概要
感染症の一種。E型肝炎ウイルスに感染することで肝臓に炎症を起こす。
主に発展途上国で流行しているが、日本などの先進国でも発生することがある。
感染経路
A型肝炎同様、ウイルスが水や食べ物に混ざって、口から侵入することで感染する。
症状
発熱、黄疸、食欲低下、嘔吐、下痢など、A型肝炎と同じような症状があらわれる。
しかし、E型肝炎は妊婦がかかると重症化しやすく、劇症肝炎に進行するリスクがA型肝炎の10倍にもなると言われている。また、A型肝炎同様、高齢者も重症化しやすいので注意。
診断
血液検査でE型肝炎ウイルス(HEV)がいることを確認する。
また、肝機能検査としてAST・ALT、γ-GTP、総ビリルビン、血小板数などを調べる。
E型肝炎はほとんど慢性化しない代わりに急性症状が非常に強いため、AST・ALTの数値が1000を超えることも珍しくない。
治療方法
予防方法
念入りな手洗い、十分な加熱調理など、食べ物に気をつけること。
なお、B型肝炎やA型肝炎と違い、日本で打てるワクチンは存在しない。中国ではワクチンが開発されたが、未認可であり安全性は担保されていない。