概要
大鯨(たいげい)とは旧日本海軍の潜水母艦の一隻。ただしこれは仮の姿で、空母に改造されることが予定されており、実際「龍鳳」に改造された。また各種の実験台ともされた。詳細は「龍鳳」の記事を参照。
なお、「潜水母艦」と「潜水空母」は、名前こそ似ているものの全く異なる艦種である。というかそもそも「潜水空母」という艦種は、艦これにてゲームの都合で設定されているだけであり、本来は存在しない。
潜水艦に食料・燃料・魚雷その他を補給する、つまり『潜水艦に対する母艦』が「潜水母艦」で、自身に航空機を搭載した潜水艦、つまり『潜水する空母(のようなもの)』が「潜水空母」となっている。
本当は前者を「潜水艦母艦」と言えば誤解が少ないはずなのだが、語呂の都合か今の形に落ち着いているので、混同しないように注意したい。
『艦隊これくしょん』における大鯨
2014年6月6日のアップデートにて実装。事前にアナウンスされていた「それほど大型ではないが改装すると艦種が変わる艦」こそが彼女である。
『元』潜水母艦の艦娘はいたが、潜水母艦としては一番最初の実装となる。
Lv25での改装で軽空母「龍鳳」となるが、改装設計図が1枚必要となる→龍鳳(艦隊これくしょん)
CVは公式未発表だが、CVは天津風と同じ小倉唯であるかと語られている。
絵師は白露型を担当した玖条イチソであることが、エンターブレイン刊『鎮守府生活のすゝめ』Vol.4で描き下ろしイラストと共に公表された。
龍鳳に改造すると時雨改二の装備していた髪飾りやネクタイを装備する。
戦闘向きの艦種ではないので、龍鳳に改装するまでは育成にやや工夫が必要。また、史実を反映してか、潜水艦や水上機母艦とは違い「甲標的 甲」が装備できない。
現在のところは建造での入手が出来ないため、ドロップで狙うことになる。そのため、彼女を求めて出撃することが「捕鯨」で定着してしまった。
出現海域は全てそれなり以上の練度と重武装が必須な海域のため、油断は禁物。出現率が低い(安心と信頼の銀レア)上にツチノコと違ってなまじ周回の容易な2-5や5-2が含まれているため、勢いで突っ込んでは資材・戦果ともに悲惨な結果になる提督の叫び声が絶えない。
浦風・三隈・初風・長波、潜水艦娘など他のレアドロップと同時に狙えるエリアばかりなので、同時並行で狙っているうちに出たら儲けものと考えたほうがいいだろう。特に経験値・ドロップともに美味しい5-2を周回し続けた結果、三隈が最難関のレア艦からただのレア艦になったとかならないとか。
くれぐれも犯罪に手を染めないように。
容姿
癖のある紺のセミロングに赤い瞳が特徴。何気にスタイルは良かったりする。
髪はアホ毛の他にくせ毛によって側頭部から一房づつ外に跳ねている。また後ろ髪は布のようなもので2つにまとめられ、肩から前に流されている。
服装は白と紺のセーラー服にクジラのイラストが入った白のエプロン姿。襟とミニスカートには等間隔に途切れた白のラインが入っており、下は黒のストッキングにぽっくりを履いている。
また、その首には緑の勾玉を吊るした首飾りがかけられている。
なお、水着ではないのは、前述の通り「潜水空母」ではなく「潜水母艦」であるためである。
艤装は腰に煙突とクレーンと電探を装備。右太ももに装甲が一枚。それと左手首に腕時計のような機銃が装備されている。
手に持っているバケツには人参、ジャガイモ、玉ねぎなどの食材(多分カレー)が入っており、右脇に抱えられた袋(飛行甲板?)には潜水艦に補給するための魚雷が詰まっている。
そんな見た目と艦種のせいか、彼女を新たな「お艦勢」として見るファンもちらほらといる模様。
「潜水母艦」ならぬ「潜水お艦」である。
性格
素直で礼儀正しく、まっすぐで健気な娘。
気合・元気ともに十分なのだが、非戦闘艦であるため戦闘は苦手。会敵時などは明らかに動揺しており、交戦中も常に一杯一杯といった感じである。
ただし潜水母艦としては自信をもっており、積極的に潜水艦隊を支援しようとする。
ちなみにどこぞの超超弩級戦艦よろしく、居住性には自信があるらしい。
提督との関係は(大鯨の時点では)不明。
まっすぐ素直な気持ちで感謝を述べているものの、それ以上の関係を見出すことはできない。
性能
小口径主砲と副砲、水上偵察機とバルジ、対空機銃のみ搭載可能。
現状では工作船明石のような特殊効果は確認されておらず、戦闘力では駆逐艦並である。
一応弾着観測射撃は可能だが、火力があまりにも低すぎるため連撃を出してもダメージは雀の涙である。
ただし遠征「遠洋潜水艦作戦」では必須、9/26に実装された「中部海域哨戒線」では必須ではないがルート固定要員となっている。潜水艦御用達のマップであるため、このマップで入手することも可能。
そのため本気で彼女を使い込むなら軽空母に改造するのが手っ取り早い。ただし改造すると遠洋潜水艦作戦には参加出来ない。
また内部データにおいてはケッコンカッコカリ時の台詞は龍鳳の時と違うものが用意されているので愛情がある人は大鯨のままレベル99を目指すのもやり込み要素と言えるのではなかろうか。
関係深い艦
「遠洋潜水艦作戦」での旗艦。
史実での第六艦隊では現在実装されている潜水艦のうち、伊168(当時の名称は伊68)、伊8が第六艦隊・第三潜水戦隊の所属であり、伊19(第一潜水戦隊)、伊58(当時未完成)、伊401(当時未完成)と組んだことはないが、潜水母艦としては潜水艦の補給が主任務な事なおかげか関係が深い。
なお五十鈴も大鯨と同時期に第六艦隊に所属していた事もあり、先輩とも言える。
祥鳳は同じ潜水母艦、瑞鳳は高速給油艦から軽空母になった改装姉妹だが、龍鳳も同じ境遇である。資料によっては龍鳳も同型艦として扱われ、義理の姉にあたる。
神風型駆逐艦「旋風」や海防艦と共に輸送船団のヒ87船団として行動を共にしていた。
特に時雨が沈む前に護衛していた最後の護衛対象でもある事や龍鳳としての装備品(髪飾り、ネクタイ)などが時雨改二などと共通する事もあって縁が深いと思われる。
龍鳳の最初で最後の実戦であったマリアナ沖海戦では二航戦として三人で組んでいた。
隼鷹とは共に航空戦隊を転々としている。
マリアナ以後、一時的に隼鷹と共に四航戦に流れて一緒の所属になった事がある。
寄せ集めとなった一航戦で一緒の所属となっていた空母仲間。
余談
- 実装数週間前に稼働開始していた『エースコンバット・インフィニティ』のボス・アイガイオンが、作中における通称が「白鯨」であること、元は白いが強化されると赤くなることなど、偶然にも大鯨と似たような特徴を備えていたことから、一部のユーザーの間で話題となった。
狩りに行くことをユーザーが「捕鯨」と呼ぶところまで同じだったりする。
- 戦後間もない時期に大洋漁業(現マルハニチロ)が捕鯨用の船を借りに第二復員省に申請したところ、リストの中に「長門」の名前があった。状態問わず横須賀にある船全てをリストアップしたためであり当然貸し出されることはなかったが、ゲームでは実際に長門を艦隊に組み込んだ捕鯨艦隊を組むことが可能。特に5-2はボスルート固定が容易で戦艦の速度を問われないため、長門の大火力が効果的である。
関連タグ
祥鳳型 潜水母艦から改装
龍鳳(艦隊これくしょん) …大鯨の改装後の姿