夜空を見るのが 好きだった
ひときわ明るく輝く 星があって・・・・・・
なぜだか 見てると 胸が ざわざわする
概要
「クマのレストラン」などの、どこかなつかしいドット絵が特長のOdencatが2023年3月2日にリリースしたアドベンチャーRPG。魔界に迷い込んだ少女を元の世界に戻すため、魔物である主人公が冒険する物語である。
音楽はモンスターハンター3などで活躍した「裏谷玲央」氏が全曲を担当し、メインテーマの作詞・歌唱には「鴫原ローラ」氏が参加した。
Steam・ニンテンドースイッチ・XBOXで発売され、2025年4月24日に、ニンテンドースイッチのパッケージ版の発売がDLCの収録と共に決定された。
きれい×きたないの融合
本作のBGMのコンセプトは、『ピアノやヴァイオリンなどの美しい音色の楽器による「きれい」』と『ゴミ箱やデッキブラシなどのガラクタでリズムをとる「きたない」』である。「きれい」は少女のきれいな心を、「きたない」は魔界の混沌ぶりを表している。
裏谷玲央によると『今のどんなゲーム音楽より「ゲーム音楽」している音楽』を目指したものであり、この対極する音楽の融合が本作のストーリーを彩る。
ばけものたちの記憶
ニンテンドースイッチのパッケージ版にて収録される追加コンテンツ。
本編では断片的に描かれた魔物たちの過去を深堀りする内容となっている。本DLCは、パッケージ版の販売からしばらくすると、パッケージ版以外のソフトでも遊べるようになる。
システム
少女が泣くと世界が終わる
本作のバトルは、4つのコマンドから一つを選ぶバトル。主人公ロイはデフォルトでHPが99999と非常に高い体力を持っており、大抵の攻撃はビクともしないだろう。
しかし、ロイが守る少女メグは違う。ロイが彼女をかばって攻撃を受けるたび、メグのメンタルはどんどん不安になっていく。メンタルがゼロになって彼女が泣き出してしまった時、世界が終わる・・・すなわちゲームオーバーとなってしまう。
これを回避するにはおもちゃを使ってメグと遊び、彼女のメンタルを回復させる必要がある。そうしてメグに気遣いつつも、彼女に迫りくる脅威を追いはらう・・・それがこのゲームの基本である。
キャラクター紹介
- ロイ
主人公。鬼のような大きく青い体を持ち、右腕は目玉が生えたハサミのようになっている魔物。
魔物の中でも乱暴者かつ変わり者で、他の魔物たちが嫌うマジックタールを大好物としている。
- メグ
ヒロイン。魔界に迷い込んでしまった人間の女の子。
なぜかはわからないが、彼女が泣き出すと世界が崩壊するという。
- ゴラン
昆虫のような特徴を持ち、左手に謎のデバイスを持つ魔物。
他人との交流を好まないロイの唯一の友人、しかし何か秘密を抱えているようだが・・・?
- 評議会
魔界のトップに立つ4体の魔物たち。
筋骨隆々で行動派のグスタフ、マイペースな紅一点のナンシー、子供っぽいが賢いレン、居眠りしがちな物知り老人セバスから成り立つ。
- ポール
テンガロンハットをかぶった人間の男性。
豊富な知識と幸運によって、魔界でうまく立ち回っている。
用語
- 魔界
人間界の地下深くにあるゴミだらけの暗い世界。
人間・魔物両者が交えた不可侵条約の下、お互いの世界に干渉しない、人間界から落ちてきたあらゆるモノに魔物は何をしてもよいというルールが結ばれている。そう、モノが生き物であっても。
- マジックタール
魔界の一部で見かけるドロドロとしたナニカ。非常にマズい味のようだ。
- 花畑
魔界の一角にある、白い花が咲き乱れる花畑。
美しい場所であるが、ソコにいるだけで頭がおかしくなる、幽霊の声が聞こえる等のウワサがあり、魔物たちは近寄らない。