概要
『アニメにしたいって言ったら怒られました。』 BY:新房昭之
魔法少女として過酷な運命に翻弄された少女たちの17年後、アラサーとなった姿を描く。
作品解説
元々は、2011年9月に出た同人誌「巴マミ17年後」が始まり。
当初は1回限りのネタだったが、好評により「18年後」「18年後の年末年始」「19年後」「19年後の黄金週間」と続刊。
2012年6月に、総集編として「巴マミ1○年後」を出す。描きおろし「19年後の梅雨前線」とともに、『まんがタイムきらら☆マギカ』で、「巴マミの平凡な日常」として、仕切りなおして連載されることが発表される。同6月、連載開始。
2013年10月単行本コミックス第1巻刊行。発行後、即、アマゾンをはじめとするネット書店で売り切れになったことでも、話題となった。今現在(2014)、第2巻もでている。
作品設定
魔女は存在しているが、ソウルジェムの濁りは重曹で落とすことができるので、アラサーの彼女たちが魔女退治をすることは、ほとんどない。また、現役の魔法少女たちも存在しているようである。
登場人物
(便宜上、旧姓で表記)
巴マミ
31歳。独身。世間体のため恋人いる設定3年目。
派遣社員として働く一方で、魔女退治をしていた。しかし、30過ぎても現役だと知った、かつての仲間からドン引きされてからは、変身は控えるようになる。せいぜい、年末の大掃除で、古新聞を束ねるのに使う程度。
家でくつろぐときは中学時代のジャージ。ビールをはじめお酒が大好き。食べるのも好きで、ダイエットを試みたが頓挫してしまうことも。女子力減退中。独り焼肉も抵抗がない。
キュゥべえからは「昔と比べて随分とキャラが変わった気が…」と言われる始末。
鹿目まどか
30歳。第1話に登場した時は婚約・花嫁修業中。長く、マミとは独身仲間だった。
第2話の時点で、季節は夏で、結婚式まで2か月であることから、秋に結婚式を挙げたと思われる。
魔法少女である(というより、であった)。涙もろい。やや面倒くさがりなところも。実はマミ以上に「昔と比べて随分とキャラが変わった気が…」。
暁美ほむら
30歳。既婚。夫はまさかのまどかの弟タツヤ(19歳)。まどかとは親友であり、義理の姉妹でもある。出張であちこちを飛び回るキャリアウーマン。
女子会や結婚式ではストレートヘアーに裸眼のクールなスタイル、まどかとプライベートな時は、三つ編みに眼鏡(ヘアバンドはなし)とを使い分けている。
まどかが一番なのは相変わらず。また、厳しい態度で啖呵を切りながら、自分自身はソウルジェムが行方不明になっているなど、ドジなところもある。
美樹さやか
30歳。既婚。夫は幼馴染であった上条恭介。現在は「上条さやか」。2児の母。
志筑仁美とは、かつては上条恭介をめぐって対立したこともあったが、今では結婚式に呼ばれ、素直にお祝いを言えるほどに関係が修復している。
佐倉杏子とはママ友。よく行動を共にしている。
アニメの時間軸と比べて、一番報われている人。
佐倉杏子
30歳。既婚。一児の母。
パートに精を出す主婦。
夫は出張で家を長く留守にすることも多いが、今、いる家族をとても大切にしている。
夫とは、お互いにまだお金がない時期に知りあい、当時は籍だけいれた、ということ。
美樹さやかとはママ友。家族揃いで、水族館や映画館に行くこともある。
アニメの時間軸では家族を失っていたことを考えれば、美樹さやか同様に報われている人。
ゆま
佐倉杏子の娘(実子)。保育園児。
アニメ「プリキララ」にはまるなど、年相応の子供らしさを見せている。
母親・杏子同様に魔法少女の素質があることから、キュウべえに保育園でスカウトされる。彼女の願いは「おかあさんといっぱいあそぶじかんがほしい」だったが、杏子がキュゥべえをフルボッコにして契約を阻止。
母親の愛情を受けて健やかに育っている。
元ネタは外伝作品『魔法少女おりこ☆マギカ』の登場人物「千歳ゆま」だが設定は異なる。
百江なぎさ
マミたちの後輩で、4月から新社会人となったところ。
マミが「すっかり大きくなって~」と言うように、その容姿は、魔法少女時代と比べ、最も成長を感じさせるものとなっている。
マミとは違い正社員。会社の先輩社員からは気に入られているよう。
食欲旺盛、チーズ味のものには目がないこと、語尾に「~なのです」とつける口癖は変わっていない。
ゆまとは彼女が幼い時から面識があるようである。
上條恭介
美樹さやかの夫。美樹さやかの会話中で触れられるだけだったが、第9話で登場。
バイオリン奏者として活躍しているが、家ではだらしないところも。
アニメ映画「ヒゲモン」にはまっており、子供にかこつけてヒゲモングッズを買い集めている。
キュゥべえ
地球外生命体。巴マミら魔法少女たちに大きく関わった人物(?)。
その声は10代までの女性にしか聞こえないため、30代になったマミ達とは筆談で会話する。
17年後の現在も、魔法少女の営業に飛び回っているが、不景気や少子化のため、契約までに至らないことも多い。
初登場時早々、マミからは名前を思い出してもらえないわ、古い牛乳を勧められるわ、杏子に殴られるわで、本作で、最もひどい目にあっているが、むしろ多くの読者にとっては望ましい結果であろう。その後もマミからは腰痛だからと呼ばれたり、「使い魔」と言われたり、ロクなことがない状態。
カメオ出演キャラ
喫茶店のマスター
1話の舞台となった喫茶店『レパ・マチュカ』のマスター。
このエピソードの舞台はあすなろ市なのだろうか?
映画館にいた『白い人』と『黒い人』
マミが映画を見に出かけた時、同じ映画館で鉢合わせた2人組。
黒い人はスカートではなくハーフパンツを履いており、マミからはアラサーにして男性疑惑を持たれていた。