説明
説明なのだが、SCP-856-JPの全貌は未だ判明していない。これがどういうことなのかということを説明する前にSCP-856-JPの発見経緯について説明しよう。
SCP-856-JPは財団エージェントであるエージェント・エドモンド(以下、エドモンド)がSCP-856-JPとは別にオブジェクトを確保する任務の最中に失踪したことから存在が明らかになった。当時、エドモンドはエージェント・ベルナドット(以下、ベルナドット)と共にSCPオブジェクトを確保する為にとある山を訪れており、ベルナドットがオブジェクトを確保し、その連絡をエドモンドに行おうとした際に失踪したことが判明した。要は神隠しのような現象が起きたのだ。
当初は財団はエドモンドがこの時に確保したオブジェクトにより負傷したのではと考え、捜査が行われたが見つからなかった。しかし10日後、ベルナドットの携帯にエドモンドからの電話がかかってきたことから生存が確認された。
閑話休題、先ほどSCP-856-JPの全貌は分かっていないと言ったと通り、現在ではまだ仮説が立てられている段階なのであり、その仮説というのは二つある。
【仮説1】SCP-856-JPは簡単に言えば植物以外の生物が全て消えた地球と全く同じ形をした異世界であるというもの。だが、本当に文字通り生物が消えただけなので元の世界の建物などはそのまま残っている。謂わばゴーストタウンのようなものである。その世界にエドモンドが飛ばされているという状況だ。
【仮説2】SCP-856-JPに関する情報自体がオブジェクトだというもの。つまり携帯を通して連絡しているエドモンド自身もSCP-856-JPの一部ということになる。
このように仮説が二つあるので、SCP-856-JPの研究チームも異空間チームと通信チームで分かれているようだ。
この記事では主に【仮説1】がメインとして取り扱っていく。
エドモンドから届いたSCP-856-JPの情報は以下のとおりだ。
- 地形はこの地球とほとんど違いがない。
- 時間が常に午後7時の夕焼けの世界になっている。
- 気温はおよそ24℃とのこと。
- SCP-856-JP内をどれだけ動こうが太陽と月の位置は変わらず、常に夕焼けの空になっている。
- 何故か電気は通常通り使用ができる。
- SCP-856-JP内にあるありとあらゆる道具や装置は新品のように綺麗な状態である。
過去にエドモンドはSCP-856-JP内の調査と侵入方法、脱出方法の任務が割り当てられていたが、現在ではエドモンドとの通信が完全に途絶えてしまった。
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追記、編集よろしくお願いします。
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SCP-856-JP - あの夕焼けの世界でただ一人
by yanyan1