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希望と遺産

Hope&Legacy」とは、久石譲の楽曲を用いた羽生結弦の2016-2017シーズンのフリースケーティング用プログラムの呼称である。

振り付けはシェイ=リーン・ボーン。

『view of silence』と『Asian dream song(旅立ちの時)』を繋げて編集し、「Hope&Legacy」と名付けられている。

昨シーズンの「SEIMEI」と同じく「」のテイストを意識しつつ、といった大自然、および自身の内面などを表現したいという意図が込められている。

トウループ、サルコウ、ループの3種の4回転ジャンプに加え、4回転サルコウ-3回転トウループのコンビネーションジャンプを含む、4本の4回転ジャンプを組み込むという鬼構成となっている。本人は「まだまだ自分は簡単なことやってるなあと思いました」とか言ってるが、これに加えてトリプルアクセルからのコンボが演技後半に2本も入る。

繋ぎなどの複雑さもあり、完璧に滑りきることができるのは羽生本人しかいない超高難度プログラムとなっている。ノーミスで滑ることができれば、もちろん世界記録更新である。

久石譲といえば宮崎駿のアニメでお馴染みの旋律であるため「羽生くんジブリキャラみたい」とか言われたりするが、実際「もののけ姫」の物語の如く過酷なプログラムである。

上述のように難度の高さからノーミスで滑ることができずなかなか評価も上がらず、2017年2月の四大陸選手権ネイサン・チェンに敗れた際には、もう曲を変えようかとも思ったそうである。

しかし諦めずに猛練習を続け、続く2017年3月の世界選手権において、ついにノーミスでの完璧な演技を達成。

自身が保持していた世界記録を塗り替える223.20点を叩き出し、ショート5位発進からの逆転優勝を飾った伝説のプログラムとなった。

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