"Be the surgeon to someone's broken heart!"
(誰かの傷付いた心の外科医になろう!)
"Look for the surgeon"
(外科医を探して)
概要
SyringeonとはGARTEN_OF_BANBANに登場するキャラクターである。
イラストが登場したのはⅣ。Ⅵでは間接的に存在が言及され、次回作のⅦにてメインキャラクターを務める。
外見
赤い体色をしており腕が4本ある。各腕の先にはなにやら物騒な器具が取り付けられている。
まん丸な目をしており、口は埴輪のように大きく開いている。
性格
はっきり言ってキレやすいイカレ野郎。
初登場のⅦでは、アシスタントが道具を間違えて持ってきたことに激昂し「役立たずめ」と罵り、腕の器具で文字通り切り捨てるほど短気。
Garten of BANBANⅣ
隠し部屋の壁に絵が描かれているくらいしか出番はない。その隠し部屋のホワイトボードには、バウンセリアによる実験体の封じ込めについての記載がある。
Garten of BANBANⅥ
ゲーム冒頭にて彼の部屋と思われる手術室を映した監視カメラにて、ホワイトボードに変化が起きていく。
Protect the queen(女王を守れ)
Protect the scepter piece(王笏のカケラを守れ)
Hide(隠れろ)
時間を進めるたびに隠れろ(チェック)、女王を守れ(バツ)とマークが入り、最終的に真ん中の王笏のカケラを守れに丸が付く。
プレイヤーがその部屋に実際に訪れたとき、ジバニウムツインズという双子(?)が「お父さん」として言及、彼を見かけたら「自分たちのところへ戻ってきてほしい」と言付けを頼まれる。さらに毎回恒例のアイテムを探すミッションでも触れられる。
終盤の王笏の部屋にて
ビターギグル「外科医はどこだ?彼はここで王笏を守っているはずだけど。いたずらっ子達に捕まっていたら全部台無しだ」
バンバン「王笏があれば彼の居場所もわかるさ」
と発言する。
ナブナブの介入で一悶着ありつつも箱から解錠される王笏。しかし…
ギグル「王笏のピースが…欠けている」
すれ違いでシリンジョンが持って行ってしまい、王笏が使用不可能になっていた。
そこにダダドゥー卿が現れ、シリンジョンとトードスターの居場所を問いただす。二人は共に自分から隠れていると嘲笑い、彼らに対し自分に対する仕打ちの代償を支払わせるという(恐らくダダドゥー卿らが過去に封印された出来事に関与していたため)。
バンバンがダダドゥー卿の軍団からプレイヤーを逃がすために殿を勤める際、「(下の階で)外科医を探して」と言われる。
Garten of BANBANⅦ
Ⅶの大きなネタバレ要素が含まれているため注意
「人間って目障りだな」
「お前たちの体の不自由さには辟易する」
「私の偉大な計画の一部として死ねるのだからラッキーだぞ」
Ⅶでは主要キャラクターとして登場。元は幼稚園の緊急部隊の一員であり、職員に危害を加える者を制圧するという役割を持っていた(ゲーム冒頭のサバイバルガイドにて)。
自身の「作戦」のために主人公に襲い掛かり手術を施そうとするも、手際の悪いアシスタントを文字通り切り捨てるという猟奇的な行動を取る。
「ハンマーとハサミの違いを何度教えれば学習するんだ!?」
「役立たずめ!お前はもう用済みだ!!」
しかし殺害したアシスタントのジバニウムを回収しようと部屋を離れたのが仇になり、その隙に再び意識が覚醒した主人公は手術室から脱出。
主人公を捕らえようとするが、別室に閉じ込めていたノーティワンズを罠に利用されてしまい、
「まいったよ!こいつを殺せば見逃してやる!」
「心配するな、私は約束を破るような医者じゃない」
とあっさり降参。
命の恩人である主人公に危害を加えないことを約束し、先程とは一転して大人しくなるのだった(依然として口は悪いままだが)。
作戦への志願の選択を提示しつつ、話を進める。
実はシリンジョンは先に地下に降りてきた知り合い(バンバン、もしくはトードスター?)から既にこれまでの事情を聞いていたようだ。
先述の「作戦」とはダダドゥー卿の撃退と王笏の奪還であり、作戦の成功のために主人公には協力してほしいと告げる。
そのためには「グリーン・ゴリラ(原文ママ)」の利用が必要とのことで、発明家でもあるシリンジョンは主人公に「リモコン2.0」を託し、グリーン・ゴリラが潜伏していると思われる地下の街(シティンジョン)へ主人公を送り込むのだった。
彼は市長も兼任しているらしく、壁に記載されている同意規約には
- 理由なく逮捕されても従うこと
- 選ばれた場合作戦に参加すること
- 理由なく処刑されること
- 銅像の前を横切るときはお辞儀すること
- 他者に対する犯罪はそれに応じて起訴される(人間とノーティーワンズは対象外)
…と、独裁者同然の横暴なルールが敷かれている。
街には複数の銅像が置いてあったり(上記の通りお辞儀するように書かれてある)、看板に「Welcome to cityngeon」と書かれていたりとあらゆる場所にシリンジョン要素が散りばめられている。
さらに王笏の説明をする際に「元はただの小道具だったが、才能のある外科医によって(ノーティワンズを制御する)追加機能が付けられた」と自信満々に語っているあたり、意外にもナルシストな性格も持ち合わせているのかもしれない。
物語中盤にて、カードキーをとある建物の装置にかざすとどこからともなく現れる。自身のアシスタント達がことごとく役立たずであることを嘆きつつも、主人公の作業に邪魔が入らないよう入口にて見張りを買って出る。
「私の賞金稼ぎチームを派遣したが誰一人として帰ってこなかった」
「この先の未来の全ては、私たちの6本の手に掛かっている(=私たち二人の手に掛かっている)」
主人公がジョッシュのジバニウムサンプルを引っ提げて帰還すると、「ジバニウムの知識を仲間に使いたくはないがやむを得ない」と王笏のカケラに細工を施し、ジョッシュ誘き寄せるエサとして利用。
シリンジョンの作戦のもと、ついにダダドゥー卿と対峙。誘き寄せたジョッシュと衝突させ激闘を繰り広げた。
ダダドゥー卿とはかつて交友関係にあったらしく、彼が他者を恨むようになった理由を知っていたり、ダダドゥー卿がシリンジョンの精神的な支えになっていたことが語られている。
王笏を誤食してしまったジョッシュの行動により巻き込まれた主人公(と恐らくその辺をうろついていたであろうフリン)を救い出してくれたのか、2人をベッドに寝かせて「休んでな」と献身的に面倒を見てくれる。
しかしフリンが壁の集合絵にいるバンバンのイラストに異変を発見し、シリンジョンの忠告を無視して壁を調べ続けると…
「医者の言うことを聞かんか!!」
忠告を無視され続けて頭に血が上ってしまった彼にワンパンされ画面が暗転、Ⅶのストーリーは終了となる。
救助後は(口は悪いが)比較的温厚で協力的だったため、彼がキレやすい性格だということをおそらくほとんどのプレイヤーが忘れていたのではないだろうか。
余談
Ⅵにて入手可能なレポート内に記されている記載にはCase#4と称されている。
- ヒトゲノム、ジバニウムで構成されている。
- 武器(メカニカルアーム)を装備しているため、いままでお蔵入りになった連中よりも子供にとって危険。
- 腕が4本のため、外科医としての「マルチタスク」が課題となっていた。
- 経営陣の要望で、Case#4よりKASスコア(=安全基準)が高いcase#13(フリン)にリソースを当てがった。
偏屈な性格と手の本数の差によってお蔵入りしただろうことは想像に難くない。
- 従順さに欠けるが、腕の器具のおかげで掛け替えのない戦力となる。
- 操作と手順を教えればリスクの高い仕事を任せられる。
子供達にお披露目出来なくなってしまったが、専門家たちの説得により貴重な戦力として迎えられたのだろう。
自慢のメモ
この日が来ることはわかっていた。
自身の状況を考えれば今出来ることは他にいくらでもあるはずなのに、不思議な力が私の考えを書き記させようとしている。
私は失望していない。むしろ喜びを感じている。
ようやく私の技術の真価が日の目を見る時が来た。
私は単なる動物製造マシンではない。
私の卓越した力を使い不測の事態に備える時なのだ。
残念なことに顧客は私の子供達だけだが、計画の複雑さを理解してくれるとは思えない。
この哀れな魂を救済できるのは私次第なのだ。
私は狂ってしまったのだろうか?
関連タグ
SirDadadoo…旧友であり、自分を変えてくれた者。