稚児
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ちご
(1)本来の意味の稚児で乳児、幼児。(2)祭りにおける稚児。(3)寺院における稚児。(4)男色の対象とされる若年の男性の意。
- ちのみご、赤ん坊、幼い子、幼児。
- 祭礼や寺院の法楽などの行列に、美しく装って練り歩く児童。「―行列」。こちらについては「お稚児さん」の記事も参照のこと。
- 寺院や公家、武家で召し使われた少年。中世では主に寺院の童をさす。男色の対象となることもあった。pixivの「稚児」タグの付いたイラストではこの系統のイラストが多く、そのためにこの記事の親記事も「娼婦」になっている。時代によっては、稚児を「僧侶の煩悩を払ってくれる菩薩の化身」と見做す宗派・寺も有ったが……傍から冷めた目で見れば、どう考えても単に閉鎖されたコミュニティで児童への性的虐待が行なわれてる以外の何物でもない。
- 男色文化における「稚児」の意味合いから転じて、「お稚児さん」は俗語・隠語的に同性愛の相手の若い男性のことを指す。この場合、お稚児さん、稚児さん、等と言われる。
キリスト教会においても、稚児(3)に近い存在があった。
美少年が多い役回りである。
キリスト教では、教派によってだいぶ違うが、基本的に同性愛は禁じられている。(そもそも仏教でも女犯として国に裁かれないというだけで、正法念処経によれば男性同士で淫らな事をすれば多苦悩処という地獄に落ちる事になっている。)
現在では日本の仏教界では元々肉食妻帯を認めていた浄土真宗以外でも現在は妻帯が行われるようになったためこのような話はないが、小乗仏教を採用するタイでは現在でも少年僧への性的虐待が深刻な社会問題になっている。
一例として、2019年に摘発され日本でも報道された事件は高名な僧侶という地位を隠れ蓑に10年に渡り寺の少年僧に女装コスプレを強要して性的虐待を繰り返し、さらにネット内コミュニティでその映像や画像を共有していたというものだった。
(4)に関してはかつての陸軍幼年学校において、戦前の日本の女学生に存在したエス(百合)に近い形で存在したといわれている。そのものずばり「稚児さん」という用語が存在した。
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