談ながら麦人という名は声優を務める麦人氏にあやかって付けられもの。
真ブラフマン
魔門が「人類の進化の研究」の末に辿り着いた存在で、大気中の「気」を魔門に集約して新たな肉体を構成した新人類。名前の由来はインド神話の概念的存在と思われる。
全身が伸縮自在の帯のようなパーツで構成されており、触手による打撃や締め付け、ティランの装甲をも融解する体液によって攻撃を行う。また、リミピッドチャンネルでの会話能力を持ち、アカシックレコードに介入して敵の情報を収集できるほか、魔門のダウジング能力を増幅して衝撃波を発する能力まで有する。
その肉体は人間の膀胱に似た細胞で構成されており、それ故に細胞活性を抑制するビンカアルカロイド系の薬剤を撃ち込まれると細胞が自滅するという弱点を抱えている。
魔門は自らをブラフマンにする為、生命の根源リンカージェルを各所から盗んだうえ、各々異なる能力を持つダウジング能力者の巫女5人と200人以上の社員(超能力者)を人柱にするという悍ましい所業に手を染めていた。しかし、そこまでして誕生したブラフマンすらもアルジャーノンを克服するには至らなかった。