概要
永井豪の代表作のひとつ。日本の変身バトルヒロイン物の元祖的作品である。
半生体アンドロイドの少女・如月ハニーが空中元素固定装置の力で戦士キューティーハニーとなり、空中元素固定装置を狙う犯罪組織パンサークローに立ち向かう。
ハニーの服が破けて一旦全裸となる変身シーンはかなり有名であり、本作を語る上では外せない要素の一つ。後の変身ヒロインの変身シーンに多大な影響を与えた(尤も全年齢向けだと、下にレオタードを着ていたり、裸ではあってもエロくなかったり(身体が発光している=肌色ではない)するが)。
設定ではハニーの変身は空中元素固定装置により、服を一度元素レベルにまで分解した後に再固定(再構築)する事で完了するので何も間違ってはいない。
インパクト抜群のOPテーマ、健全かつ過激なお色気シーン、バラエティーに富むハニーの七変化などから大ヒットを記録した。
実写映画化(後述)の際には、OPソングが倖田來未の手でカバーされた事も話題になった。
ちなみに初代アニメ版は夜8時30分からの放送(8時だョ!全員集合の裏番組)と言うアニメとしては珍しい時間帯での放送だった。
漫画版はあの永井豪なのでハニーの親友が目の前で焼き殺されると言うグロいシーンもある。
登場キャラクター
派生作品
アニメ
- 『新キューティーハニー』 - 続編として制作されたOVA全8話(1994年から95年)
- 『キューティーハニーF(フラッシュ)』 - 『美少女戦士セーラームーンSS』の後番組となった少女アニメ
- 『Re:キューティーハニー』 - 映画版とのスピンオフで生まれた
実写
- サトエリ主演で話題になった実写映画版
- 深夜特撮『キューティーハニー THE LIVE』
漫画
- 原作御本人
- 公式二次創作
等々、数多くのリメイク作品を持つ。
余談
どういうわけか『魔女っ子大作戦』というキャラクターゲームでこの作品が参戦している。
魔法少女という言葉が戦うヒロインに代名詞になってしまった今では別におかしくないように思えるかも知れないが、ここで参戦している「魔女っ子」はエブリデイ・マジック系の日常ファンタジーばかりだったので(魔法使いサリーやひみつのアッコちゃんや花の子ルンルンとかそういう系統ということ)、ハニー以外は戦うキャラではなく明らかに浮いていたりする。
と言っても「東映魔女っ子シリーズ」にはハニー(ただし放送枠が違うので番外扱い)以外にも忍者(さるとびエッちゃん)やサイボーグ(ミラクル少女リミットちゃん)が居るので、別段不思議ではない(どちらも大作戦には不参戦だが)。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」と言う事なのだろう(東映以外でも、科法、魔法少女ばる☆たん、インキュベーター式魔法少女とかある)。
だがこのゲームはそういう魔女っ子たちが爬虫人類と殺し合いをするという奇ゲーなので、むしろハニーが一番ゲームの空気読んでいたりする。
先ほど派生作品で述べた『キューティーハニーvsあばしり一家』仰天の楽屋オチ、続いて
『悪魔の爪に囚われて キューティーハニーBOYS』に関してはキューティーハニーの後継者として造られた少年アンドロイド、しかもBL小説である。 → 公式が病気だ。
ゲスト出演
永井豪作品内ではたびたび客演しており、あばしり一家やマジンガーZ(後年の作品)にも顔出ししている。特にバイオレンスジャック終盤には重要なキャラクターとして登場する。