HOME(B'z)
ほーむ
1998年7月8日に発売されたB'zの25thシングル。角川文庫CMソング。
モンスターヒットを記録したベスト盤「B'z the Best Pleasure」から二ヶ月足らずで発売された。
MVは返還直後の香港で撮られたもの。返還に伴い閉鎖直前だった啓徳空港から航空機が離陸する様子も映っている。
2nd Beatの「The Wild Wind」は角川映画「不夜城」主題歌。意外にもB'zの曲が映画主題歌に起用されたのはデビュー10年目に発表されたこの曲が初。
正式には「HOME」の単独A面なのだが、チャートでは「HOME/The Wild Wind」と両A面表記で扱われており、ジャケットの両A面的デザイン、2曲揃ってテレビで演奏されるなど、限りなく両A面に近い扱いになっている。
1998年7月8日はあのL'Arc~en~Cielの3枚同時シングル発売日でもあり、第一週の集計になる7月20日付オリコンチャートでは初動は「HOME」は55.9万枚、ラルクの3枚同時で最も売れた「HONEY」は54万枚とわずか2万枚にも満たない僅差で首位を獲得した。
何を隠そうB'zの連続首位獲得記録更新が最も危ぶまれていたのはこの時期であり、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったラルクが3枚同時に出していなかったら間違いなくB'zの記録は途絶えていたとも言われるほどだった。
累計売上は「HONEY」や「花葬」の方が上回っており、この2作はミリオンセラーなのに対し、本作は96.1万枚であと一歩ミリオンには届かなかった(日本レコード協会からはミリオン認定されている)。
打ち込みが主流だった前作の「さまよえる蒼い弾丸」から一転、こちらはアコースティック調のミディアムナンバー。歌詞には表記はないがコーラスに「テクマクマヤコン」が入ってるなど若干遊び心もある。
それから二ヶ月後に出された二枚目のベスト盤「B'z the Best Treasure」では2分ほどのショート版ながら弾き語りバージョンがシークレットトラックで収録された。
2007年にリリースされた配信限定ミニアルバム「B'z - EP」では全編英語詞でリテイクされたバージョンの「Home」も収録されたが、翌年の「B'z the Best ULTRA Treasure」の投票上位にも選ばれたため、CD音源としても発売されている。
2020年、COVID-19の蔓延でStayhomeが強まってるのにちなんで、B'zの二人とバックバンドのメンバーが各自宅からパートを取った「HOME」のセッション動画がYou Tubeにアップされ話題を呼んでいる。
「The Wild Wild」もアコースティック調だが、こちらはストリングスを用いたシリアスなバラードナンバー。元々は松本がライブのソロコーナーで歌うために用意された曲だが、映画と合っているということから主題歌に選ばれた。松本お気に入りの一曲である。
歌番組で披露された回数は意外と多く、いずれも「The Wild Wind」とセットで披露されている。
「The Wild Wind」では稲葉がアコースティックギターを演奏していた。
リリース翌年の『B'z LIVE-GYM '99 "Brotherhood"』でライブ初演奏になった。
英語バージョン「Home」がリリースされてからはそちらを演奏することが多くなり、一時期(2006〜2012年)オリジナルバージョンの演奏は少なくなっていた。2015年以降は再び日本語バージョンも演奏されるようになっている。
「The Wild Wind」はリリース年に開催されていた『B'z LIVE-GYM '99 "SURVIVE"』で発売に先駆け初披露。その後は2007年のライブ、『B'z LIVE-GYM Pleasure2013 "ENDLESS SUMMER"』『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』でも演奏されている。