概要
端的に言えば、延長戦においてどちらかのチームが得点を挙げたその瞬間に試合が終了するというルールである。かつてはサドンデスと呼ばれていたが、突然死を意味する言葉でもあるため、イメージが悪いとしてVゴールと改められた。Vゴールは決勝点となるゴールのことも指す。
得られる勝ち点は通常の勝ちより少ない場合が多い。
世界的には「ゴールデンゴール」というが、サッカーのJリーグ開幕当初「Vゴール」と呼ばれていたため、現在でもこの呼び方をする人は多い。
サッカーにおいてこのルールを世界で初めてプロで採用したのが実は日本のJリーグであることは意外に知られていない。当初Jリーグにおいて「引き分け」は存在せず、延長で決着がつかない場合はPK戦まで行っていた。
その後国際的にも採用されたがあまり好評ではなく、現在では日本・世界共に廃止され、リーグ戦は延長戦自体を廃止し、トーナメントは延長戦を前後半15分ずつで戦うように改められている。
ホッケーでは現在でも延長戦が発生する場合このルールで決着をつける。
有名なVゴール
ジョホールバルの歓喜
1997年11月16日、Vゴールによって日本がサッカーワールドカップ初出場を決めた。ちなみにこのケースは世界で唯一。
世界で一番悲しいVゴール
1999年11月27日、浦和レッズがリーグ最終節にてVゴールで勝利しながらも試合中にJ2降格が決まってしまったため、こう呼ばれている。
この話には続きがあり、同チームが翌年に同じくリーグ最終節にてJ1昇格を決めた際にもVゴールによって決着がついた。
関連タグ
サヨナラ勝ち:野球における似たような決着方式。ただしこちらは延長戦でなくても発生することがある。