近江鉄道本線
おうみてつどうほんせん
概要
沿線の多くが田園風景で、八日市以北は最高70km/h、以南は60km/hしか出さないのんびりとした路線である。
駅一覧
沿線
米原
近江鉄道本線の起点駅で、東海道新幹線や東海道本線、北陸本線の集まる乗換駅。
駅は大きいが、町は大きくなく、隣の彦根のほうがずっと栄えている。
JRをはさんで向かいには平和堂米原店がある。
付近には鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の風洞技術センターがあり、新幹線の「WIN350」、「300X」、「STAR21」が保存されている。
また、米原市役所前には除雪車の「キ555」が保存されている。
彦根
JR琵琶湖線と接続している。
JRをはさんで向かいにはアル・プラザ(平和堂の大型店舗)彦根店がある。
かつては山側に住友セメントの施設があり、近江鉄道の貨車が専用線を行き来していた。
また、2004年の整理までは広大なヤードが広がっており、廃車体が放置されており、歴史的に貴重な電車もあった。
しかし、住友セメントがあったのも広大なヤードも今や昔。東口再開発で駅前にはケーズデンキが建ち、住友セメント跡地もショッピングセンターとなっている。
国道8号沿いには「佐和山遊園」というテーマパークがあり、佐和山城などが再現されている。男性一人で経営しているようで、探偵!ナイトスクープでいう「パラダイス」である。
高宮
中山道の宿場町にあり、多賀線との分岐駅。多賀線は左に分かれていく。
駅裏側には貨物用側線があり、かつては多賀線からのキリンビールや石灰石を積んだ貨車が行き交っていた。
駅舎はコミュニティハウス併設の近代的なものに置き換えられたが、「多賀ゆき のりかへ」と書かれた歴史ある看板は現役である。
愛知川(えちがわ)
この辺りには、丸い瓶の中に鞠が入った縁起物の「びんてまり」という伝統工芸が伝わる。
駅から10分ほど歩くと「愛知川びんてまりの館」というびんてまりの資料館も存在する。
五箇荘
「ごかしょう」の漢字が駅名と地名で異なる。駅は「五箇荘」、地名・旧町名は「五個荘」である。
五個荘は近江商人の町であり、駅から約20分ほど歩くと近江商人博物館が、さらに10分弱歩くと近江商人屋敷が残る。
また、付近を流れる愛知川への砂利取り線が分岐している。
京セラ前
京セラ滋賀蒲生工場がある。
駅のすぐ北側を名神高速道路が走っている。
駅前はファミリーマート東近江川合町店しかなく、一日平均36人しか降りないような駅。
しかし名前が「京セラ前」であるから、京セラドーム大阪と間違えた人がいたのか、近江鉄道某駅には「本当に京セラ前駅ですか? 京セラドーム大阪は京セラ前駅ではありません!」といったラミネートが貼りだされたそうな。
日野
桜川と同じく1900年の開業時からの駅舎が残る。
日野町中心部は駅から東へ約3km離れている。
また、駅から東に1.6km先にフレンドマート(平和堂の小型店舗)日野店が、2.7km先に平和堂日野店がある。
シャクナゲの群生地や中二病でも恋がしたい!で有名になった「旧鎌掛(かいがけ)小学校」、野菜の日野菜の発祥地である、鎌掛集落へはこの駅が最寄り。
しかし、鎌掛へは6kmほど、徒歩では1時間以上かかるため、コミュニティバスかタクシーで行くことをおすすめする。(コミュニティバスは本数が少ないので時刻は要確認)
※中央線には乗り換えできない。
水口
駅から西へ200mほど歩くとアル・プラザ水口店がある。
バイパスができるまでは駅南側を国道1号が走っており、踏切で平面交差していた。
駅の東にある古城山(しろやま)にはかつて水口岡山城という城があり、この城は天守が2つあったのではないかという説がある。