概要
小野不由美 著『十二国記』シリーズ初の短編集「華胥の幽夢」にある全5編中にある一編。
芳極国に新しい王が立った慶東国王・中嶋陽子からの使者が訪れる。
仮朝を率いる月渓は慶国・禁軍左将軍・桓魋と会い、彼から「半獣」であること、「もし今の王が民を虐げ、国を乱すことがあれば、王を討つ覚悟があること」、「芳国の前公主・祥瓊が公主としての役目を果たさなかったことを恥じ、今は景王・陽子に女史として仕えている」ことを話し、仮王になることを固辞していた月渓に仮王として立つことを促した。
これらの話を聞いた月渓は、この場にいない祥瓊に「最後のものを奪う」と決意し、仮王として立つことを決心した。
アニメでは王宮には上がらなかったものの、祥瓊は芳国首都・蒱蘇に来て公主としての自分を恥じており、使者の役目を終えた桓魋とともに慶国に帰っていった。