マレ・ブラッタ
まれぶらった
『鋼鉄の咆哮』シリーズの第1作目『鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー』に登場する超兵器。巨大かつ高速なステルス戦艦で、その中でも本艦は最高級のステルス性を持つ。マレ・ブラッタはラテン語で「海のゴキブリ」を意味する。
速力はアルウスと同等の35ktを誇る高速戦艦。船体最後部に巨大な艦橋を持ち、艦橋前方の船体中部に56cm砲、前部にはVLSを装備しているのが確認できる。
船体はタンブルホーム船型に近いステルス性を意識したデザインとなっており、スッキリとした印象を持つ。その近未来的な外見に反し重装甲。
その大きさは荒覇吐よりは巨大だが、アルウスよりは小さい。推定全長は400m程度と思われる。
終盤には量産されて再登場するが特に性能は変化していない。
PS2版ではプレイヤー側のレジスタンスが開発した超兵器という設定になっており、完成直後に敵対勢力「テュランヌス」の幹部ゴーダが強奪してしまう。同艦の建造を推し進めていたレジスタンス側の幹部クルーガーはこの一件により責任を問われて解任、後に彼が新生テュランヌスを率いてプレイヤーと対峙する遠因となる。
クルーガーは本艦に相当の自信を抱いていたのか量産化した本艦を差し向け「超兵器計画に反対したことをあの世で後悔するといい!」と啖呵を切っている。
PS2番ではボイスが実装されており、超兵器接近時には名前が呼称されるが、「ステルス戦艦 マレ・ブラッタ 接近!」と「巨大」が省かれている。
ネルソン級やリシュリュー級と同じく、主砲は船体の前方にしか搭載していないが、後方にも撃ってくる。難易度調整のためだろうか。
後のシリーズを見慣れたプレイヤーたちは「35ktで高速?」と思うだろうが、初代WSCは後のシリーズほど簡単には速力が上がらない(出せない)ため十分な高速艦である。
作中最高どころかシリーズ全体からしても最高のステルス性能を持つ。『鋼鉄の咆哮』シリーズでは「電波妨害装置を装備=レーダーで点滅=ステルス艦」扱いとなっており、マレ・ブラッタは高性能の電波妨害装置を装備している。
さらに初代WSCでは電波妨害装置の数値による点滅間隔の変動が非常に大きかったため、難易度HARDでは更に高性能となり、レーダーに表示されるのが約1分半に一度だけとなる。
こうなると走り回って探すほか無い為、ほぼ確実に先手を取られてしまう。
登場するのは初代WSCだけだが、後のシリーズでは「ブラッタ」の名前を持つ超兵器が登場し、名前だけでなく「主砲の配置が前方のみ」、「火炎放射砲を装備している」という点も引き継がれている。
しかしPS2版シリーズには登場していなかったこともあってか、最新作「ウォーシップガンナー2」に登場する後輩だけは例外となってしまった。