IS-F
あいえすえふ
ベースとなった車両は、『レクサス・IS』 の2代目モデル(2005~2013年)で、BMW 3シリーズや、メルセデス・ベンツ Cクラスと同じクラスに相当する。
IS Fは、2007年に登場したホットモデルで、ターゲットはBMW M3などである。
ベースモデルは最大3.5L V6エンジンだったが、IS-Fはレクサスの最上級車『LS』の5L V8エンジンを搭載。トヨタのスポーツモデルでは伝統となったヤマハ発動機のチューニングによって423PSを発揮し、これに高性能な8速ATが組み合わされる。これももともとLS用の大トルク対応のものが積まれている。
ブレーキやサスペンションなど各部に手が入れられており、ボンネットも一回り大きなエンジンを納めるために拡大されるなど大小様々な改良が施されたものの、外見はベースモデルとさほど変わらず「羊の皮を~」の常套句を体現するかのような一見穏健な武闘派に仕上げられた。よく見るとエキゾーストパイプは4本に増やされていたり、バンパー部分のインテークが大きくなっているといった違いがあるが、パッと見では詳しくなければISと同じに見えてしまうだろう。
2014年5月販売終了。
3代目ISにIS Fは設定されない…かに思われたが、2021年になって3代目ISにIS Fと同じエンジンをぶち込んだ、IS500 F SPORT Performanceが発表された。IS F同様、エキゾーストパイプが4本あるなどベースモデルとの違いが見て取れ、通常のFスポーツとバッジが違うなど一味違うISという雰囲気を見せている。北米で先行して発表されたが、2022年には日本にも導入される。お値段は驚きの850万円。
レクサスとしてのトミカ最初のモデルは意外にもこの『IS F CCS-R』(トミカリミテッドは除く)。ただ、別にレクサス側が話を断っていたわけではないらしく、タカラトミーから話があった際にレクサスが逆にCCS-Rを提案したらしい。
英国の某自動車バラエティ番組ではやれ「糊バケツ」「(ノーマルのISと比較して)細部が雑」、ライバルのM3と比較して「(かつてM3を選ぶ奴は馬鹿だったが今はM3を選ばないやつのほうが馬鹿だ、馬鹿は今はアウディに乗っている、と前置きした上で)レクサスを選ぶやつは?」「とんまだ」と言われたりもしている。
一応まともに評価もされており、要約すれば「レクサスの方が装備が多くてお買い得に感じるかもしれないが、乗り味がひたすら堅い。日常のドライブでそこまで足を固める必要はない。そこら辺はBMWの方が上」とのこと。