概要
『鋼鉄の咆哮』シリーズの第1作目『鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー』にのみ登場した超兵器(ボスキャラクター)の1隻。
艦種は「超高速巡洋艦」であるが、攻略本では「原子力巡洋艦」との表記もある。
その名の通り最大速力が60ノット以上にもなり、全体的に青いカラーリングが施された巡洋艦である。兵装は第二次世界大戦期の重巡洋艦において標準的な20.3㎝砲に加え、多連装噴進砲、ミサイル発射機等も搭載している。
艦種には「巨大」と書かれていないが、グラフィックは通常の巡洋艦よりも大きいためアラスカ級大型巡洋艦くらいの体格を持つ可能性はある。
最初に登場するヴィントシュトースは武装が少ない為に試作艦ではないかと作戦内容で言及されており、前記した通り速力以外はかなり大人しい性能になっている。
ストーリー中盤には全性能が強化された改良型が新たに登場。この改良型(内部データでは「改ヴィントシュトース」)は最大速力が約74ノットと格段に上がり、武装も25.4cm砲、誘導魚雷、小型レーザーなどへ強化、装甲も1段階強化されており巡洋艦としてはかなりの耐久力を持つ。
改良型の装備している魚雷は誘導魚雷と酸素魚雷だが、前者は射数2に対し後者は射数8もあるため、重雷装艦のような攻撃を行ってくる。
最初は通常型2隻とこの改良型1隻で登場するが、ゲーム終盤のHエリアでは全て改良型になっている。
また、ゲームクリア後の特別作戦にはもう一段階強化された改良型が登場、内部データでは「超ヴィントシュトース」という名前になっている。こちらは荷電粒子砲の他、超怪力線を2スロットも装備しており、最大速力は80ktにも達する。
これらの性能は、鋼鉄の咆哮2以降に登場するシュトゥルムヴィント級の原型となった。
Win版ではこれと言った設定は無いが、PS2版ではテュランヌス大西洋方面軍を統括する女指揮官ロゼが開発したという設定となっている。
余談
「原子力巡洋艦」の表記がある割には煙突が確認できるが、ビジュアル優先で残したままデザインされていると思われる。
高ランクのドイツ巡洋艦のグラフィックはヴィントシュトースの色違い/サイズ変更が流用されている他、ムスペルヘイムの前艦橋や後艦橋でも使用されてる模様。
改良型の2隻含め難易度でスペックが変動しないが、初代でこの特性を持つボスは他にはムスペルヘイムだけである。