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焼き尽くされた地上で再び生き抜くしかないのだ……


概要編集

1997年1月17日発売。テクノソフトが開発したセガサターン用縦スクロールシューティングゲームである。


元は業務用用作品として開発されていたが、一旦お蔵入りとなり、その後1994年に『稲妻セイバー』と名を変えて再度登場しロケテストが行われた。個性的なキャラクター達が放つ「ぜんいん しけいどぁー!」「好きな食べ物は、牛!」といった珍妙なセリフからバカゲーの様な評価を得たらしいが、結局世に出ることはなく、実際に発売されたのはこの『ブラストウインド』という紆余曲折を経たゲームである。


核戦争後の地底からの侵略者との戦いを壮大なオープニングと共に映し出す世界観だが、ゲームの評価としては並止まり。稲妻セイバーから作り直したのか極一部にバカゲー路線の名残らしきものが残っている(得点アイテムが『$』や『小判の様なもの』だったり、何故か最終ステージが馬の牧場だったり)。


BGMの評価は高く、後にPart.5までアレンジを経て登場する曲「Justice Ray」が出たのもこの作品。


ゲーム中で顔が分かる人物といえば、オープニングとエンディングにそれぞれ1人ずつ出てきたノアシェルターの民間人2人と自機の「野生の風」を駆る超戦士のキョウとフォーンだけとキャラ要素は希薄。


知名度の低さも相まってかpixivにおいても同作に関連したイラストは少ない。


ゲームシステム編集

ステージは全6ステージ構成。各ステージにはスイッチが設置されていて、自機で体当たりして押すとアイテムが手に入ったり、ステージの途中で通常とは異なるルートに切り替わるなどの効果がある。ルートの分岐によって遭遇するボスの形態やボスそのものが異なるステージもある。


また、ステージによっては自機の移動を制限する地形が配置されており、接触しても直接ミスとはならないものの、地形とスクロールに挟まれるとミスとなってしまう。


自機の攻撃方法はAボタンを押したままで連射される前方集中攻撃の通常ショットと、Aボタンを連打もしくはBボタンを押すと発射される敵を追尾するホーミングショットがあり、有限武装として投下後に大爆発を起こし、画面内の敵弾を相殺して敵にダメージを与えるボンバーも用意されている。


なお、1プレイヤー機(疾風)と2プレイヤー機(烈風)ではショットの形態が異なり、疾風はウェーブ状の通常ショットと敵を追尾するエネルギー弾をV字状に連射するホーミングショットを発射し、パワーアップが3段階目に達すると更にホーミングミサイルを撃てるようになる。烈風は直線状に太いレーザーを放つ通常ショットと敵のいる方向に広角ショットを撃つホーミングショットを放つ。


この他にもアイテム取得時に一時的に無敵状態となり、自機のX軸上に敵弾相殺効果と攻撃判定が発生するアイテムサンダーという攻撃手段もある。


The Justice Ray編集

前述した通り、九十九氏の代表作の一つといえる楽曲「The Justice Ray」シリーズの第一作は今作が初出である。現在ではPart.1となるこの曲は元々は「The」が付いていない。

以降のシリーズはどれも作品はおろかメーカーを跨いだ異色の楽曲群である。


  • The Justice Ray Part.2:同社の「サンダーフォースV」に収録された楽曲。知名度はこちらの方が高い。
  • The Justice Ray Part.3:セガのゲーム「セガガガ」に収録された楽曲……なのだが、ある同人ゲームでも別アレンジ版が存在する。
  • The Justice Ray Part.4:コーエーのゲーム「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PS2版)」に収録。本来は「The Justice Ray」シリーズとして作られた曲ではなかったとされる。
    • 元々は全く別のあるゲームで使われる予定だった曲で、タイトルとアレンジが異なる原曲「Gerecht Lichtstrahl」が存在する。唯一ラスボス曲では無く1面ボス専用曲
  • The Last Howling -The Juctice Ray Part5- :「機装猟兵ガンハウンドEX」に収録。九十九氏自らが「これで最後にする」と公言したため、事実上氏の最後の「The Justice Ray」となる。

関連タグ編集

シューティングゲーム テクノソフト セガサターン

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