シュトゥルムヴィント
しゅとぅるむゔぃんと
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』から登場する超兵器の1隻。
「シュトゥルムヴィント」は「暴風」を意味する。
肩書は「超高速巡洋戦艦」と識別される。巡洋戦艦は定義上は巡洋艦の一部であるため、ストーリー中で「超高速巡洋艦」とも呼称される作品もある。
最大の特徴はその速力。作品や難易度ごとに微妙に異なるが概ね70kt~80ktという通常の戦闘艦をはるかに凌駕する最大速力を誇る。
初登場時の武装は35.6cm3連装砲を4基、魚雷発射管にミサイルなどを搭載している。
しかし超兵器と言えども巡洋戦艦であるため装甲は比較的薄く、駆逐艦でも十分に対処できるが、その速度で一気に距離を詰められて一撃で葬られることも多い。
特にコマンダーでは距離を取り逃げ回りながら攻撃する戦法が強いが、逃げ切ることが不可能な速度と戦艦級の火力の両方を備える本級はシステム上非常に強く、最初のボスでありながらいきなり最強クラスの強敵。
シュトゥルムヴィントさえ超えてしまえば他の超兵器は速度があまり出ないため、むしろ戦いやすいのである。
終盤のステージには改良型も登場するが、プレイヤー艦がそれ以上に強くなっており、容易に撃破できてしまうこともあって「超高速HLG(パーツ)輸送艦」と揶揄されてしまうことも。
Windows版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』
A-09「蒼穹の暴風」に登場。
陽動としてシシリー島の港湾施設を砲撃し、30%を破壊するとマルタ島南部に出現する。
周辺海域には多数の敵艦が配備されているほか、マルタ島にはミサイル発射機も配備されているため出現前に周辺海域の掃討を行っておくと比較的楽に戦える。
駆逐艦の場合はシュトゥルムヴィントの気分次第では高速で接近、至近距離での主砲で即死する可能性が高い。巡洋艦に乗り換えるとかなり戦いやすい。
F-06「デンマーク沖の暴風圏」では強化型の改シュトゥルムヴィントが登場。
ここでも港湾施設を70%破壊すると出現する。
全ステータス、武装が強化されている他、光学兵器の小型レーザーやβレーザーが追加されているうえ、2隻同時に出現する。
流石にここまでくればシュトゥルムヴィントそのものに苦戦することはないが周辺には戦艦や航空基地も展開しており油断は禁物。
最終ステージであるF-11「光の咆哮」にも2隻配置されているが、他のステージで条件を満たすとさらに3隻追加され最大5隻となる。プレイヤー艦では特に苦戦しないが、ステータスがあまり高くない従属艦にとっては非常に危険である。
なお改良型はデータ上では光学兵器を搭載した「シュトゥルムヴィントⅡ」、それをさらに強化した「改シュトゥルムヴィントⅡ」、武装の種類は変えない(光学兵器は無い)まま通常のシュトゥルムヴィントのステータスを強化した「改シュトゥルムヴィント」の3ユニット(通常型も合わせると4ユニット)が存在する。
「改」ユニットはステータスが固定であり、難易度を変更しても性能が変化しない。
Windows版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット』
γ-04「膨風警報」にさらなる強化型が登場。
前記した「改シュトゥルムヴィントⅡ」が登場する。
このユニットは前作では特別作戦にのみ配置していたユニットのため非常にステータスが高く、
耐久力9000、対56cm砲防御、速力90kt、45.7cm砲75口径、βレーザーⅢ、など終盤の戦艦超兵器に匹敵するタフさと作中最高の速力を持つ。なおステータス的には巡洋戦艦の定義からは外れている。
とは言うもののここまで来たプレイヤー艦は非常に強化されているため、苦戦することはまず無い。
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー』
2周目以降のC-07「双胴の悪魔」でハリマを撃沈すると出現する。
本作ではヴィルベルヴィント級の同型艦という扱いになっており、
Windows版における改シュトゥルムヴィントに相当する性能で、最大速力は150ktに達する。
更に難易度HARDでは速力180ktになるが、これは全シリーズの水上艦の中で最も速い。
PS2版シリーズでは連続してダメージを与えると速力が低下、ほぼ動けなくなるという弱点が設定されており、基本的に一定ルートを周回していることもあって待ち伏せして一斉攻撃を加えれば比較的楽に撃破することが出来る。
PS2版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』
D-04「侵略への怒緘」に登場。海域北西部の飛行場を破壊すると海域南方から出現する。
設定はPS2版の前作である『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー』と同じくヴィルベルヴィント級の同型艦という扱いであり、光学兵器を搭載してる。
ただし中盤での登場になったため最大速力は92ktと控えめだが、強力な光学兵器を搭載しているため電磁防壁は必須。
本作では九十九百太郎氏作曲の戦闘BGMが使用されている。ハリマおよびアラハバキ型と共通の曲で、ヴィルベルヴィントの専用曲と比べると知名度が劣るが人気が高い曲である。
Windows版『鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー』
B-06「嵐を運ぶ艦」に登場。
最大速力75ktに至る快速と35.6cm砲の火力は健在。本作では近距離でミサイルや魚雷を迎撃すると爆風ダメージが届いてしまう仕様と、敵が魚雷を回避するシステムも追加されているため前作同様に強敵である。
なお巡洋戦艦とあるが、修正パッチを導入すると装甲と耐久力が強化、搭載している主砲を上回る装甲に変化するため実質的には「高速戦艦」となってしまう。
連合K-08/独立K-11「怒濤!復讐の幕開け」にも再登場。
海域内の電磁砲戦艦2隻を撃沈すると海域北西から2隻出現する。
登場時の台詞は「ここが貴様らの墓場だ! 海の冷たさを思い知るがいい!」と勇ましい。
全般的に性能は向上しているが、鋼鉄2のような光学兵器を搭載するタイプではないため苦戦するほどのものではない。
最終ステージとなる連合K-11/独立K-16「咆哮の果てに」にも一定以上の編成値になると2隻出現する。
PS2版シリーズにのみ登場する同型艦。
Windows版のシュトゥルムヴィントに相当するキャラクターとなっており、性能はほぼ同じ。
「ヴィルベルヴィント」は「つむじ風」を意味する。同名の対空戦車は特に関係ない。
基本的にプレイヤーと交戦する時点で本来の性能を発揮できないという設定になっている。
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー』のヴィルベルヴィント
A-10「疾風捉えたり」に登場。
設定上は専用燃料を失ったため全力を出せないということになっているが、それでも最大速力は70kt。
Windows版と違い自由行動ではなく一定のルートを周回しているため一気に接近されて即死するということは無い。
さらに本作では連続ダメージを受けると速力が低下して一定時間動けなくなる仕様があるため、かなり戦いやすくなっている。
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』のヴィルベルヴィント
A-10「疾風のノイズ」に登場。
性能そのものはWSGと大差なく、やはり序盤の性能では苦戦を強いられる強敵。
本作ではWindows版と同様に自由行動となっているため、敵の気分次第では一瞬で距離を詰められて撃破される危険性があるが、連続ダメージによる速力低下のシステムも受け継いでいる。
戦闘BGMは九十九百太郎氏作曲の専用のもの「The Justice Ray Part.4」で人気が高い・・・が、その反面作曲者本人によると本来この作品で使う予定では無かったものを無理に使用されたらしく、かなり思うところがある模様。
『ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮』のヴィルベルヴィント
本作ではついにヴィルベルヴィントのみの登場になった。
搭載武装が一部変更され、主砲は28cm3連装砲となっておりミサイルも装備していない。
ウィルキア帝国軍が開発した超兵器の第一弾として出現し、アメリカ太平洋艦隊に大打撃を与えた。
PAC-E-140「旋風、止むべし」で交戦。火力は低下しているとはいえ最大85ktの速力は健在で、序盤の性能では苦戦は必至。これでも機関を損傷しているという設定である。
本作ではシュトゥルムヴィントが登場しないため、万全な状態のヴィルベルヴィント級とは交戦する機会がない。
日本ルートでは筑波が「米軍基地付近まで誘導すれば砲台の援護が期待できるかも」と進言してくれるが、進行ルートから絶妙に離れたところに砲台が設置されているため援護はあまり期待できない。ただしヴィルベルヴィントは比較的地上施設の砲撃を優先するためその間に攻撃を加えるとよい。
ちなみにヴィルベルヴィントの進行ルート周辺では友軍艦が救援を求めているが、2周目以降はレーザー兵器を満載した敵艦が大量発生するため救助は困難となる。
本作では超兵器の部位破壊が採用されており、煙突を破壊すると速力が低下する。
2周目以降はグロース・シュトラール以降の一部の超兵器戦で同時に出現する。
ワールウィンド
PAC-K-570「猛禽、海原に舞い立つ」およびPAC-A-580「雷雲に鵺は啼く」に名前のみ登場。
解放軍に撃沈されたヴィルベルヴィントをアメリカ軍がサルベージしたもの。名前もそのまま英語で「旋風」を意味する。
帝国に対抗するためとはいえ超兵器を第三国が運用するという状況に解放軍の面々は憂いを抱いたが、ハワイ沖で帝国軍のフォーゲルシュメーラになす術もなく撃沈されてしまい、その後は一切言及されなかった。