概要
オブジェクトクラスはKeter(危険または収容不能)。この現象の場合は、危険というよりも収容不能の意味合いのほうが強い。
SCP-088-JPは妊婦にごくまれに発生する怪奇現象である。
SCP-088-JPが発生すると、妊婦の胎内にいたはずの胎児が消えてしまい、代わりに一枚の紙が出現する。たいていの場合、妊婦が肉体的な苦痛を訴えることによって発覚する。
胎内に発生する紙にはさまざまな種類があるが、取り出して読んでみるとどうやら手紙らしく、内容に細かい差違はあるものの、どれも拙い字で対象の妊婦のもとに産まれたくないという旨が記載されている。
……生まれるはずだった赤ちゃんが出したのだろうか?
その後、当初の出産予定日が近づくと、妊婦だった女性のもとに「ママのおかげでもっといいママにあえたよ ありがとう ママ」等とメッセージが添えられた家族写真が届く。
映っている家族は実在するが、その家族は決まって「そんな写真を送った覚えはない」と主張する。
また、その子どもと元・妊婦との間に血縁関係はない。
「現在は」他人なのだから当たり前である。
当該現象が発生した場合、財団は特別収容プロトコルに則って妊婦とその他関係者に記憶処理を施し、カバーストーリー「死産」を適用する。また、手紙は胎内から摘出し、送られてきた写真と共に回収する。