実際には、これより東の大阪府堺市辺りまで港湾施設が連なってるため、ひっくるめて「阪神港」と呼ばれる場合も。
概要
関東の横浜港と並んで、近代以降の日本の海の玄関口として有名な港である。
「神戸港」として本格的に開発されたのは慶応3年(1867年)からだが、現在神戸港と呼ばれる一帯は港町としての条件が良く、奈良時代には「大輪田泊」として既にその記録があるという。
江戸時代には、西廻り航路を往く北前船の寄港地の一つであり、当時大変な人気を博した灘の酒を江戸行の船に積み込む役割もあった。
江戸時代末期からは、外国との交易港として栄え、欧米や清国の文化や人々が渡来する玄関口として様々な創作作品に描かれた。
現在でも、客船、貨物船ともに海外からの便が多く発着する。
余談
- 1995年に発生した阪神淡路大震災では、神戸港も例外なく被災した。メリケンパーク内に、震災によって破壊された公園設備をそのままに保存した場所がある。
- 大規模な港町であるという事は、多くの沖仲士(港湾労働者)が集まることを意味した。船会社や貿易会社から仕事を請け負って彼等に割り振る手配師(請負師)の中には、後に博徒 侠客となる者もあった。神戸では山口組がその筆頭である。
- かつては横浜港などと同じく、貨物列車が行き交う線路が縦横無尽に敷かれていた。神戸郵船ビル、商船三井ビル、神港ビルなど古い西洋式のビルが並ぶ国道2号 メリケン波止場の辺りも、その昔は貨物列車が往き来するなんとも色気のない場所だった。港町は皆そうだといえばそれまでなのだが…
登場する作品
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