概要
旧約聖書『コヘレトの言葉』(『伝道の書』)1章2節および12章8節に登場する文言。
日本語では「なんという空しさ、すべては空しい」(新共同訳)、「空(くう)の空、いっさいは空である」(聖書協会共同訳)などと訳される。
『コヘレトの言葉』は、まずこのフレーズを提示したうえで人生の不条理さや努力のむなしさについて示し、よって人間は世界と付かず離れず、神を適度に畏れつつましく暮らすべきである、と説き、最後にもう一度このフレーズを述べて結ぶ。いわゆる諸行無常や万物流転に近い概念と言えよう。
『ブルーアーカイブ』での用法
メインストーリー第3章『エデン条約編』を象徴するフレーズとしてしばしば登場する。
ここでは「全ては虚しい。どこまで行こうとも全ては虚しいものだ」という、新共同訳に近い訳が採用されている。
アリウス分校はこのフレーズが主要なモチーフとして取り入れられており、校章はヴァニタス(静物画の一ジャンル)を意識したと思われるドクロとバラ、そして中央に出典である"ecc. 12:8"の文字が入れられている。
また、所属生徒の銃にも"Vanitas ~"の文言が刻まれている(関係なさそうなとある生徒の銃にも刻まれていたがミスだった模様)。
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