概要
戦闘時の防衛や補給のための根拠地。(特に中世以前は)権力者の居館でもあり、平時には周囲を支配するための拠点ともなる。
外敵の多い地域・時代では数も多くなるが、逆の事ももちろん言える。日本でも、室町時代や戦国時代には莫大な数の城(といっても、ほとんどは居館や砦レベル)があったが、江戸時代には大々的に整理されるし、鎌倉時代には勝手な築城自体が犯罪視される事さえあった。
平時の行政機能や居館としての機能を持たない、純軍事的なものは砦ともいう。
元は拠点防衛のために有効な施設であったが、近世には砦や要塞に立場を奪われ、「城」と称しても居館としての機能が中心のものが増えてくる。
日本ではほとんどの時代で、通常城の外側に城下町が広がっているが、戦国時代には「総構(そうがまえ)」と称して、城の外周で町を囲む事もあった。江戸城も総構があったが、戦争が起こらなくなってから人口増で拡張した新たな市街地は総構で囲まれる事がなくなった。
日本以外の多くの地域では、都市全体が城の中にあった。現在の中国では、都市のことを「城市」と呼ぶし、ヨーロッパでも、都市の紋章の上部に城壁冠(城壁をかたどった冠)を描く事がある。
関連イラスト
関連タグ
戦国武将姫-MURAMASA-一部擬人化城登場
RPG伝説ヘポイ ロボットに変形する城が登場する
実在の城
シャンボール城 ※元は城だったが、居館になる。
ノイシュヴァンシュタイン城 ※19世紀に中世の城をイメージして築かれたもので、機能的には全くの居館である。
その他、Wikipedia「Category:城」も参照。
城に関する作品等
時代劇の大半
苗字として
※この場合は「じょう」と読むケースが多い。