地球はSolarBallsに登場する太陽系第三惑星である。お調子者で好奇心旺盛な性格でノリがよく、他の岩石惑星たちとは基本的にはいい関係を築いている。恐らくアホであり、無知で少々思い込みが激しい。また大抵のくだらないことの発案者もおそらく地球である。それ以外にも小惑星ドッヂボールやスペースポーカーを広めたのは彼(と火星)であり惑星生活をエンジョイしているようだ。

生命を持つことを誇りに思っており、それゆえ自己中心的なところがある。調子に乗りやすく傲慢で自分が特別だとナチュラルに思っている節がある。また他人に対して無神経で失礼な言動を取る時がある。

それと同時に見捨てられることに強い不安を感じており、これは誰かが近くにいないと地軸が不安定になるからという本能的なものなのかもしれない。

地球は地球人の所業に悩まされており、本質的には環境破壊自体よりもそれによる地球人の自滅とその愚かさへの失望、使い尽くされた自分が地球人に見捨てられる可能性への不安が原因である。それでもまだ希望を捨てず、いつか環境破壊を対策してくると地球人を信じている。

このように地球人のことを本心から愛しつつも同時に恥ずかしく思っている。

地球は生命を持つという夢を叶えるために血のにじむような努力をしてきた。それに加え地球人が住みやすいように保つことには大変な労力が必要であり、地球は常に辛いと感じているようだ。実際Astrodudeが火星に着陸したりタイタンの表面を掘り進めた時に彼らは明確に痛みを感じており、地球は24時間365日これを体感しているのである。

恐竜が絶滅したことは彼にとって大きなトラウマになっているようだ。

また過去に起こったテイアとの衝突もトラウマになっている様子であり、直接言及されるまでは記憶に蓋をしていた。思い出した際も明らかに動揺しており、悲しそうな表情で俯き視線のやり場に困っていた。

容姿

地球は青い球体であり、緑の大陸と北極と南極に白い氷が描かれている。顔の側は北アメリカ大陸と南アメリカ大陸であり、裏側には日本も描かれている(本州しかないが、インド半島に至っては消滅しているので扱いはいい方である)。

渦巻き状の半透明の雲がかかっている。

輪郭の外側に青色の大気が描写されている。

行動

ここでは話の本筋とはあまり関係のない地球の行動について記す。

他の惑星とスペースポーカーや小惑星ドッヂボールをして遊ぶ
他の惑星と共に小惑星ケーキを作る
鬼ごっこをしようとして火星に衝突しかける
塵とガスを一箇所に集める
金星の弱みを握って奉仕させる(うちわで仰がせ、レモネードを持ってこさせる)
スペースデブリを輪にする
新聞を読む
実況する
小惑星と小惑星をぶつけて遊ぶ
凍える
小惑星ポップコーンを火星と共有する

関係性

火星

地球と火星は地軸の傾きや自転周期などが近いことからか親友であり、よくスペースポーカーをして遊んでいる。巨大なカードは動画「Space is Magic!!」で手に入れ、スペースポーカーの歴史が幕を開けた。ルールはその都度作っているようだ。

また小惑星ドッヂボールというスリル満点の遊びをすることもある。これは岩石惑星を中心に広まり、ガス惑星も存在を認識した。その後太陽公認のスポーツとなった。

テラフォーミングされる際火星にレーザーが発射させた時には、少しワクワクしつつも痛がる火星を心配していた。なおそこまで深刻な痛みを与えていないことが発覚すると直ぐにまたレーザーに興味を示していた。

地球は火星の親友ではあるが、しばしば無礼な態度をとる。

衛星の革命が終了したあと岩石惑星の友情は深まり、地球と火星は本当の意味で親友になった。

金星

地球と金星は相性がいい訳では無いが友人であり、火星も含め三人でつるんでいることが多い。地球はよく愚かな行動をし、それを金星にバカと罵られ叱責される。

地球は金星の名前の由来をからかった。

地球は度々気が利かず金星を傷つけてしまうことがあり、一時的に地球が金星に擦り寄った時に特に見られた。しかし衛星の革命が終了後には、金星の本音に同情と共感を示し彼を心配している。

水星

水星と地球はあまり接点がないが、爆発しそうだと絶望している水星を心配し、それがプレートテクトニクスで少し痛いだけだと言って励ました。しかし金星と一緒に水星をからかうこともある。また水星をかつての金星の衛星みたいなものだと思っている節がある(本気で思っているかは不明)。

衛星の革命の終了後、より多くの接点を持つようになる。それでも集団の中の一員といった印象が強い。

木星

地球は木星を兄のように思っており、頼りになる存在と尊敬している。木星に物事を教わることが多いが、地球の内心が穏やかではないと鬱陶しがることがある。

テイア

かつて地球に衝突し現在の月を誕生させた仮想の女性惑星である。地球は太陽により彼女が言及されるまでは記憶を封印していた。思い出した時の表情からかつては仲が良く、失った悲しみと罪悪感に苦しんでいると推測される。

月

地球と月は誰よりもお互いのことを知っているはずだが、地球は月のことを雑に扱うことがある。友人と言うよりは自慢のペットのように他の惑星に見せびらかしていた。またカードゲームの最中に月に話しかけられたり、急に話しかけられるのを不快に思っていた。

衛星の革命な終了後は地球は月への扱いを反省し、友人として尊重するようになった。このことは岩石惑星のみんなでスペースポーカーをしていた時に、月が帰ってきた際地球が喜びカードを投げ出すという反応からも分かる。

月が自分の人生を楽しみ、他の衛星と友達になったことを喜んでいる。

また月を信頼し、火星と共に自分たちの衛星を誇り応援した。

タイタン

タイタンは地球に憧れていたが、地球はタイタンが自分に似ていることを知り、アイデンティティの危機に陥ってしまう。地球とタイタンは敵対するが、最終的に和解する。

和解した後は月の良い友達として受け入れている。

地球人

地球は地球人を心から愛している。その反面地球人が環境を破壊した挙句自滅したり、自分を見捨てて他の星に移り住んでしまう可能性を不安に思い、地球人を恥じてもいる。また地球人が住みやすい環境を維持するために我慢し努力している。地球は少しだけ感謝して欲しいだけであり、してくれる人もいるが邪悪な人もいることに辟易している。それでも地球人のことを信じており、まだ希望があると考えている。

The Moon Revolution(衛星の革命)(ネタバレ注意)

地球は衛星の革命のきっかけとなった天体であり、この章の物語に深く関与する。

地球のやらかし

火星とトランプをして遊んでいるところに月がタイタンを連れてきたことが地球とタイタンの出会いである。火星はタイタンには地球といくつか共通点があり、生命を持てる可能性があると説明する。しかし地球は生命を持つ事で自分が特別だと信じ込んでいたので、タイタンに脅威を感じ不安になってしまう。そしてついに地球は「Moons should know their place!(衛星は立場を弁えるべきだ！)」と言い放ち、全ての衛星を侮辱する。タイタンは地球に失望しその場から立ち去る。

地球がタイタンに暴言を吐いたあと火星は地球への不信感を募らせていく。再び火星と遊んだ時には火星はあからさまに不機嫌であるが、地球は原因を直ぐに理解せず、さらに生命があるから自分は他の天体よりも優れているという思考が決定打となり火星は去っていってしまう。月も続いてどこかへ行ってしまう。

火星が遊んでくれなくなった後、地球は代わりに金星を親友と呼び擦り寄る。しばらくは一緒に火星の悪口を言っていたが、金星にかつて生命を持てた可能性があるという事実を嘲笑したことで金星を傷つけるも本人は気づいていない。これはタイタンの時同様一時的に不安に駆られるが現在の金星がもう脅威ではなく自分を引き立てる存在だと確信し、直前まで感じていた少しの不安によるストレスを紛らわすために大声で笑いバカにするという行動をとった考えられる。

さらに火星と金星が口論になった時に火星と金星を自分の為に争わせ火星と仲直りしようとしたが、そこでも自己中心的な思考や行動から完全に逆効果となり火星に完全に見限られてしまう。また金星に対しても明らかに失礼で舐めた態度をとったことで、彼を深く傷つけとうとう見放される。

自己嫌悪に苦しむ地球

地球はひとりぼっちになってしまい、内心では落ち度に気づきつつも言い訳をしつつ自分を正当化していたところ、気持ち悪いくらいに自分を肯定する火星と金星の幻覚を見始める。月の幻覚も現れ、こちらは皮肉な物言いで地球を責め最終的に「二度と戻らない」と言い放ち消滅する。この時地球は自分の過ちにはっきりと気づき、孤独への苦しみと絶望、自己嫌悪で涙を浮かべる。

落ち込む地球の元に月が帰ってくる。地球は自分の酷い態度にも関わらず戻ってきた月を信じられず理解できなかった。月が地球に衛星がデモのために結束していて自分が対処しようとしていた旨を伝えると、地球は見捨てられた訳ではなかったことに驚くが、直ぐに自己嫌悪から自分が月と友達でいる資格はないと言い姿を晦ます。

月は地球を励ますために水星を連れてくる。水星も初めは半信半疑だったが地球の様子を見て手を差し伸べてくれる。だが地球の精神状態は非常に悪く、二人がいなくなった隙に太陽に向かい初め、「Everyone will be happier this way...(こうすればみんな幸せになれる)」と呟き自○を試みる。

地球の贖罪

太陽に向かう地球をあの太陽も心配する。しかし太陽の制止にも関わらず地球は進み続ける。月と水星が発見するも、地球は地球人が自分の元を去る準備ができていると強く思い込み、火星も金星も月も地球人にとってもこの行動が最善だと言い張る。しかし月と水星の必死の頑張りと説得により地球はふと我に返り停止する。そして地球は自分の思いと苦労を二人に打ち明け始め、自己改善に向けて努力すると決心する。そして月に謝罪をする。

水星が企画したカウンセラーを通して地球の精神状態は快方に向かっていく。地球は自分が他の天体を傷つけたことを認め、地球人に対する思いを吐き出し気分が軽くなる。その後水星に後押しされ、それぞれの惑星はそれぞれ異なっていて、それがみんなを特別にしていると気づく。また生命が維持されているのは自分の力だけでなく太陽系全体のバランスのおかげだと悟り、さらに月こそが生命を支えていたのに軽んじてたと自覚し、これを月に伝え和解する。地球は月と水星を馬鹿なことをしようとしていた自分を止めてくれたことに感謝し、火星と金星に謝罪することを決意する。

衛星の革命

地球は火星と金星を探そうとする。月は地球に衛星の蜂起について警告するが、地球は二人の捜索を優先して、自分は自身の軌道周辺を探し月と水星は小惑星帯を探すことを提案する。月は地球を心配するが、水星は地球が友人を気にかけられるように回復したことを喜ぶ。しばらく探していると二人は衛星の襲撃を受けた火星と金星を発見する。月は革命を終わらせる覚悟を決め一人で小惑星帯のアジトに乗り込み抗議するが、結果的に捕まって人質となってしまう。

このことを知った地球は月を助け出し、革命を終わらせるために月同様一人で小惑星帯に行くことを決める。ここの言い回しで月と地球がやっぱり同じ惑星系に属する天体だと再確認できる。そして「Nobody is getting hurt because of me.(これ以上俺(僕)のせいで誰も傷つけさせない)」と言い小惑星帯に向かった。この後地球の変化に驚く金星と、どこか誇らしげな水星を見ることが出来る。

小惑星帯に入った地球は衛星達に囲まれ、タイタンと対峙する。地球はついにタイタンに謝罪し、演説でタイタンと他の衛星達の心を打つことに成功する。演説の中で地球は月を初めて「ルナ」と呼ぶ。タイタンは地球を許し革命の終了を合図するが、ガニメデとエウロパはそれを止め、当初の計画である地球に小惑星を衝突させるという計画を実行しようとする。先程の演説に心を動かされた他の衛星は戸惑うが、エウロパにここで辞めたら新しい風を起こす事は出来ないと説得されて攻撃する。タイタンを初めとした一部の衛星は反対し、地球を物理的に守る。混沌極まる中、トリトンが冥王星とカロンを連れてくる。彼らの説得により再び衛星達の心は変化し、タイタンが正式に革命に終止符を打つ。月と地球は自分の軌道に帰っていく。

その後

小惑星帯を出た地球は火星と金星に謝罪する。そして全てが元通りになることに安堵する。しかしまだ火星とは気まずく、地球自身も塞ぎこんでしまっており実際には全然順調ではなかった。そこで火星は岩石惑星を集め、みんなで惑星としての性質だけでなく自分自身の性格や悩みなどを告白し、理解し合う機会を設ける。地球は自分の犯した過ちから、元の自分に戻って誰かを傷つけてしまうことを不安に思っていることを打ち明けた。他の三人は地球を慰め、応援する。結果地球は冗談交じりに調子に乗り、火星に窘められる。また地球は金星の悩みに共感と同情を示していた。金星の配慮に欠けた発言に笑う水星の声と、笑うのを辞めるようにブチギレる金星の怒声をBGMに、地球と火星はお互いに謝罪し合う。そして親友と呼び合い、完全に仲直りしてさらに友情を深めた。

月との関係も前よりもずっと健全なものとなり、月が他の衛星と遊ぶようになったことを喜んでいる。しかし月の本当は岩石惑星たちとスペースポーカーをしたいという思いには気づいていない。

Planet X(惑星X)(ネタバレ注意)

この章では地球はあまり物語に関与しないが、様々な行動を見ることが出来る。

木星の異変

ついに火星は木星が秘密を隠していてそれがとても悪いことであると気づき、スペースポーカーをする地球、金星、水星に報告する。しかし普段の木星の様子から地球も金星や水星同様信じていない様子である。その後フォボスとダイモスが現れ、ガニメデとエウロパの追放に抗議する衛星たちの活動に加わることを決める。

太陽系の惑星と衛星が太陽の前に集結し、太陽の決定に異を唱える。太陽は激昂するが、木星が立ち上がり、二人を戻さなければ自分も太陽系を去ると抗議する。岩石惑星は沸き立ち、木星を応援する。地球も木星を最も大きくかっこよく素晴らしい惑星だと褒めたたえるも、木星は罪悪感に耐えられなくなりその場から離れてしまう。地球は自分が何か気に触ることを言ったのか心配する。ここで地球の成長を見ることが出来る。

その後火星と共に審判を務めながら水星と金星の小惑星ドッヂボールを観戦していたところ、太陽に真実を伝えようとする木星と土星を見つけ、みんなでついて行く。しかし異変が起き中断され、ついにXが太陽に向かってきたことが発覚する。

木星の真実

Xが太陽系のメンバーと対峙し、木星の過去をリークする。初めは木星がXを追い出したという事実を信じていなかったが、Xが過去の岩石惑星を破壊したという木星の罪を公言し、こちらも木星が認めるといよいよ混乱し、他の惑星と顔を見合せ話し始める。太陽にもう一度確認され木星が完全に同意すると、他の惑星と共にブーイングする様子が描かれる。(複数人の声が聞こえ、特定不可能)しかしその後木星の追放が太陽から言い渡された際は悲しそうな表情をしていた。また月は木星を警戒し、地球の前に立ち塞がった。

木星の追放後

木星が追放されて、XとXの弁護士として帰ってきたガニメデとエウロパが再び太陽系に所属する。

月にこの状況をどう思っているかを尋ねられ、地球は失望し、悲しく、裏切られたと感じていると答えた。木星を太陽系の兄的存在で父である太陽が暴走した時に頼りになる惑星だと思っていたにも関わらず、実はずっと邪悪だったことが信じられないと述べる。議論をする地球と月のもとに突然野生の小惑星が飛んできて疑問を感じる地球だが、そうこうしてるうちに二つ目の小惑星が飛来し地球を庇って月に直撃する。地球は月を心配し、小惑星の軌道の変化が木星の不在と関係がある可能性を考える。月は単独で小惑星帯に調査に行くが、地球は心配と不安から月にあまり長くいかないでと縋るように呟く。

月の代わりに水星と金星が地軸を安定させる役割を担うも二人いるせいで勝手が変わり不安定になってしまったが、火星を見つけたことで奇数になりどういう訳か解決した。そこに土星がやってきて、他のガス惑星がどこかへ行ったことを聞くが、すぐに太陽に何かを話す天王星とXを発見する。彼らの元に行くと、木星に会いに行った衛星たちを連れてきた海王星も合流する。そして真実を知った衛星たちに木星がずっと自分たち岩石惑星を小惑星から守っていたことを聞かされる。太陽と衛星達が議論をしていると再び小惑星が地球の元に飛んでくるも、金星が警告し彼を救う。この件で完全に木星が必要だと実感し太陽に抗議するも、太陽はXの意見を尊重する。太陽系の危機にガニメデが立ち上がり、Xに挑戦し勝ったら木星を戻すと宣戦布告する。

観戦する地球

地球は衛星を応援し、他の惑星と戦いを観戦する。初戦のレースでは小惑星ポップコーンを火星と共有している様子が見られる(水星と金星は共有しておらず、ここで各々の関係性を見ることが出来る)。Xが優勢の状況で衛星に勝ち目は無いと分析する金星に対し、地球は自分たちの衛星を過小評価するなと抗議し、火星もこれに同調する。最終的に衛星の勝利が決まった時には喜んでいた。

二回戦の早押しクイズでは最後の最後に出題者の太陽が引いたソーラーカードのお題がテイアであり、説明を聞くうちに記憶が鮮明になっていったのか地球は非常に動揺し悲しそうな表情をして俯き視線のやり場に困っている様子を見せた。Xが解答した後、地球は苦悶の表情を浮かべながらテイアと何度も呟き、火星を心配させた。

呼び名

Dingus(アホ) by 金星
Weirdo(変人/変態) by 金星
Idiot(バカ) by 金星
Reckless idiots(無鉄砲なバカ共) by 金星→地球、火星
Planet Earth(惑星の地球) by Astrodude
Mr. Earth(地球さん) by カリスト、タイタン、水星
Best friend(親友) by 金星、火星
Terra(テラ) by 海王星
The Golden Boy of the Planets(期待の新星) by ガニメデ
Spoiled brat of a planet(甘ったれガキ大将) by ガニメデ

余談

地球はSolarBalls以前にMrSphericalで登場しており、その時のデザインは完全な球体ではなく少しぽっちゃりして見える。
地球は元ネタの神/女神とは性別が逆である。
日本語版では一人称が僕と俺で混在している。

Earth(SolarBalls)

概要

プロフィール

性格

容姿

行動

関係性

火星

金星

水星

木星

テイア

月