概要
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』から登場する超兵器の1隻。
「グロース・シュトラール」とは「巨大な光線」を意味する。
初代WSGまでは「グロース・シュトラール」と中黒が入っていたが、PS2版WSCからは「グロースシュトラール」と中黒なしの表記が主流となった。
艦種が「超巨大レーザー戦艦」と識別される通り、ギリシャ文字系列のレーザー兵器であるα~γレーザーや、荷電粒子砲、カニ光線といった光学兵器を多数搭載しているのが特徴。家庭用版では出現デモで全ての光学兵器ジェネレーターを起動、チャージしながら現れる。また最大速力40ktを超える高速戦艦でもある。
主武装を光学兵器に頼っているため電磁防壁を装備して挑めば急激に弱体化…というより、電磁防壁が無いと勝負にならない火力を持つボスである。
…WSG2を除いては。
Win版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』
E-10「紅に染まるフォークランド」でフォークランド諸島の砲台を50%破壊すると出現する。
本作ではα・β・γの各種レーザーを搭載しており、実弾兵装はミサイル発射機のみ。レーザー戦艦H51、グングニル級レーザー巡洋艦、45.7cm砲装備のサラミス級戦艦の計6隻と同時に出現するため、艦隊全体の火力も非常に高い。
電磁防壁Ⅱクラスの装備が無いとかなり厳しい戦いとなる。
なお攻略本では12.7cm両用砲を装備していることになっているが実際のゲーム中では拡散荷電粒子砲を装備している。
F-09「ノルウェイに棲む巨大な魔物」には改良型の「改グロース・シュトラール」が登場。ステージ名通りノルウェーのフィヨルドの奥に機関停止状態で停泊しており、攻撃を与えない限り動かない。
全ステータスが強化されている他、敵専用の仕様でエフェクトは変わらないが光学兵器の射数が盛られている(これは他のユニットでも設定されているものが存在する)。そのため電磁防壁ⅣクラスでもβレーザーⅢが直撃すると目に見えてHPが減るほどの大火力を持つボスとなっている。
このステージは謎の超兵器が潜伏、脅威であるため見つけ出し排除するという任務だが、これは史実でフィヨルドに待機していたティルピッツがモチーフだと思われる。
Win版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット』
追加シナリオであるγ-06「眠れない海」で改グロース・シュトラールが再び主目標となる。
初期に配置されている艦隊を壊滅させると出現、味方艦隊が追撃しているという状況で、超兵器の後方から援軍が到着する形で戦闘が始まる。
PS2版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー』
2周目以降のA-10「疾風捉えたり」でヴィルベルヴィントを撃沈すると出現する。
武装はWin版と同じだが、今作では光学兵器の射程が短い上に、電磁防壁の仕様が変更され一定確率でダメージを無効化する能力まであるため苦戦する要素は無い・・・が、耐久力が非常に高いため、かなりの長期戦を強いられる。
いささか作業感の強いボスになってしまっているが、3D化された光学兵器のエフェクトや効果音は非常に迫力がある。
PS2版『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』
D-07「要塞破壊作戦」で海域北部の島に近づくと海域南方から出現する。
歴代最速の出現タイミングであり、ステージ名通り海域内には強力な要塞砲も鎮座している。頼みの綱の電磁防壁がどれだけ開発できているかが勝負の分かれ目。
本作ではNormalではαレーザーの代わりにエレクトロンレーザーを装備しているが、HARDだとお馴染みのαレーザーに戻る。
電磁防壁の仕様がWin版と同じになった他、カニ光線が前作同様に電磁防壁でも消えず、最後まで多段HITしながら閉まる仕様のため、ダメージを軽減していようが洒落にならないほどの火力を発揮するので接近戦は非常に危険である。
PC『鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー』
連合・独立K-05「討伐する者 される者」で海域内の港湾施設を30%破壊するか特定の海域に進入すると出現する。
兵装構成は前作の鋼鉄の咆哮2と同じくα・β・γの各種レーザーと拡散荷電粒子砲、カニ光線にミサイル発射機、ただし小型レーザーが対空パルスレーザーに変更されている。
最終エリアのボスであるため耐久力が非常に高いが、鋼鉄の咆哮3はプレイヤー側のシステムも増え終盤までにかなり強くなるため前作ほどの脅威は無い。
護衛はH51級レーザー戦艦、H51級戦艦、ザクセン級の計6隻。
連合ルートではイラストリアス級空母を中心としたイギリス艦隊が援護に現れる。艦載機はユーロファイターなどかなり強力なため、敵機の迎撃に力を発揮してくれる。
PS2版『ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮』
EUR-N-510「狂気の奔流」に登場。本作ではムスペルヘイムより後に登場するため、ムスペルヘイムの本体の戦艦の改良型という設定になっている。
欧州エリアを奪還した解放軍に対する最後っ屁として投入され、バルト海で主人公たちと交戦する。
過去作品同様出現デモでは光学兵器を派手にチャージしているものの、最大の特徴であった光学兵器がほとんど残っておらず攻撃が非常に地味で肩透かしを食らう。
さらに一定以上ダメージを与えるとグロースシュトラールが機関停止、突如紫色のオーラを放ち暴走。ここからは強力な光子榴弾砲を放ってくる…が、見た目のわりに攻撃頻度はほぼ変わらないため、全体的に演出負けしている。
電磁防壁も必要ないほどである。
2周目以降は扶桑型戦艦に似たレーザー戦艦山城が出現するほか、超兵器のヴィルベルヴィントとドレッドノートが出現。複数の超兵器と戦うことになる。
ストーリー上では初の暴走する超兵器という存在感を放つものの、いかんせん過去作品でのボスキャラとしての存在感は失われていた。
しかし後述のPSPでの移植版では一変する。
PSP『ウォーシップガンナー2 ポータブル』
PSP版において非常に強化されたボスの1体であり、なんとナハト・シュトラールよろしく100cm砲が主武装となっている。
移植に際しダメージ計算も変更されたようで、攻略段階で建造できる戦艦ですら1撃で耐久力の7割ほどは吹き飛ぶ攻撃力を持ち、さらにステージ開始地点がすでに射程圏内となっているため、ごく稀にだがミッション開始直後に被弾、作戦失敗という事態も発生する。
地味だった移植前とは一転してかなりやりごたえのあるボスにはなったが、難易度調整が大味すぎる他、やはり本来のレーザー戦艦の個性たる光学兵器の強化ではなかったことから、やや賛否両論となっている。
関連タグ
ナハト・シュトラール:前身ともいえる超兵器。
ムスペルヘイム:家庭用版では関係の深い超兵器。