概要
正式タイトルは『NICO thief of fallen angel city』。
作者は狩野恵輔。
法律・恋愛・夢などが頻繁に盗まれる無法地帯と化した日本の都市「堕天市」を舞台に、個人経営のバーガーショップ店長・尾根山ニコが、他人の技を盗む超能力「技泥棒」で、あらゆる超能力を持った泥棒・盗族たちとの戦いを描いていく。
堕天市は「法泥棒」により半ば治外法権と化しているため、「猥褻物陳列罪」が有名無実化していることで人々の性のモラルがアバウトになっている設定であり、作品のヒロインたちが露出度の高い服を着ているお色気キャラが多いのも特徴。
話の内容が『うえきの法則+』に類似している。
しかし、単行本は全2巻で、打ち切りとなったことを最終巻あとがきで作者は告白した。
キャラクター
- 尾根山ニコ(おねやま ニコ)
作品の主人公。23歳。バーガーショップを経営しているが、その正体は他人の超能力を盗むチート級の盗技「技泥棒」。
- 津村秀活(つむら しゅうかつ)
ニコの幼馴染で愛称は「つーさん」。TVディレクターだが実は無職で、その素性は他人の職業と立場を入れ替える盗技「職泥棒」。
- 美駒融(みく とおる)
ニコの幼馴染で愛称は「みっくん」。銀行員。眼鏡をかけたヒョロそうな外見だが、その正体は相手の力(筋力)を自分の力にする「力泥棒」。
ハーバード大学卒の女性警察官。29歳。メイン画像のように爆乳で巨尻。露出度の高い制服を着た不良警官みたいな外見だが正義感(と戦闘能力)は強い。その分、頭が固い脳筋で独善的な行動に出るため、警視正から巡査に降格となった。日本語が不慣れで、漢字の誤用が多い。
没設定では既婚者になる予定だった。
セイカの現在の上司である巡査部長。セイカとは違い日本語および漢字は達者。
- 頓木(とんき)
警視庁の巡査だがその正体は強盗の相棒を殺した張本人である「姿泥棒」。ニコの活躍により敗北。
頓木の後釜として登場したビクターの部下。性別不明。
下着ラグビーのトップエース。ニコに勝負下着を盗んだ犯人捜索の依頼をする。
下着ラグビーの補欠。その正体はトリンプの勝負下着を盗んだ「下着泥棒」。
教会の神父。
グレイヴの娘で、不良シスター。喫煙者で、露出度の高い(というか全裸の上にケープとヒモ一本だけのIフロントという裸より卑猥な)シスター服を着ている。
実は「自らの手で放火した」ものであれば、その灰から対象を完全復元することが出来る「火事場泥棒」。
- 織部灯篭(おりべ とうろう)
ギャングたちのボス。
- 古狗央利己(こくおう りこ)
暗黒街の帝王で灯篭一家の総元締め。本作のラスボス的存在。しかし戦う前に打ち切り。
最終回で登場した出張清掃サービス代表を務める少女。14歳。裸エプロン同然の恰好。人生の辛酸をなめ続けたため、あらゆる汚れをふき取る「汚損泥棒」である。その汚れは自分の体内に蓄積させ、シャワーなら普通に落とせるが許容量を超えてしまうと性格も見た目も黒くなる。
関連タグ
狩野恵輔(漫画家) (※同姓同名の元プロ野球選手がいるため)