概要
ｗ鈴木（「さっちゃんみっちゃん」「さつみれ」とも）とは、『響け!ユーフォニアム』の登場人物、鈴木さつきと鈴木美玲のコンビ（カップリング）タグ。
さつきは美玲のことを「みっちゃん」と呼んでおり、対する美玲は「さつき」と呼んでいる。
彼女たちは小柄と長身の凸凹コンビであるのみならず、さつきが自由奔放でありながらも視野が広く、対する美玲は真面目ゆえに周りが見えなくなることがあるなど、性格的にもそれぞれ異なる要素を備えている。二人はもともと幼馴染だったこともあり、高校に進学した当初こそ剣呑（けんのん）な間柄だったものの、和解して以降は彼女たちなりのペースで和やかなやりとりを繰り広げている。とりわけ、さつきの朗（ほが）らかさに普段のクールな面持ちを形無しにされた美玲がたじろぐ様子は「ツンデレ」として低音パートの日常風景のひとつにも数えられている。
経緯
小学校時代に同級生同士だった二人は、同じ苗字ゆえに席が近くなることも多く、当時の先生を含めた周囲からは「W鈴木」というコンビ名で呼ばれるなど、親しい交わりのもとに過ごしていた。中学校に進学して一度は別々になるものの、北宇治高校に進学して同校の吹奏楽部の体験入部に参加した折に、かつての幼馴染同士の二人は偶然の再会を果たすことになる。
同じパートのメンバーとして活動するなかで、かつてのように仲良くなろうとするさつきに対し、馴れ合いを好まない美玲はあからさまに距離を置いてさつきからの好意を拒（こば）んでいた。美玲がさつきのことを拒絶しようとする意識のなかには、再会を果たした幼馴染に対する旧懐（きゅうかい）や、自身を置いて先輩たちとの仲をどんどん深めていってしまうことへの嫌悪や恐怖、嫉妬、そしてそれらの負の感情を抱いてしまう自身を責める想いなどが複雑に絡み合っており、楽器の演奏が上手いという美玲自身のプライドと相まって、さつきとの距離感を縮めることのできない要因を形作っている。
サンライズフェスティバルで美玲が癇癪（かんしゃく）を起こしたのち、先輩である黄前久美子の助力を経て二人は和解し、距離感を縮めるようになる。以降の二人は「さっちゃんみっちゃん」とコンビ名で呼ばれるようになったほか、かつてのような気兼ねない距離感になったことで、相手とハグして互いの好きなところを伝える「大好きのハグ」を行うようにもなっている。実際に互いにハグするなかで、さつきは美玲に対して彼女の努力家な一面を素直に褒め称え、対する美玲は照れながらもさつきの純粋な心持ちを嬉しく思っていることを明かしている。
互いに2年生に進級して新年度を迎えてからも「さっちゃんみっちゃん」と呼ばれるコンビぶりは相変わらずであり、さつきは彼女を想って物事を考える美玲の優しさを無邪気に喜んだり、美玲から照れ隠しで怒られることを予期して神妙な面持ちで嬉しさをこらえたりしている。一方の美玲は、相変わらず無邪気に抱きついてくるさつきに対して照れ隠しで怒るような一幕もあるものの、さつきが技術の向上や後輩の指導に努めていることについて好意的に評したり、彼女と二人で一緒に演奏をしながら互いに顔を見合わせて笑ったりと、吹奏楽部経験者としてのさつきの頑張りを認めるような様子も見せている。
関連イラスト
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TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』キャラクターPV 鈴木美玲＆鈴木さつき ver.（2024年3月）
