概要
以下の2つが存在する。どちらも、名前は水鳥の白鳥に由来する。
日本海縦貫特急「白鳥」
国鉄→JRが1961年から2001年まで大阪~青森間に運行した特急列車。国内最長距離を運行する昼行特急列車として知られた。
1961年10月に大阪ー青森・上野間の特急としてキハ82系で運行開始。大阪ー直江津間を併結で走行しており、それぞれの編成にグリーン車と食堂車を連結していた。当初は新潟駅を経由せず、新津からそのまま羽越本線に入っていた1965年に上野-金沢間の特急「はくたか」として分離、また新潟経由に改められ、同駅で編成の方向転換が行われるようになる。
1972年に全線電化で485系化、これにより3電源区間(直流・交流50/60MHz)を走行する初の電車(定期特急電車としては現在まで唯一)ともなった。1975年に前年開業となった湖西線経由となった。
1982年11月改正で急行「しらゆき」格上げにより2往復(こちらは福井ー青森間のいわゆる「福井白鳥」)となるが、1985年のダイヤ改正で福井白鳥は「北越」と「いなほ」に分割され、残った大阪白鳥の食堂車の連結も廃止となり、2年余りで元の1往復に戻った。
1987年の国鉄民営化に際しては、JR東日本管轄の列車となる。1988年の青函トンネル開業でそれまでの青函連絡船から急行「はまなす」への連絡となりダイヤも繰り下げられている。1997年に管轄をJR西日本に移管。
当初は関西、北陸圏と東北、北海道を連絡する列車であったが、東北・上越新幹線の開業や航空便の発展に伴い、全線通しての利用客は減少し(区間運用では需要はあった)、当初の役目は既に1980年代には終わっていたも同然で、ダイヤ改正の度に廃止の噂は常に上ったが、奇跡的にも21世紀になるまで走りつづけ、運行40周年目を迎えた2001年の3月に系統を「雷鳥」「北越」「いなほ」に分離し廃止となった。
関連タグ
日本海縦貫線 東海道本線 湖西線 北陸本線 信越本線 白新線 羽越本線 奥羽本線
青函連絡特急「白鳥」・「スーパー白鳥」
JR東日本・JR北海道が津軽海峡線にて運行の特急列車。2002年12月1日より八戸~函館間で運行開始。2010年12月4日の新幹線の新青森延伸に伴い、新青森発着となった。
485系を使用する列車は「白鳥」、785系・789系を使用する列車は「スーパー白鳥」になる。
特例として、特急しか走らない蟹田-木古内間では特急券無しでの自由席での乗車も可能(ただし区間外からの乗車は全区間特急料金が必要となるので注意)。また、新幹線の乗客への便宜をはかるため、新青森-青森間も特急券無しで自由席に乗車可能。
2016年3月26日の北海道新幹線開業に先立ち、同月21日が最終運転となり、廃止の予定。