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声優編集

檜山修之

緒方恵美


概要編集

文楽人形浄瑠璃)の一派、橘流の宗家に生まれ育った青年で、自らも優れた文楽師。祖父は文楽の人間国宝である橘左衛門であり、自らもまた将来的にはその名跡を継ぐことが事実上、決められている。

人形操りは、その祖父をして若きながら手放しで「自分(人間国宝)を超える天才」と認められるほど。祖父(当代の左衛門)はさっさと孫(左近)に名跡を譲りたい気持ちが満々だが左近自身と周囲が自らの若年や経験不足を理由にして必死に押し止めている。


普段はおとなしく口数も少ない、ちょっと過保護な母親からいつも心配されている青年。しかし文楽師(演技者)として磨かれたその眼差しは誰よりも慈悲に満ち、路傍の虫けらや草花にも敬意と尊重を失わない、心優しい青年である。

しかし相棒の右近を手にすると性格が一変し、鋭い推理能力を発揮。その優しさから来る正義感で手厳しく犯人を追い詰めていく。


叔母の橘薫子警視庁刑事で階級は警部補(年齢と行動の難から、おそらくはキャリア組)。叔母からは年齢が近い事から「『おばさん』じゃなく『姉』と呼べ」と厳命されている。

なお薫子との血縁関係は原作とアニメで設定が微妙に異なっている。原作では薫子は父方の叔母(父の妹)になっている(父方が橘家の直系)が、アニメでは薫子は母方の叔母(母の実妹。母が橘家の直系で父が婿養子であるため、父は左衛門を継げず、名跡の継承が可能となる直系の男子が左近のみ)となっている(おそらくは左衛門が左近に名跡を直接継承させようとする描写を矛盾なくスムーズに理解させるための変更)。


子どもの頃は祖父の(ありがた迷惑な)期待から、右近を常に肌身離さず側に置き、一刻でも早く一心同体として操れるように厳命されていた。そのため学校でも遊びに行くのも右近と一緒にいるしかなくなってしまい、その結果として「男なのに人形遊びをしている気持ち悪いヤツ」として学校で浮きまくり、いじめにすら遭っていた。そのため人間の友だちが一人もいないぼっち。(この頃は、まだ右近を本格的に操りきれていないためガチぼっちである)

また持ち前の優しさが自らをより内に籠らせてしまい陰キャ(よく言えば芸術家肌)な性格を形成させてしまった。

なお当時に女子高生だった薫子からは「いじめられっぱなしはよくない」と断じられ彼女が部活で嗜んでいた柔道を仕込まれかけたが、左近自身は嫌がって逃げていたため逃げ足だけは異様に鍛えられてしまった。(そして手の繊細な技術が求められる文楽師にとって手の怪我の可能性のある格闘や球技系スポーツは正真正銘の禁忌であるため薫子は後で父の左衛門から「左近の才能を潰す気か、我等が橘家を潰す気か」と、こっぴどく叱られる羽目になった)

しかし子どもの頃、ある人物との出会いと、ある事件に遭遇した事をきっかけに右近を操る事に成功し、彼をイマジナリーフレンドとする事や右近の口をもって本音を仮託する事で擬似的ながら本格的ぼっちからは解放された。


上述のように将来は次代の左衛門を継ぐことが決められているが、個人的には左衛門を継ぐ前に人形操りをしながら、日本全国ひいては世界を放浪して各地の人形操りに触れて識り、人形操りの「原点」を極めたいという大きな夢を個人的に抱いている。


関連タグ編集

人形草紙あやつり左近

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