StingerFlynn
すてぃんがーふりん
Stinger Flynn Says!
Having many arms allows me to help a lot many people!
（ボクのたくさんの腕は、より沢山の人を助けるためにあるんだよ!）
成功へのエレベーターはあるけど、階段だっていい運動になるんだよ!
Stinger Flynnとは、GARTEN_OF_BANBANに登場するキャラクターである。名前自体は初めの方から出ていたが、本格的に登場したのは第三章から。オレンジ色の一つ目のクラゲといった容貌で、主人公はおろかジャンボ・ジョッシュすら遥かに凌駕するほどの巨体。
目を開けて登場する4シーンのうち(精神世界は除く)、3回はカードキーを使うと目を覚ます、出現するという少し謎に満ちた面もある。
1と同じくストーリーには関わらないが、主人公の子供が残したメモに登場。オピラバードに襲われていた子供を助けたとのこと。この段階では彼の真意は謎。少なくとも子供に対し殺意が無いことはわかるが…。
バンバリーナの授業でも名前のみ登場。彼はクラゲであるということが明かされる。
彼が本格的に登場するのはここから。主人公の前に度々現れ、ストーリーに深く関わってくる。
以下、ネタバレ注意
途中までバンバンの協力を得ながら冒険することになるが、彼から
「僕は子供たちの場所を知らないけど、行方を知っている人がいるんだ。水生生物セクターに行って。そこに彼がいるよ。」
と紹介される形でフリンに会いに行くことになる。彼の部屋へ入ると熟睡しており、カードキーを使うと目を覚ます。理性的なのか主人公に襲い掛かることは無いのでご安心。
しかし、フリンは主人公に協力する気は無いのか、
「子供を探す気持ちはわかるが、ここでの出来事は忘れて引き返せる内に脱出して明日を過ごしなさい。明日はきっと良い日になるよ」
上の内容のようなことを言っておもむろに触手を伸ばし、主人公を眠らせてしまう。
目覚めると砂浜しかない島、1/10サイズに縮小したフリンと彼の愛車、白い顔の巨大な化け物が居る空間に飛ばされるが、どうやら相手に自身の精神世界を見せる能力があるようで、その幻覚を見せられているようである。本音同士で語り合おうということなのだろうか？
その世界で彼に近づくと彼は自身の目的を話してくれる。
長々と説明を受けるが要約すると、
「この施設から脱出して地上に行きたい、そのためには子供が必要」
「海へ戻って脳がないクラゲのようなシンプルな生活を…、一日中エビを食べて、亀に食べられないように逃げ回る生活を送りたい」
「生きていればまた子供に合うチャンスはあるのだから、ここで死ぬよりは良いだろう(あくまで要約。実際はここまで直球ではない。)」
とのこと。
また会話の中で
子供を心配する主人公に同調してくれること、自身が脱出した後子供たちは安全に帰したいということ、主人公自身に危害が加わることは望んでいない意思を示してくれることから、フリンは特に人間に対する敵意を持っていないのだと思われる。
再び暗転した後はⅡで訪れた作り物の海岸エリアで目を覚ますのだが、今度は体がスティンガーフリンになってしまっており彼の身体を操作することになる。なんとビームも出せる！
主人公が本当にフリンになったしまったのかと思いきや、バンバンとの初対面であるかのようなやり取りがあったり、スローセリーヌから
「君はあの人たちの仲間じゃない」
「隠れて、やつが来る」
といった意味深な忠告を受けたりすることから、おそらくはフリンの過去を追体験しているのだと思われる。
牢屋近くにて目覚めた主人公が、しばらく幼稚園を探索するとリフトで再会。
温厚だった以前とは違い、なかなか幼稚園から立ち去ろうとしない主人公に痺れを切らしたのか「長居し過ぎだ、私は帰るように提案しているのに」と圧を掛けられてしまう。やはり主人公を襲うような素振りは見せず、「友人（おそらくバンバン）が君を必要としているから」と殺さない理由を述べ、触手をかざして再び精神世界へと飛ばす。
次に見せられた世界は砂漠を走る車の中。
車は人間サイズのフリンが運転し、助手席にはオピラバード、主人公は後部座席の真ん中、右隣にバンバン、左隣にキャプテン・フィドルズが乗っている(※日本では運転席は右側が一般的だが、海外では運転席は左側が一般的。決してオピラバードが運転しているわけではない)。
更に車の後ろを見ると、ナブナブが走って追いかけている(乗せてもらえなかったのだろうか？)
以下はその時の会話
※バ=バンバン フ=フリン オ=オピラバード
(ゲーム内の日本語は直訳すぎてあまりにも滅茶苦茶なため意訳)
バ「やっと目覚めたかい？昼寝を責めるつもりはないよ、さっきからずっとここをぐるぐる回ってるしね。
で、フリン。この『ビーチ』っていうところにいつ着くんだ？」
フ「迷ったみたいだ」
バ「運転手の仕事が台無しだな」
フ「意見は求めていないぞ」
バ「退屈だし、音楽でもかけてくれないか？
(音楽がかかる)
オピラバード、この曲どう思う？」
オ「ギイィィィィ-------ッ(鳴き声)」
バ「キャプテンはどう思う？……キャプテン？」
(フィドルズが左手を上げヒラヒラ振る)
フ「1秒だけでもいいから静かにしてくれ。道路に集中したいんだ」
バ「道路に集中ってどういうことだ？何時間もさまよってるじゃないか。
クラゲを信用してはならない。だろオピラ？」
オ「ギイィィィィ-------ッ(鳴き声)」
ネチネチと小言をまくし立てられてカチンときたのか、フリンが後ろを向きバンバンを睨みつける。
フ「それ以上腹立たしいことを口にしてみろ！そのふざけたパーティハットにお前の全身を詰め込んでやる！」
バンバンに気を取られて運転が疎かになったのか、サボテンが迫っていることに気が付かず激突し爆発音とともに事故が発生。
海に帰りたいと先程の精神世界で言及していたのに迷子になり、バンバンに囃し立てられたあげく、最終的に爆散してしまうこの映像は一体何を表しているのだろうか…？
ストーリー終盤、警告を聞かない主人公を穏やかに説得する気さえ失せたのか、だんだんと態度が荒くなり、かつて脅威だった鳥達を駆り子供たちを助けようとする主人公に立ちはだかる形で登場。
「鳥に乗る…か。初めて見たよ。鳥といえば…、君をここまで…私の話を、警告を無視して進んできたな。一体何が君をそこまで駆り立てるのだ？母親としての本能だけではない…そうだろう？」
親としての本能を持つオピラ&タルタ夫婦と共にこの話を聞くのは、どこかセンスが感じられる演出である。そしてしれっと主人公の性別が女性であることがはっきりと断言されたシーンでもある。
バンバンが主人公の手助けをしていることを見抜いていたのか触手でぶら下げ、「私の予想が当たるなんて、珍しいこともあるものだな」「（バンバンは）君に偽の希望を与えている」とぞんざいに吐き捨て、奈落の底へと突き落とす(バンバンが猫のような姿勢をとっているのでたまにネタにされる)。
落とされたバンバンは HellshBanban(地獄のバンバン) へと変貌し主人公へ襲いかかってくるが、Ⅲのトレーラー動画のサムネイルでHellshBanbanの頭の横にフリンの触手があるという画像を参照するに、何かしらバンバンに仕掛けたのだろう。
オピラ達と共に倉庫内へ逃げ切ると、いきなり乱入してきたジャンボジョッシュとバンバンが対決を始め、フリンは仲裁に(というか事実上ジョッシュを止めに)入ろうとする。
だが、ジャンボジョッシュに力負けして倒されてしまう。
このことから彼はバンバンと仲が悪いが、利用価値があるということなのか、バンバンに死なれては困るようである。
※余談だが、ストーリー中盤のナブナブとNabnaleenaとの出会いイベント時、放送が途切れ殴られたような音がするが、後で起こったことを考えると放送中のバンバンをフリンが不意打ちしたと思われる。
ゲーム内で拾えるレポートには彼の出生に関する内容がいくつか書かれている。他の怪物達と比べて非常に学習速度が速いこと、非常に温厚で攻撃はせず、したとしても彼の言葉を無視したり挑発したり、不用意に触った場合のみで、さらに重傷に至るような攻撃はしなかったといったことが書かれている(主人公は「帰れ」という彼の忠告を何度も無視しているため、彼を苛つかせる条件を満たしている)。
握手しようとすると針で刺してしまうらしく、エチケットの訓練を行ったことなどもある。
また、子供が残したメモによると他の子供たちを連れて安全な場所へ逃してくれたそうだが、メイソン先生という人物からは嫌われているようだ（理由は不明だが、メイソンがエチケットの訓練に付き合わされてその間に針で何度も刺されたのなら嫌う理由としては十分）。
非常に出番が多かったⅢと異なり今作での出番は大きく減っている。
Ⅳでは全部で2回登場し、1回目はゲーム中盤にて保安官に逮捕されている姿を目撃する(トードスターアーカイブが無いので本当に犯罪者として扱っていたか不明)。
Ⅳのトレーラー映像でⅢのラストシーンの部屋で倒れるフリンとその前に立ちはだかるビターギグルが映っているシーンがあったが、彼が捕まっているのは王国の中なので、多少矛盾する(見えないところで色々あったのだろうが)。
「せっかく奴を支配下に置けたというのに、君は（前作で）邪魔してくれて…」
等と主人公に恨み言をぐちぐちと告げた後、恒例の精神世界へと飛ばされるが、ここで見れる世界はホラゲーとは思えない程に破茶滅茶なので必見。
ドライブ事故の続きのようで、傍らには事故によって炎上している車がある。そこで「（フリン）憎しみと悲しみをコントロールできない」という重要そうなセリフも出てくるのは出てくる。
なお、彼の部屋の前に恒例の置き手紙があるが、そこには怒っているメイソン先生(おそらくフリンと一緒にいるため)とクレア、主人公の息子、そしてフリンが描かれており「最高のパーティを過ごした」とのこと。
となるとフリンは子どもと一緒にいたことになるが、彼は「ここにいる者は誰一人子どもたちのところには辿り着けない。他の誰のせいでもない君の責任だ」と言っており、子どもと会ったという雰囲気は無い。
2回目は終盤のラストシーンにてトードスターに連れられる形で登場。彼曰く「この男が知っていることは役に立つ」と言われており、主人公含めた3人でさらなる地下層へと向かうことになるが、どうやら彼は次回作で再びキーパーソンになるようである。
予想通りトードスターと主人公と共に行動…と思いきや、トードスターは色々あって離脱し、フリン自身も傷がまだ癒えていないのか今チャプターではじっと座り込んで何もしない。
中盤にて彼と会話するイベントが発生し、前作同様主人公に対し、
「私の忠告を素直に聞いていれば良かったのに、余計なことしてくれて…（要約）」
と愚痴った後に恒例の精神世界へと飛ばされる。
今回の精神世界はバス停。当初の目的であるビーチに行けないことを嘆きつつ、バンバンと口喧嘩（とは言っても軽口を叩き合うような緩いもの）を交わしながら目的地行きの正しいバスを待っていた。
以下はその時の会話
※バ=バンバン フ=フリン
️バ「おはよう、寝坊助さん。まだバスは来てないから寝ててもいいよ。…疲れたなぁ」
フ「泣き言はやめろ。しんどいのは君だけじゃない。オピラみたいに少し寝たらどうだ？」
️バ「少し…？オピラはもう何日も寝たままだろ？」
フ「…おっと、バスが来た」
️バ「ようやくか」
フ「ん、このバスは違うな…見逃そう」
バ「やれやれ…なんでこんな目に遭わなきゃならないんだ？
ビーチには行きたくないしもう帰りたいよ」
フ「それは無理だ。ビーチに行くしかない。正直…目的地に着くのがこんな難しいと思ってなかったよ。君のイラつく行動がなければ、こんなことには…」
️バ「正気か？僕じゃなくて、君の運転技術の問題だろ？オピラの方が上手いと思うよ。…ハンドルを握る手はないけど」
フ「もう一回やり合うか？」
️バ「そんな怒るなって…いい加減帰ろう」
フ「ほかに帰る手段があるのか？」
️バ「いや…でも、キャプテンと僕なら絶対思いつくよ。ねっ、キャプテン？
……キャプテン？？」
フ「また別のバスが来たな。自分の椅子より使えない存在とは一緒にいたくないよ。
戻れ、これも違うぞ」
目的のバスではないのになぜか立ち上がるキャプテン。乗車口に立ったキャプテンは突如バスに吸い込まれてしまった。
️バ「キャプテンが誘拐された！どうする！？」
フ「考え中だ」
次の瞬間、道路に飛び出したナブナブまでバスに轢かれてしまう。
バ「ナブナブ！！」
フ「2人もいなくなった…こんなはずじゃ…。彼らについて行かないと」
最終的に画面奥から突っ込んできたバスに轢かれて今回のチャプターでの会話は終了。
ジバニウムが身体からどんどん抜けているらしく、このままでは身体を維持できないかもしれないとのこと。確かに見上げるほどの大きさだった初対面時と比べると、現在のフリンは驚くほどに小さくなっている。
以下、終盤のネタバレ及び考察
終盤にダダドゥ卿に洗脳されたモンスターたちが主人公に襲い掛かろうとするシーンがあるのだが、なんとその中にはフリンの姿が無い。
この直前に主人公は部屋の外にフリンを置いてバンバン、ジェスターと共に行動しており、ダダドゥ卿が入口で佇んでいるフリンを見落としたとも考えにくく、洗脳する時間も十分にあったはずなのだが、勘付いて上手く逃げたのだろうか？
もっとも、広さ的にフリンを入れる枠を取ることができなかったとも考えられるが…。
物語中盤に登場。
ダダドゥ卿から無事に逃れていたようでcitygeonの中に身を隠していた。
幼稚園にいる子供たちがダダドゥ卿及びその配下に襲われていないかをひたすら心配しており、事件の発端となった主人公を相変わらず責め立ててくる。精神世界へと飛ばされ、飛行機の中で今回もバンバンと激しい喧嘩を繰り広げた。
終盤はジャンボジョッシュの暴走に巻き込まれたのか、主人公共々シリンジョンに寝かされた（治療された？）形で登場。
身体がベッドに収まりきらないようで、窮屈にしている様子は少し可愛いらしい。
「2人とも休んでな」とシリンジョンから手当てを受けるものの、フリンが壁の異変を発見してしまい…。
バンバン…彼のライバル(ドライブ中に流れる曲の曲名が"ライバルズ"であることから推測)。
劇中でも仲が悪く口論を起こしていたが、ジョッシュにやられそうな所を何故か助けようとするなど不可解なところが見受けられる。
