概要
シリーズ第一作目。2012年から無料公開中。
時系列としては『LISA:_the_Painful』の序章にあたる短編。少女リサが現実とも幻覚とも知れない、狂気の世界に陥っていく様子が描かれる。アルコール中毒の父親(マーティ・アームストロング)からの暴力的・性的虐待がそこかしこに暗示されている中、リサはかつての記憶を取り戻す鍵になるビデオテープを探し求めてさまよう。
現時点ではシリーズ中、操作システムが最も『ゆめにっき』に近い。
ゲームシステムはRPG Maker 2003(RPGツクール2003)が元。
ダウンロードリンク:http://rpgmaker.net/games/4412/
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登場人物
- リサ(Lisa)
本作の主人公。フルネームはリサ・アームストロング(Lisa Armstrong)と思われる。
リサはマーティによって、2階の自分の部屋に留まることを余儀なくされている。この汚れた部屋にはろくに物が無く、手がかりになるものもない。リサは家の他の部屋に入ることもできない。
もしマーティに見つかると、すぐに部屋に戻される。家の壁には十字架が掛けられており、元はキリスト教系の家庭だったのかもしれないが、リサが調べても「???」と表示されるだけで何も起こらない。
ゲームを進めると、リサのメッセージやマーティ(リック)の語り、奇妙なオブジェクト等を通して、リサとマーティの関係が断片的に見えてくる。次回作以降ではすでに自殺してしまっており、彼女に関わった人物の回想や妄想においてのみ現れる。
- マーティ・アームストロング(Marty Armstrong)
リサの父親。家の1階に居て、サングラスをかけたまま常にテレビを見ている。
リサの旅路(妄想?)の中では、酔っ払って意味不明な言動を繰り返していたり、そこら中に何人も存在していたりする。
また、サングラスをかけておらずスーツ姿のマーティもいる。このマーティに話しかけるとハートマーク「♥」を出す等、周囲の光景も併せて比較的平穏である。
いずれにせよ、リサは行く先のあらゆるところでマーティに出くわすことになる。
- トリッキー・リック(Tricky Rick)
リサの旅路に現れる謎の人物。本人いわく洞窟探検が好きらしい。
というか見るからにナニ。先に進むには彼を何度も殺すことになる。
ちなみにTrickyとは「手ぎわを要する,扱いにくい,きわどい」、「こうかつな,油断のならない」、「巧妙な」といった意味の語。
- ミセス・アームストロング(Mrs. Armstrong)
リサの母親。トゥルーエンディングにのみ姿を垣間見せる。
次の時間軸であるPainfulのペインモードでは彼女と思わしき死体を見つける事が出来る。
ステージ
- マーティの家(Marty's House)
- マーティ家の外(Outside Marty's)
- 広間(The Lobby)
- 町(The Town)
- 海の部屋(Sea Room)
- 縄の部屋(The Rope Room)
- 空白の道(The Blank Road)
- 胆汁(癇癪)の部屋(The Bile Room)
- 大邸宅(The Mansion)
- 終わり(The End)