[武装タンクタイプ]
Rシリーズ唯一のタンク系兵器である。
火力の強化に耐えうる機体を目標に開発された。
しかし、「陸上を走行する」という開発思想そのものが、対バイド戦に効果的とも思えず、
本機をもって、「陸戦用R機体」の開発は打ち切られた。
概要
『R-TYPE FINAL』から初登場したR戦闘機。頭頂部にそそり立つ大砲や履帯はまさに戦車そのものだが、他のR戦闘機と同様に問題なく飛行可能。
装備
大砲
機体上部に据え付けられた大砲で、チャージ量に応じて飛距離が変わる。放たれた砲弾は重力の有無や方向に関わらず放物線を描きながら落下していく(ちなみに他の機体で装備される爆雷は下方向となる向きに投下される為、場合によっては画面奥や手前に投下される)機体を地表に接地させていると砲身が動き、射角を変える事が出来る。
ドリル・フォース
ドリルそのものとでも言うべき外観を持ったフォース。R-13系列のアンカー・フォースのようにフォースシュートした敵に突き刺さる性質があり、断続的にダメージを与えるが、フォース分離時の射撃機能はない。また、このフォースから放たれるレーザーはドリルの回転を利用して発射される。
ドリルドリルレーザー
連なった円錐状のレーザーを水平方向に発射。
竜巻レーザー
水平方向に竜巻を発射。小型のザコ敵ならば吸引して吹き飛ばす効果がある。
対地火炎弾
地表を這うように進む火炎弾を斜め下方向に発射。地面に着弾すると上方向に攻撃判定のある火の粉を巻き上げながら進む。
追尾ミサイル
ヒートシーキング(熱探知型)ミサイル。機体上下に発射される一対の空対空ミサイル。威力は低く発射間隔も長いが、敵を自動追尾する為、命中率が高い。
爆雷
機体の真下に投下する爆弾。威力は低いものの爆風によるダメージも期待できるほか、敵に肉薄した際の連射性にも優れている。
誘爆ミサイル
機体前方に投下される対地ミサイル。敵や地形に着弾すると炸裂し、爆風は地表に沿って一定距離を進む。
対地ミサイル
発射後に地表を追従して進む小型のミサイル。
ラウンド・ビット
機体の上下に展開される「人工のフォース」を目標として作られた球形のオプション兵装。不安定なまま実戦投入された為、対空レーザーを装備した時のみ支援攻撃を行うが、それ以上の物には成り得なかった。機体が激しく動き回ると、追従の反動により機体側面周囲を回転する。ただし、フォースとは違い敵弾を防ぐことはできない。
シャドウ・ビット
自機の移動時に攻撃判定のある残像を発生させるビット。ただし、射撃機能は廃止されている。
シールド・ビット
敵弾防御機能を備えたビット。
後継機
TW-3B ロング・シンフォニー
『R-TYPE FINAL2』のクラウドファンディングにて一定金額以上を支援したユーザーのみが使用できる機体。機体のカラーリングはオレンジから青となり、大砲はより大型化している。
専用のドリルホルン・フォースから発射されるレーザーの性質は色が異なる以外はドリル・フォースとほぼ同一。搭載している波動砲のロングホーン砲はR-9/02のギガ波動砲と同様に7ループチャージ可能で、フルチャージ時の威力はボスクラスの敵も一撃で葬り去る。
名は体を現すようにロングホーン砲発射時(2ループ以上)やフォースシュート時にオーケストラ風の音色が響き渡る。
TACTICS版"E-Tk02"
STG版では戦車でありながら空中や水中、果ては異層次元まで航行可能な為、何の為に履帯が付いているのか理解に苦しむ面があったが、シミュレーションゲームの『R-TYPE TACTICSⅡ』では純然たる陸上戦力として登場。地球連合軍が開発した機体を基にグランゼーラ革命軍が戦力化したという設定である。
バイド兵器の保有を禁じている革命軍の理念上からかドリル・フォースは装備していないが、R-9B1のバルムンクに匹敵する威力を持ち、携行可能弾数と射程距離ではそれを上回る弾道弾迎撃ミサイルや地対空ミサイル、高射機関砲等の対空兵装が充実しており、チャージ武装の大砲はSTG版と同様弓なりの弾道を描いて飛翔する為、敵航空ユニットが密集している中に打ち込めば一網打尽も不可能ではないだろう。
もっとも、本機が開発可能となるのはゲームが終盤に差し掛かる頃であり、本作において陸上戦力が活躍できるような局面は片手の指で足りる程に少ないのだが。
因みにPlaystation Storeにて販売されていた『アイレムぶるるん デジタル増刊号』には本機の上位バージョンであるクラン・ベリィがDLCとして付属。地対空ミサイルが1ランク上のものに換装され、機体色も名前に由来してか赤系統のカラーリングが施されている。
この他にもブルー・ベリィ、ダーク・ベリィ、ベリィ・ベリィなどの発展型がゲームの内部データに存在しているが、残念ながらゲームで使用することはできない。
関連機体
TW-1 - 派生元