T-2CCV
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てぃーつーしーしーぶい
航空自衛隊のT-2練習機をベースとしたCCV研究機である。
CCVとは、Control Configured Vehicle(運動能力向上機)のことで、飛行機の安定性と運動性を同時に高める技術である。本機はCCV技術が航空機の運動性に与える影響を評価すること、そしてCCVと新機軸の技術となるデジタルフライ・バイ・ワイヤシステムに関する制御・設計技術を確立することを目的に、T-2を改造する形で製造された。
ベースとなったT-2との最大の違いとして、カナード翼が主翼前方と機体下面に追加されていることが挙げられる。
改造は1982年から行われ、1983年4月8日にロールアウト。8月9日にカナード翼無しの状態で初飛行した後、10月14日にカナード翼を付けて初飛行した。
1986年3月に飛行試験を終え、航空実験団(現・飛行開発実験団)にてテストパイロット教育に使われたのち退役、2014年から現在まで岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に展示されている。
本機の試験で得られたデータは、後に開発されたF-2戦闘機にも応用されている。
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