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作品解説編集

2021年10月から2024年8月までYouTubeにて公開されたオリジナルアニメ。

原作・監修・脚本はCliffsideなどで知られるLiam Vickers氏が担当。

あらすじ編集

舞台は全惑星を拠点とする親会社“JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!”が有する自我を持つ作業ドローン(ロボット)が持ち込まれた太陽系外惑星「カッパー9」

人間が事故を起こした事でこの惑星内の生物は既に絶滅しており、それをいい事にロボット達は天下を取り、人類が残した設備を利用して人間と同じような生活を送っていた。

だがドローンの親会社はこの事が気に食わず、地球から分解ドローンを送り込んでこの惑星内にいる全ての残った作業ドローンを粛清しようとする。


登場人物編集

作業ドローン(Worker Drones)編集

元々人間の支配下で惑星の鉱物の採取などをしていたロボット。

かつては全て作業用ヘルメットとコートという同じ姿をしていたが、人間がいなくなってからは外観や性格に個性が生じている。

目の部分はスクリーンになっており、個体ごとに目の色が異なり、ヘルメットを被っている(ウージー以外)。他にも、死亡している状態を指す”Fatal Error(致命的エラー)”や、ダメージを受けている状態の警告マークも。

人間の生理現象や習慣もある程度再現されており、唾液や黒い血(オイル)などの体液を有しているほか、睡眠や勉強も行う。

更には赤ん坊の個体もいることから、成長もするようである(パーツを交換するのか、時間と共に姿が変化するのかは不明)。


  • Uzi(ウージー)

CV:エルシー・ラブロック(オリジナル)王怜馨(日本語)(エピソード6~)

Bite me.

主人公。紫色の目とビーニーが特徴の女性型作業ドローン。

避難用シェルター内で学生として生活していたが、父親(カーン(後述))達が分解ドローンに対して籠城以外何の抵抗もしない事にうんざりし、シェルター外に出て行ってしまう。

何れ地球に向けて迫ってくる生みの会社を駆逐する「人類根絶」を目論んでいる。

緑色に光るレールガンを所持している。(エピソード2にて破壊)


分解ドローン・Jとの初戦に電磁波を喰らいながらも、何とか勝利したのち、完全問題解決プログラム「アブソリュート・ソルバー」(画像の右目)が発現、エピソード3で覚醒した。念力やテレポート、自己再生、物質変換、さらには他人の過去の記憶に関与するなどの多彩な能力を持っている。アブソリュート・ソルバーと関係しているのかウージーが身に付けている首輪は元々は亡き母Nоri(ノリ)が身に付けている番号入り首輪(002)で他のドローンとは違う生産の個体かは現状詳細は不明。


だが力の使い方に慣れていないのか、咄嗟に発動すると、暴走(物体を生物に変換)し始め、ついには分解ドローンの羽と尾の部位に酷似したSolver Uzi(ソルバーウージー)へと変化を遂げた(下の画像)。その後、Nの説得により元に戻った。

Uzi


エピソード6でアリスに捕縛・解体されかけ脱出を試みるも、頭につけられた磁石の磁気によってアブソリュート・ソルバーの能力が上手く使えず、手術室から脱出したNを捕食しようとしたセンチネルズ(後述)から救おうと、力を最大限に発揮した途端、ソルバーの人格が芽生えた。


エピソード7でソルバーに完全に身体を乗っ取られてしまうが、Nとノリとの戦闘の末に元に戻った。しかし、本体を現したシン(後述)によって研究所地下の施設内にある大きな穴に引きずり込まれてしまい、どういうわけか宇宙空間に行き着いた。


エピソード8にて宇宙船に乗ったNと合流するも、シンによって大気圏に放り出される。その後にVとも合流し、死闘の末、シンを撃破した。ちなみに、シンを撃破した際にシンのコアを飲み込んでおり、その影響で尻尾にシンが宿ることになった。



  • Thad(サド)

CV:ショーン・チップロック(オリジナル)久賀稜大(日本語)(エピソード7~)

ウージーの同級生。男性型で目のカラーは緑。

他の作業ドローンと異なり、丸腰でも分解ドローンに立ち向かう勇敢さを持っている。


エピソード7では、リジー(後述)とともにシェルター外にて行動していることが発覚した。(後にカーンも合流)


エピソード8ではJにリジー共々殺されかけるも、Vによって守られる。その後、ウージーに新しいレールガンを託した。


  • Doll(ドール)

CV:エマ・ブリージー

Doll [Murder Drones]

ウージーの同級生。女性型で目のカラーは赤。

リズィーとは仲良しだが、他のドローン達が英語を使う中、何故か彼女はロシア語で話す。

Russian girl

作業ドローンと一風違う原因は、分解ドローンが地球に襲来した時期、Vが彼女の両親を殺害したのを目撃し、その衝撃かウージーと同じくアブソリュート・ソルバーが発現し、この力でVへの復讐を画策していた。偶然なのか左手首には母・Yeva(イェヴァ)が所持していたのはノリ>ウージーと同じ番号入り首輪(048)を巻いている。

プロムが行われる実行日に丁度Vがプロム会場に襲撃し、計画通りプロムクイーンに選ばれた隙にいざ実行するも、運悪くウージーとNに食い止められた挙句、Vのミサイルを喰らい消息不明になった。

ミサイルが撃たれる前、ウージーの首輪を見て「私が探しているものを見つけたら、私も助けてあげる」と誓いを残していた。


エピソード5で生存しており、右目にボタン型の眼帯をしている。


エピソード7では、ソルバーを消去するためのパッチを探していたことが発覚したが、シンに襲われ致命傷を負ってしまい、死亡してしまった。


  • Lizzy(リジー)

CV:ケイティ・フッド(オリジナル)(エピソード1)、ケイトリン・ディゾン(オリジナル)(エピソード2~)あらん(日本語)(エピソード7~)

Lizzy wedding dress

ウージーの同級生。女性型で目のカラーはピンク。

動物の耳が付いている赤いヘルメットを被っているのが特徴。

ドールとは仲良し(その後Vと絡むようになった)。よく生徒をからかう。


エピソード7では、サドとシェルター外にて行動し、その後カーンと共に研究所に乗り込んでいる。また、このときにかつてエピソード1にてウージーが使っていたレールガンの新型を所持していることも発覚している。


エピソード8では、生存していた1体のセンチネルズ(Vが手なずけた)に振り回されたりなど、かなり不遇な扱いを受けているが、最後まで生存する。


  • Braidon(ブレイドン)

CV:マイケル・コヴァッチ

ウージーの同級生。男性型で目のカラーは水色。

ウージーが授業の退屈凌ぎに知覚を乗っ取られ、ティーチャー(CV:リアム・ヴィッカーズ)がウージーに注意した直後、頭が発火。以降未だに頭が炎上している(エピソード2)。エピソード4でウージーが提案した遠足の行き先の雪のお陰で頭の炎が消えたが、その後にソルバーウージーに斬首された。


エピソード4のエンディングの最後に彼への追悼が捧げられている。


  • Khan(カーン)

CV:デビッド・J・ディクソン(オリジナル)木下章嗣(日本語)(エピソード7~)

Khan and Thad doodle

ウージーの父親。目のカラーは白。

シェルターのドアの管理を担う第一人者。

娘であるウージーも一応ちゃんと気にかけてはいる。

妻であるノリが分解ドローンからの襲撃を受けたときに、彼女をナナイト酸に侵され続ける苦しみから解放したことから分解ドローンにトラウマを抱いており、臆病な性格をしている。

誰から攻撃を受けたのかは不明。

エピソード1でウージーをNから助けられず、彼女との関係が悪化したが、エピソード4では多少改善した模様。


エピソード7では、サド・リジーと共に行動しており、このときにウージーのレールガンの設計図も所持している。


エピソード8では、ドアを操作してNをシンから助けるなど、なんだかんだで活躍するシーンがある。

妻であるノリには、「あんたなんか大っ嫌い!!」と言われてしまうものの、エンドロールにて仲睦ましく(?)しているようだ。


  • alice(アリス)

CV:アンバー・メイ(オリジナル)魚住アリナ(日本語)

センシティブな作品

ドローンを解体し、部品を集める趣味としている女性型ドローン。目のカラーはオレンジ。

現在は地下に沈んでいるJC JENSON IN SPAAAAACEのビル内に住み着いている。


  • beau(ボー)

murder drones beua

アリスと共にドローンの解体を協力する赤ん坊型のドローン。両腕が分解ドローンの腕となっている。


  • Nori(ノリ)

CV:ダーシー・マグワイア(オリジナル)池谷麻里(日本語)(エピソード7~)

ウージーの母親。目のカラーは彼女と同じく紫。

過去に未知の分解ドローンからナナイト酸による損傷を受けてしまい、カーンによって安楽死させられた。






...と思われていたが、エピソード7にて、コアを体から切り離すことで生き延びていたことが発覚。カーンを見つけ出すと同時に、ウージーの中のソルバーを消去することを目的としてカッパー9の深部で活動を続けている。


エピソード8では、ウージーに番号入り首輪(002)とツルハシを託したり、どこか微笑ましく会話をしていたりと、娘のことを大切に思っている描写が見られる。夫のカーンに対しては「あんたなんか大っ嫌い!!」と言っているが、エンドロールにて仲睦ましく(?)している。



分解ドローン(Disassembly Drones)編集

murder drones

文明を勝手に築いた作業ドローン達を粛清するために地球から送られた兵器。

作業ドローンの1.5倍ほどの背丈があり、両手には様々な武器が仕込まれている(鈎爪、ランチャー、ビーム砲、マシンガン、チェーンソー等)。

どの個体も目は黄色で、共通して蠍のようなナナイト酸入りの先の尖った尾(ナナイト酸に侵された部位は放置するとドロドロに溶けていくが、分解ドローンの唾液で完治出来る)、頭部に並んだカチューシャのような5つのライト、かなり小さく折りたためる巨大な翼、再生能力を備えている。

個体により髪型や服装が異なるが、個性は作業ドローンより控え目である。

名前もロボットらしく、アルファベットが割り振られている。

人類が生存していた頃、James(ジェームス)という人間の豪邸の執事を務めていた。

弱点は日光。


  • N(エヌ)

CV:マイケル・コヴァッチ(オリジナル)菅原壮一郎(日本語)(エピソード6~)

N

ウージーが作業ドローンの死体の山の中で遭遇した男性型分解ドローン。準主人公。

他の個体と同様に残虐ではあるが、気さくな一面もある。犬好き。

部隊の宇宙船のパイロットを務めているが、他のメンバーの2人からは役立たずと思われ、見下されている。


ウージーから「全ての作業ドローンを抹殺した後、会社は今後分解ドローンはどうする?」と問いかけられ、そのことを気に掛け、Jから「会社を疑うつもり?」と見限られ、離反・粛清される。だが、ウージーに助けられたことがきっかけで、「友達」として、以降ウージーと共に、互いを助け合いながら歩む。


現時点(エピソード7)では、ウージーが己を犠牲にしたことによって、研究所地下の施設から出されている。


N自身は無事ではあるが、彼はこの後どうなるのだろうか...


エピソード8で、宇宙船に乗ってウージーと合流するも、シンによって大気圏に放り出される。

その後に、シンにコアを抜き取られ、捕食されかけるが、カーンのドア操作と、ウージーとVによって助けられた。そして、死闘の末にウージー、Vと共にシンを撃破した。

エピローグやエンドロールでは、元々の気さくな性格も相まって、作業用ドローンと仲良く過ごしている。


製作者繋がりでSMG4とコラボ出演している。


  • V(ブイ)

CV:ノラ・クロップ(オリジナル)あらん(日本語)(エピソード6~)

V

Nと同じ部隊に所属する女性型分解ドローン。

他の分解ドローンと比べて、作業ドローンを抹殺することを一層楽しんでいる節がある。

エピソード1での戦闘終了後、ウージーとNに捕縛されたのち、2人と共に行動することになる。だが、殺戮行動を反省していない面があり、その点に関しては2人によく思われていない。

執事の頃からNに好意を抱いている。


現時点では、エピソード6にて3人(ウージー、N、テッサ)を研究所地下に行かせ、自分1人でセンチネルズと戦っている。このとき、彼女は3人に向かって敬礼しているが、果たして彼女は無事なのか...






エピソード8にて、生存していたことが発覚。

手なずけた(?)センチネルズに乗って登場。Jと戦闘になる。

後にウージーたちと合流し、最終決戦でも活躍した。

最後まで生存し、エピローグやエンドロールにて、リジーと仲良く(?)なったようである。


トレイラーパイロット版サムネイルに単体で飾られるなど、この作品の看板娘ポジにある。


  • J(ジェイ)

CV:シャラ・カービィ(オリジナル)本間詩織(日本語)(エピソード6~)

Murder drones J

N・Vと同じ部隊のリーダー。ツインテールの髪型やガーターベルトのような太ももに走るラインが特徴の女性型分解ドローン。

高圧的な性格でNの事を蔑んでいたが、彼がウージー達の避難所のドアを突破するという成果を挙げた際に、その事を評価し社名入りのペンを渡す。

だがこのペンを渡した事が後に仇となる。


エピソード2にて、分解ドローンに内蔵されている心臓「アブソリュート・ハート」が活動し始め、その死骸を成れ果てた姿「エルドリッチJ」に変貌させた。シェルター内の天井に潜み、自身が作り出したドローンのホログラムを用いた錯覚や目の前でカーン(ホログラム)を殺害することで、ウージーを精神的に追い込んだが、自身が破壊したウージーのレールガンの爆発で体が粉砕され、生き残ったアブソリュート・ハートはNのナナイト酸で消滅。

an absolute problem

しかし、エピソード3の終盤で宇宙船がカッパー9に飛来し、そこから新型が登場。同乗していた社員のテッサと共にドローンのメンテナンスに取り掛かる。


エピソード7では、テッサの命令を遂行していたところに、サド・リジー・カーンの3人が乗ったスクールバスが衝突し、3人と対面した。

また、このときにリジーが持っていた新型のレールガンを目にしたときに「PRIOR HAZARD」とバイザーに表示されたことから、エピソード1での出来事をしっかり覚えていることも分かる。


エピソード8にて、テッサ=シンとは気付かずともグルになっていた事が判明。

勝ち馬に乗ったほうが良いと考え、シン側についた。

最終決戦ではウージーに盾にされたりと、かなり不遇な扱いを受けている。

エンドロールでは宇宙船を修理している。


  • Cyn(シン)

CV:アラーナ・フィッツジェラルド(オリジナル)本間詩織(日本語)(エピソード7〜)

MurderDrones 無機殺手 練習插畫

執事時代のN達と共にエリオット邸で働いていた作業ドローン。

他の作業ドローンより小柄で、抑揚を付けない喋り方(いわゆるロボット喋り)をする。

テッサの母・Louisa James Elliot(ルイザ・ジェームス・エリオット)からはドローン達の中でも特に嫌われていた模様。

エピソード2から初登場し、同時点では回想のみで登場している。


コンピュータエラー「アブソリュート・ソルバー」

を最初に発現させたドローンでもあり、不完全に分解され、廃棄されたドローンが再起動し、ゾンビドローンという概念を実現させた個体でもある。

(エピソード5の初めにて、不法投棄されたドローンの腕章が雷によって光るシーンが一瞬あり、よく見るとCynと書かれていることからそう考えられる)




実はエピソード5でのエリオット邸での大虐殺などの悪行を行った張本人。

そのため、本作の黒幕にもあたる。

また、ロボット喋りに関しては、少しメタくなってしまうがキャスト欄の表記に「Absolute Solver/Cyn」と書かれていることから、シン自身のものではなく、アブソリュート・ソルバーがシンの身体を乗っ取っていることが原因なのではないかと思われる。


エピソード3終盤にて、テッサに扮して新型のJと共にカッパー9に現れる。


本格的な活躍はエピソード6から。

ウージー達に協力的に接する。


が、エピソード7にて、「ソルバー異常にはうんざりなの」とウージーのコアを剣で突き刺そうとした時にNに斬首され、死んだかと思えば、終盤にて本性を表す。


エピソード8にて、最期までハッキリとした目的は分からずとも、何かとウージーや、N、Vのコアを狙う描写が多い。


最終決戦では、NやVを追い詰め、ウージーの後ろに回り込んでコアを奪おうとするも、逆にコアを引きずり出され、破壊された…と思いきやしぶとく鼓動が続くコアを飲み込もうとしたものの、咄嗟の判断でウージーにコアを飲み込まれ、肉体(機械本体)は消滅した。

エンドロール終了後のちょっとしたエピローグにて、ウージーの尻尾に意識が宿っている事が判明。


人間編集

  • Tessa James Elliot(テッサ・ジェームス・エリオット/テッサ)

CV:デイジー・ローズ(オリジナル)出口美佳(日本語)(エピソード6~)

JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!の認定技術士。

エピソード2の回想にて初登場。

ジェームスの娘。所持する剣と銃は昔、住んでいた豪邸から盗んだもの。

エピソード3終盤で、宇宙船でカッパー9に到着、新型のJと共にドローンのメンテナンスに取り掛かる。

そのメンテナンスは、アブソリュート・ソルバーに感染したドローンの調査。






実は、エリオット邸でのシン(ソルバー)による大虐殺の際に死亡している。

その後、彼女の身体(死体)はシン(ソルバー)によって、いわゆる「ガワ」と使われていることがエピソード7にて発覚した。


その他編集

  • Sentinels(センチネルズ)

Sentinel (Murder Drones)

JC JENSON IN SPAAAAACEビル内に生息する多数のANTIドローン。

恐竜型であり、人間サイズの大きさをしている。

目からフラッシュで餌であるドローンを機能停止させ、その隙に捕食(縄張り争いも起こす)。

だが、人間の血を見ると怯える。

突然変異(?)した血液を恐れないレッドセンチネルズもいる。その個体はVによって手なずけられ(?)、エピソード8にはちょこっとだけ活躍シーンが与えられてる。物語終了後も、皆と仲良く(?)過ごしているようだ。


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