死と破壊の楽器
T34カリオペ(T34 Calliope)は、第二次世界大戦中の1943年にアメリカで開発された、M4中戦車の砲塔に取り付けられる60連装ロケットランチャー。
名前の由来は19世紀のアメリカで開発された楽器のカリオペ。
複数の管を持つ蒸気オルガンで、多数の発射管を有するT34カリオペと外見が似ていたために引用された。
発射されるロケット弾は初期型のT34とT34E1で口径4.5インチ(114mm)、1945年のT34E2で7.2インチ(183mm)。
M4中戦車が搭載する75mm砲の榴弾炸薬量が0.68kgのところ、4.5インチロケット弾では3倍近い1.95kgに達し、これを間隔を置かずに最大60発連射可能だったため、連合国軍の直接投射火力として最大級の威力を発揮した。