概要
今から約5億4100万年前から4億8500年前。古生代の一番古い地質時代
気候は比較的温暖 ていうか暑い。生物は一応、海の中に限定されていた()。藻が発生していた。不整合と呼ばれる地殻の変動がばんばんおこったためにもっこりした地べたから栄養分とくにリンだかマグネシウムイオン、ナトリウムイオン、鉄イオンなどが蛮蛮海へ流れ込みまくり、それを喰った生き物が硬質化する土壌ができる。
標本は、バージェス動物群が有名。一応此処の物はカナダのブリティッシュコロンビア州からアメリカのおっさんが拉致って来てどうの、無知無教養な人が独占してうん十年ほど研究が停滞のと言う黒歴史の嵐で、中国の澄江動物群も結構いい状態の化石が前から取れたのだが、それを凌ぐ程度のマジョリティを獲得する。
カンブリア紀に入ってから、生物に視覚などの感覚器官が発達、の後、外敵に「硬いぞオラ」と見せる為の鎧が発達(代表は三葉虫 ただ後のと違い、平たい体とその辺這い回る行動と言う二次元的な生態)、という、やたらと物騒なかっこいい進化を遂げた者が門レヴェルで出る。
頭足類その他軟体生物、あと昆虫を代表とする節足動物が出ている。ただ「工作が不慣れ(誰のだ)(風立ちぬ)」なので、現在の生き物とはだいたいあってる程度で、頭足類の祖先は「たっこちゅー」とか言いそうな漏斗がある二本腕だったり、甲殻類に鋏無かったりする。
挙句の果てには「魚」まで進化する。ピカイアのようなナメクジウオ系(体を走るぶっとい神経が筋で覆われている。脊椎でないので脊索と言う。因みに神経系はかなり初期にできたらしい)からミロクンミンギアだかハイコウイクチスのような、まあ骨で覆われた脊椎を持つ生き物までこの時代の地層から出る。
また、大体淡水中にいたものの陸上へたまに進出した可能性がある「アパンクラ・マチュ」という、ダイオウグソクムシに尻尾が付いたようなやつが、出ている。
岩に張り付いていたオドントグリフス、死体を喰ってたらしいカギムシハルキゲニア、デザイン絶対杉浦茂に依頼してるだろ生物オパビニア、当時最強の生物であった鰭付「エビ」アノマロカリスなど、見てると脳から汗が出そうな生き物が、海の中でふよふよしていた。
カンブリア紀以前 エディアカラ紀に「アヴァロンの大爆発」と呼ばれる多細胞生物の発生があり「中心ちょい外れたところがもっこりした段ボール」のようなディッキンソニアや「体がぐるぐるした」シクロメデューサなど、あまりぱっとしない生き物が、一応海中に大変な数蔓延っていた。だから一応カンブリア紀に生物がいきなり大爆発したっていうのは実は間違いで 前からちまちま多細胞生物の発生が、あったわけなのだが、デザイン的にやる気のなさげな物ばっかなので、そういう説を主張する人は、「エディアカラの楽園」という同じ口でこの大爆発について大失敗だったとか言う。しかもこの辺は、現世生物との関連が怪しく、(陸上の地衣類、微生物の群体、菌類説があるが)ザイラッハーという先生が、「この当時だけにだーっと発生してだーっと絶滅したこの当時オリジナル生物」説を唱えていた程。