概要
日本神話で、天照大御神を主宰神とした天津神が住んでいるとされる場所。
古事記にも記述があり、その冒頭には「天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、」に神々が生まれ出る場所としてその名が登場する。古事記では、高天原が登場する物語が数多くある一方、同時期に成立したと考えられている日本書紀では、高天原に言及される記事は2箇所しかない。高天原が登場する頻度は、古事記と日本書紀の大きな違いの一つである。
現在では「たかまがはら」と読むことが多いが、上代文学では「たかあまのはら」もしくは「たかまのはら」が正当な訓とされてる。古事記では、実際に「高天原」の読みについて、「訓高下天云阿麻下效此」と書かれており、これは「高の字の下にある天は、阿麻(あま)と読む」という読みの指定である。