概要
Gv(じばにうむ)とは、ホラーゲーム「GARTEN OF BANBAN」に登場する架空の物質である。
正式名称はGivanium。(この記事では「ジバニウム」と呼ぶこととする。)
chapter6のボードから報告書にはType1と説明されている。
外見
施設のあちこちに水色と黄緑色のグラデーションの四角形(あるいはその色の水滴マーク)に白い文字で「Gv」と書かれたドラム缶が転がっているほか、Jumbo Joshを引きずった痕跡とみられる跡は水色と黄緑色の中間のような色であるため、実際の液体もそのような色であると考えられる。
情報
ジバニウムに関する情報はストーリー上ではあまり出てこない。しかし、作中で拾えるレポートやビデオテープから詳細を知ることができる。
特性
基本的にジバニウムは、「モンスター達に命を吹き込む物質」とされている。具体的には、ジバニウムに何らかの生物ゲノムを混ぜ合わせた「ジバニウム溶液」を粘土に注射することで誕生するという。(chapter2で拾えるあるビデオテープでは、形作られた粘土に溶液を注射する映像が流れる)
生み出されたモンスター達は報告書でType2とまとめられている。
可燃性もあるようで、7においてGv缶に着火後、ナブナリーナが触るなどして刺激を与えると爆発した。
効果
ジバニウムは実験当初は他ゲノムと混ぜ合わせず、単体での注射が行われていた。その結果によると、「最終的にはとてつもない大きさとなり、無数の静脈が浮かび上がった」とされている。
さらには、開発された全てのキャラクターがジバニウムの効果によって絶え間ない激痛に苦しみ続けている。
生物ゲノムとの融合
ジバニウムは生物ゲノムと融合させることによりその生物の特徴を持つ他、ジバニウムの濃度を下げることによって激痛を軽減させる効果を持つ。
キャラクターの詳細が書かれたレポートにはジバニウムと融合された生物のゲノムが書かれている。現在判明している限りでは、鳥類、猿、クラゲ、そしてヒトなどと様々。
そして人間のゲノムはジバニウムと混ざりにくい性質をもつらしい。
ゲノムクロイ現象
ジバニウムの性質の一つで、ジバニウムを含めた3つ以上の異なるゲノムを持つキャラクターに起こる現象。ボードには「GivaniumCloy(ジバニウムクロイ)」と説明されている。
他と最も異なる一つのゲノムを除き、体内を循環するゲノムは破棄されるというもの。
chapter6のボードから報告書にはType6と説明されている。
ジバニウム引力
Queen Bounseliaが所持していると思われる力。ボードにはGivaniumEntrapment(ジバニウムエンタプメント)と説明されている。
ジバニウムによって成長した個体は彼女の袋の中に入るとこの力によって出られなくなるという事例がある。しかし反射的な作用がはたらくと袋が緩み、抜け出す可能性があるという。
chapter6のボードから報告書にはType6と説明されている。
CaseUpdateReport(実験体更新報告書)
施設のあちこちに散在しているレポート。
モンスターたちが生まれた過程や使用ゲノム、エイリアス(モデル)、その後の扱いなどが書かれている。
なお、モンスターたちにはCase#(番号)という形で番号が割り振られている。
(※内容と使用ゲノム等から推測するにほぼ確実ではあるがレポート内で名指しされているわけではない。)
番号 | 対応するキャラクター | 使用ゲノム |
---|---|---|
Case#:1 | Givanium(JumboJoshの内容も書かれている) | ジバニウム(全てのキャラクターに当てはまるため以降省略) |
Case#:4 | Syringeon | ヒト(誰のゲノムかは不明) |
Case#:4B | GivaniumCitizen | ヒトゲノム |
Case#:6 | Banban | U.A.のヒトゲノム |
Case#:7 | Banbaleena | W.M.のヒトゲノム |
Case#:8 | Nabnab | クモ |
Case#:9 | SheriffToadster | ヨーロッパヒキガエル ヒト(誰のゲノムかは不明) |
Case#:10 | OpilaBird(TartaBirdも含まれる可能性あり) | ダチョウ フラミンゴ(レポートには「途中でゲノムを変更した」とある) |
Case#:10A~10E | Baby Opila | ダチョウかフラミンゴ |
Case#:10F | Baby Tarta | ダチョウかフラミンゴ |
Case#:11 | SlowSeline | カタツムリ ヒト(誰のゲノムかは不明) |
Case#:12G | CaptainFiddles | サル |
Case#:13 | StingerFlynn | クラゲ ヒト(誰のゲノムかは不明) |
Case#:14 | QueenBounselia | アカカンガルー RFのヒトゲノム |
Case#:17 | Bittergiggle | 詳細不明 |
Case#:18 | SirDadadoo | 詳細不明 |
Gv生命体の価値
7冒頭で視聴することになるビデオでは、自己保身のためにNabnabを殺害、あるいは重大な損傷を与えた場合、現在の給与の158年分を賠償する必要があるとの警告がある。
作中の舞台であると思われる2016年のカナダの平均年収(52,300カナダドル)と当時の円相場(1カナダドルあたり84.5円)で計算すると、ナブナブの価値は826万3400カナダドル、日本円にして6億9825万7300円となる。
IQが低く、従順でないうえに脱走を繰り返し何人もの従業員を殺害した、失敗作と呼べてしまうであろうナブナブでさえこのお値段であることから、Gv生物には莫大な費用と労力、高度な技術が用いられていることはもちろん、ジバニウム自体も高価な物質であると思われる。