概要
空手の組合、神心会の師範。同会の会長・愚地独歩の養子。
幼少時は実父とともに「ミズノサーカス」で働いていた。当時わずか5歳でありながら、象との綱引きや空中ブランコなどで驚異的な身体能力を発揮するが、実父が団のライオンに殺された事件を契機に、独歩に引き取られる。現在は凄まじい鍛錬の末にベンチプレス300キロ、100m10秒台という規格外の体力を持ち、「空手を終わらせた男」「空手界の最終兵器」などと称される。
独歩のなし得なかった技術を早期に習得し、また正拳突きに使用される関節の回転を完璧に連結し加速させることによって音速を超える拳「マッハ突き(音速拳)」を開発するなど、独歩自らが「俺より強い」と太鼓判を押すほどの人物。
バキキャラには大抵モデルがいることで知られているが、彼のモチーフとなったのはボディビルダーの山本義徳氏とされている。外見も克巳に似てなかなかの男前である。
来歴
「グラップラー刃牙」編
初登場は神心会女子部の井上さんがラガーマンにちょっかいを出されたため、これを粛清しに行き、5対1にもかかわらずこれを圧倒。
その後最大トーナメントにて独歩推薦の元出場。試合開始前に、同門の加藤清澄と世界トップレベルのプロボクサー・ラベルト・ゲランを破った程の実力を持つ「熊より強い」とされた夜叉猿Jr相手に、『桃太郎(夜叉=鬼と猿を掛けている)』の鼻歌を歌いながら楽々勝利。
続く1回戦では関節技のエキスパート・ローランド・イスタスを相手に、外された関節をいとも簡単に戻し、これを撃破。
2回戦では最強の喧嘩屋・人間兵器花山薫と対戦。圧倒的な怪力に押され、右足を握撃で潰されて圧倒されてしまう。しかし、加藤や末堂の声援を耳にして立ち上がり、伝家の宝刀「マッハ突き」で強敵・花山を打ち破る。
3回戦では烈海王と会いまみえ、この戦いのキャッチコピーは「核兵器対竹槍だ」嘯くが、烈の目潰しと超スピードのカウンターパンチにより敗れ去る。竹槍は克巳の方であった。烈曰く「マッハ突きは烈海王でも実戦で使えるものではなく、内心驚きながら奇策を講じて勝利したが、実力差自体は両者の間で結果の見た目程に開いてはいない」らしい。
「バキ」編
最凶死刑囚編では烈と共に修業に励んでいた所をドリアンに襲撃され、重傷を負う。
続いて徳川光成邸をドリアンが襲った際にはいち早くこれに対応し、ラフプレイに定評のある加藤と共に彼を攻撃。挙句「こいつに勝てりゃ、オレはもう空手家でなくていい」とまで吐き捨て、ドリアンにガソリンを浴びせて退散させた。その後加藤は逃げたドリアンを追いかけて瀕死の重傷を負い、責任を感じた克巳は神心会総出でドリアンを追い詰め、遊園地に追い込んで独歩・烈と共に対峙、逮捕に貢献する。
続いてヘクター・ドイルが神心会本部を襲撃した際には、粉塵爆発に巻き込まれて大火傷を負う。しかし、ドイルは独歩に負けて神心会に連れ込まれ、最終的に克巳の制裁を受けることとなるが、この際ドイルと友情が生まれた。
「範馬刃牙」編
ピクル編にて、ピクルとの戦闘を待ち望んだ克巳は、烈&郭海皇と共に特訓を行い、音速をさらに超えた最強の打撃「真・マッハ突き」を習得する。晴れて克巳は東京ドームへ向かい、神心会の会員や関係者が総出で彼に声援を送る中ピクルと相対し、戦闘を開始。マッハ突きとその応用による連撃を繰り出し、烈でもつかせることの出来なかったピクルを地に俯せた、しかしこの真マッハ突きは己の肉体が耐えられる威力を超えており、攻撃を放った手足は打撃の反動で圧潰。さらにピクルは受けたダメージを回復するために一時的に眠っただけであることをすぐに理解した克巳は、自分が食われる事を覚悟して受け入れた上でピクルに右腕を噛み千切られ、敗北する。
しかしピクルは克巳を捕食することなく、それどころか倒れた彼の前で右腕を置いて祈るように両手を組んでからその場を去っていった。
かくて克巳は隻腕の身となるが、剣術の一刀流の思想にも通ずる新たな武の追求を続けている。
ちなみに
先ほどちょろっと紹介した神心会女子部の井上さんは、グラップラー刃牙内でも屈指の美貌で知られている。だって、余りに比較対象が少なすぎるんですもの。
関連タグ
範馬刃牙 - 烈と3人でつるんでいることが多い。