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deity

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でいてぃ

deity は「神」のこと。または「神性・神格」。god(神)とは語源や用例で違いがある。

god と deity の違い

語源での違い

god(ゴッド)とdeity(デイティ)は、どちらも、英語で「神」を意味する。

  • 語源において、god は印欧語祖語に遡ることができ、「呼び出された者」(invoked one)という意味がある。神霊に呼びかけ、それに応じて、神霊が地上、あるいは祈る者に対し、顕現する。召喚に応じてあらわれる神。
  • 他方、deity(神・神性)は、ラテン語起源であるが、ヒッポのアウグスティヌスが、deus(神)という語から造語した。deus は印欧語祖語に遡ると、「空・天空」の意味となり、神霊としては、「天空神」で、ローマ神話のユーピテールを指すことになる。

god はこのような語源からは、祈りなどによって呼びかけ、呼びかけに応じて、顕現する神である。他方、deity は、語源の deus が天空を示す自然神である。そこから、deity は天空という自然現象の神化であり、天空の崇高さ・神々しさを示す言葉だと言える。

用例での違い

一般的に考えられる用法・用例は、アブラハムの宗教(ユダヤ教キリスト教イスラム教)の神は、god あるいは God を使う。

西アジアの神、インドの神、中国の神、日本の神などには、deity を使うことが多い。これらの神も、god と呼ぶことがあるが、deity と呼ぶ習慣がある。

このような使用区別を語源から考えると:

  • ゴッドは、祈りや召喚に応じて顕現する神である。これは、唯一神である、キリスト教の神などに相応しいと言える。
  • デイティは、自然の偉大さや崇高さの擬神化である。自然の神霊的把握である神は、多神教の神に相応しいとも言える。唯一神ヤハウェは、自然現象を神と考えたというより、人間の祈りに応じて顕現する神という方が妥当である。天空の擬神化の神や、太陽の擬神化の神は、むしろ多神教に使うのが妥当と言える。

日本の天照大神は、deity という方が合っているとも言える。god と呼ばない訳ではないが、deity の方が、唯一神のニュアンスがなく、相応しいとも言える。

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