灌頂(かんじょう)とは仏教用語である。
古代インド文明(古代インドはブッダの生まれた場所であり、仏教発祥地である。)のサンスクリットでアビシェーカabhiṣekaまたはアビシェーチャナabhiṣecanaという。
もともとはインド世界での大王や立太子が即位する時の『洗礼式』で(清めの儀式)四海(天下ノ意)の水を頭頂に注ぎ四海世界人(全世界の支配者すなわち皇帝)となぞらえられたのだそうだ。
お地蔵さまなどに水を描けるような感じであると思われる。
その潅頂の儀式はインド仏教に伝わり、徳の高い僧侶(高僧)や聖人などの洗礼式となった
大乗仏教では最後の修行を終えた菩薩(仏陀)が悟りを開いて仏になるとき、諸仏から智水の灌頂を受けて成仏するものとされる。
※成仏 悟りを開いたという状態、言い回しで死に近いこと・・
なので灌頂自体は隠匿めいたものではなく、最高の晴れの舞台である。
しかしここから話がおかしくなってくる。
日本の仏教もちろん灌頂儀式はひろまった・・
しかしそのうちに天台宗や真言宗などでは剃髪しない少年修行僧(7〜18歳)の稚児との慰め(性行為)を合法的に行うため儀式として仕立てたのである・・。
どのように合法的かというと、日本の仏教の戒律では生身の人間との不邪淫戒は禁じられている(女性に手を出せば女犯として国に裁かれる。また、正法念処経によれば女犯を回避しようと、例え男性同士で淫らな事をしても結局は多苦悩処という地獄に落ちる事になっている。)が、この稚児(少年)に灌頂の儀式をするということによって天台宗や真言宗では観音菩薩の化神となってしまい、生身の人間ではなく『この世の無い至高の者』となるので信仰の対象としての稚児を崇拝しそれと交わることはかまわないということらしい・・・。
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皇族や上位貴族の子弟が行儀見習いなどで寺に預けられる「上稚児」
頭の良さを見込まれて世話係として僧侶に従う「中稚児」
芸道などの才能が見込まれて雇われたり僧侶に売られてきた「下稚児」
この中で稚児灌頂の対象になるのは中と下である。
結局この習慣は日本仏教世界に秘密裏のうちに広がりまくり、美少年の稚児ばかり目立つようになったという・・・。
この生臭坊主どもめ・・。