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富士見ファンタジア文庫より出版されている麻生俊平の小説。挿絵は弘司


舞台は20世紀末の日本、裏次郎と名乗る謎の中年男性から

波型の鞘に収められた短剣を受け取った主人公・矢神遼。


その日から遼の周りで不可思議な事件が頻発する。

遼が入り浸っている骨董品屋を経営する謎の美女、江間水緒美。

遼が通う高校の冷ややかで端正な非常勤講師、氷澄丈太郎。

彼らの意味深な言動は、この短剣の正体を知っている故であろうか?


やがて事件は遼の周囲で起こる連続殺人事件へと発展していった。

遼は家族も同然の頼れる幼馴染の少女・朝霞万里絵に苦悩の胸の内を告げる。

遼が、連続殺人の犯人なのだろうか?不気味な剣はその真相を語らない。


シリーズは長編9冊、『ドラゴンマガジン』に連載された短編を集めた外伝が1冊の計10冊が発売される人気シリーズとなった。

このシリーズをはじめとした麻生俊平の作品は富士見ファンタジア文庫の他の作品にくらべてページ数が多いことでも知られており、最終巻となる『イェマドの後継者』においては500ページをオーバーし通常の作品の二倍近い分量を誇っている。


小説家乙一が本作の大ファンであることを公言している。

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