「結集せし絆の力にて」
「傲岸たる巨悪の壁を射貫け!」
「シンクロ召喚! 現れろ、レベル12!」
「B・F-決戦のビッグ・バリスタ!!」
概要
遊戯王ARC-Vにてシンジ・ウェーバーが使用した昆虫族のシンクロモンスター。
最強のB・Fモンスターであり、遊戯王OCGにおいて史上初にして現在唯一のレベル12の昆虫族モンスター。「ビッグ・バリスタ」という名の通り、背中には巨大な弩砲を搭載している。その様相はまさしくB・F、そして昆虫族最大の決戦兵器。
カードテキスト
シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/昆虫族/攻3000/守 800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の昆虫族モンスターを全て除外して発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は、
除外されている自分の昆虫族モンスターの数×500ダウンする。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
除外されている自分のレベル11以下の昆虫族モンスター3体を選んで特殊召喚する。
解説
レベル12のモンスターとして見ると、意外に単純な戦闘力はあまり高くない。実際、究極完全態・グレート・モスなど、数値的にはこのモンスターより強大な力を持つ昆虫族モンスターも存在する。しかし特殊召喚に成功した際に墓地の昆虫族モンスターを全て除外し、その枚数に応じて相手モンスター全員を弱体化させる能力を有する。この効果により相手モンスターのステータスを大幅に引き下げ、そのままぶち抜いて仕留める戦法が得意。加えて貫通攻撃能力も備えているため、守りを固めようともその勢いと猛攻は簡単には止められない。B・Fデッキは勿論、昆虫族を中心としたデッキであれば、その能力を存分に活かせることだろう。
シンクロ素材の指定が一切無いのも長所だが、レベル自体がかなり高いのでシンクロ召喚の難度は少し高め。ただしシンクロ召喚に成功していた場合、相手のカードで破壊されれば除外されている昆虫族モンスターを最大3体までフィールドに帰還させられる。レベル11以下という制限はあるが、その条件から外れるのは元々レベルを持っていないモンスターかビッグ・バリスタ自身くらいしか存在しない。シンクロ召喚に昆虫族を利用して第一の効果であらかじめ除外しておけば、同じモンスターを復活させてまたビッグ・バリスタにシンクロすることもできる。
敵陣を弱体化させる第一の効果は特殊召喚に成功する度に発動させられる。これについては何もシンクロ召喚に成功したタイミングに限定されてはおらず、死者蘇生などで復活しても発動させられる。しかし、発動させる場合は必ず墓地の昆虫族を根こそぎ除外してしまうため、墓地のリソースを大幅に消費してしまうのが欠点。場合によっては効果を適用しないという選択も必要になる。また、シンクロ召喚ではない場合は第三の効果による昆虫族モンスターの帰還が不可能となるうえ、帰還させるモンスターは三体までではなく、三体指定である点には注意。バウンスや除外などに対する耐性もないため、フィールドに出す際は状況をよく見極めて使っていきたいところ。
能力的には昆虫族デッキでこそ最大限に活躍できるが、第二の効果は一切昆虫族に関係しないため、一応は単独でも戦えないことは無い。また、高レベルシンクロモンスターに意外と少ない貫通持ちの高打点モンスターなので、使い分けが出来る。例として【Sin】はSinパラレルギアでレベル12シンクロが容易かつ展開力に難がある(複数のSinモンスターを並べるのに工夫がいるため)ビートダウン偏重デッキなので、貫通効果は十分に嬉しい。