概要
フェンダー社から1951年に発表された初めて商業的に成功したエレクトリックベース(ギター)と言われている。
発売当初のデザインは同社のブロードキャスター(テレキャスター)を基にしており、後に同社のストラトキャスター系のデザインに変更となる。
ギター同様、ネックの指板上に打ち込まれたフレットによってコントラバスに比べ正確(プレシジョン)な音程が出せることからこの名が付けられた。
後に上位機種としてジャズベース、通称『ジャズベ/JB』が発売される。
構造
木材を削り出して作るソリッドボディを、20フレット(メーカーオプションでフレットレスも販売されている)/スケール(弦の有効長)は864mm(34inch)のネックとボルト(デタッチャブル方式)で固定している。
基本はピックアップ(スプリットタイプと呼ばれる低音側と高音側に分かれたシングルコイルピックアップ)とボリュームつまみ、トーンつまみが1つづつ付いている為、楽器自体での音作りの幅はあまり広くなく、プレイヤーの奏法次第になる。
このため、広い音域を(あまり)必要としないHR/HMやパンクのベーシストなどに愛用される傾向がある。
…が、実際には本来の設計コンセプトをガン無視してピックアップを増設したり、ステッカーチューンやペイントを施すつわものも存在し、ブリッジ側にジャズベースタイプのピックアップを追加した通称『PJ』レイアウトはスタンダードなレイアウトとして定着している。