サテライトキャノンとは大きく分けて以下の3つを指す。
これら全てをこの項目において説明する。
機動新世紀ガンダムX
モビルスーツサイズの機体に搭載されたサテライトシステムを利用する戦略級兵器。
月の太陽光発電施設から受信したスーパーマイクロウェーブを変換する事によって、大規模な砲撃を行なう。
スペースコロニーを一撃で破壊できる程の火力を持ち、Gビットとの併用による最大13門のサテライトキャノンによる同時砲撃では一度に13基のコロニーを同時破壊する事すら可能な規格外の破壊力を有する。
恐らくガンダムシリーズ史上MSが携帯できる武装の中では最大級の破壊力を持つ兵器だが、その威力のため制約も大きい。
本装備の制約は以下の通り。
- システムの初期登録にフラッシュシステムを使ってD.O.M.E.を介さなければならない為ニュータイプがいなければシステムを初期起動できない。(登録認証が為されれば次回からはニュータイプに頼らずに稼動する)
- エネルギーのチャージや廃熱に時間がかかる。尤も、チャージ自体は数秒で済むので実際はそれほど発射までに時間はいらず、構えから発射まで15秒程で撃てる(第7話等)。また、溜めたエネルギーは一度の射撃でほぼ使い切るという性質(その分異常に照射時間が長い)もあり、連射は不可能。なお、後継機のダブルエックスにおいてはこの欠点を解消している。
- MWを受信するまではその場から動かない必要がある。しかし、劇中ではそれを逆手に取り受信直前に移動し湖にマイクロウェーブを当て水蒸気爆発を起こす使い方もされた。
- 位置確認用のガイドレーザーによって使用する事や現在位置が明らかになり、さらにMW照射まで4.03秒の時間を要する。
- 戦後はマイクロウェーブを中継する衛星が残っていないため地球上では月の出ている時しか使用できない(月さえ見えていれば昼間でも発射できる)。サブタイトルにもなったセリフ『月は出ているか?』はそのために出てきた言葉である。
- パワーソースであるリフレクターが一枚でも破損するとキャノン自体が無傷でも使用不可能となる。
ただし上記の仕様の一部はサテライトシステム自体が本来は民間用のシステムであり地球圏の慢性的なエネルギー不足を解消する為に造られた物を軍事転用した事に由来している。
そして基本的に戦略レベルの超長距離でのアウトレンジ砲撃として用いる事、Gビットとの同時運用、それか護衛には別な機体が付く事を前提にしているのでアニメ本編やゲーム作品の様に「敵に撃たれながら発射する」というのは明らかに例外的なイレギュラーな状況である。
背中の翼のようなリフレクターは、通常は「L」字状に折り畳まれているが、サテライトキャノン使用時には「X」字状に展開させる。
リフレクターは受信だけでなくエネルギーの放出も可能で、機体各所のエネルギーコンダクターに貯められたエネルギーをリフレクターの受信面から放出(受信時とは逆に受信面を後ろに向ける)することで推進力とすることが可能(ホバーリングモード)。また、貯蔵したエネルギーを大型ビームソードやシールドバスターライフルに供給する事も可能。
劇中では、サテライトキャノンは序盤に破壊されてしまい、リフレクターやキャノン砲身を復元出来ず、また戦略的なレベルでの戦闘が不要である事もあり「ガンダムエックスディバイダー」に改修されている。
外伝「UNDER THE MOONLIGHT」ではガンダムXに搭載されたものが登場している。
月の発電施設が先の大戦で失われた為、代替施設である発電衛星BATEN(SMW中継衛星を改修)へとアクセスしてスーパーマイクロウェーブの照射を受けている。ただしその為送信出力が30%程に落ちているがサテライトキャノンそのものの出力に影響があったかは不明瞭。
また、新たに作られた発電衛星を用いるためにシステムへのアクセスにニュータイプを必要としておらず、戦後に建造された機体でアクセスを行なっている。
BATENを管理する側に敵対者の関係者がいたために一時的に制限をかけられて使用できないということもあった。
威力が高過ぎるため使用しない装備としてデッドウエイトとなっていたことから砲身が一度は取り外されるも、決戦時に再度搭載されている。
また、ディクセン・ホーネットのX装備に試作版の携帯オプション型が、GXのそれと同じ背部装備型のものがディクセン・モードエックスにも搭載され、発電衛星BATENを用いたマイクロウェーブ受信送電施設と偽った地上砲台ビッグサテライトキャノンが登場している。
亜種
ツインサテライトキャノン
ガンダムダブルエックスに搭載されている改良型。
威力は数倍以上になり、連射も可能となった。作中では超長距離(約38万キロ)からの高精度射撃3連射を行っている。
サテライトランチャー
ガンダムヴァサーゴチェストブレイク(リフレクターを搭載)とガンダムアシュタロンハーミットクラブ(砲身を搭載)がドッキングして使用する増設式の改良型。
フロスト兄弟はフラッシュシステムを介したアクセスが出来ない為、月面の施設に人員を送り込んで占拠し、手動操作で照射を行なわせた。
余談
ガンダムXの本体と呼ばれることがあり、ガンダムVSシリーズのガンダムVSガンダムではガンダムXは「サテライトキャノン:1500、ティファ:500、本体:1000」という評価をされてしまった。
また、ガンダムビルドファイターズではとうとうサテライトキャノンを内部に装備した文字通り「サテライトキャノンを本体にしたガンダム」が誕生してしまった。
遊戯王
サテライト・キャノン
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻 0/守 0
このカードはレベル7以下のモンスターとの戦闘によっては破壊されない。
自分のエンドフェイズ毎に、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
このカードが攻撃を行った場合、このカードの効果によってアップした攻撃力は
ダメージ計算後0に戻る。
こちらは衛星兵器。
アニメで初登場した際は「衛星軌道上に存在しているためレベルの低いモンスターの攻撃は届かない」という設定であった。
OCGとは別物であるが、ゲーム版で初登場した際も「衛星軌道上から集束エネルギーを照射する兵器」とのテキストがあった。
アニメ遊戯王DMではビッグ5の一人大門が使用。大門曰く(アニメの設定では)実在する兵器であり、海馬剛三郎が社長に就任していた頃の海馬コーポレーションが開発したとの事。
この時は後にOCG化された物と効果が異なり、自分のエンドフェイズ毎にこのカードにカウンターを乗せ、攻撃を行う際にそのカウンターを全て取り除くことでダメージ計算時だけ取り除いたカウンター1つにつき攻撃力が1000ポイント上がる効果であった。
そのため攻撃時以外の攻撃力は0であり、レベル8である青眼の白龍によりこの弱点を突かれて破壊された。
アニメの続編に当たる遊戯王GXではミズガルズ王国のオージーン王子が使用。オージーンはこのカードを中心とした1ターンキル戦術で有名なプロデュエリストでもあった。
また、ミズガルズ王国はその気になれば世界を焼き尽くせるほどの威力を持ったレーザー衛星「ソーラ」を所有しており、この「ソーラ」はGX2期のストーリーにおいて鍵となる存在であった。
元ネタは当然ガンダムXのサテライトキャノン。
衛星兵器だが、元ネタのX部分はしっかり引き継がれている。
……ただ、こちらは2014年9月21日現在pixivにイラストがまだない。
シャインエンジェルからの特殊召喚が基本で、その後機械複製術で3体呼び出す。
そして数ターン待って攻撃力が上がった所をリミッター解除で決めるのが理想的である。
最近ではキメラテック・フォートレス・ドラゴンの素材にされやすく、レベル8以上のモンスターが容易に飛んでくるシンクロモンスターやレベルを持たないエクシーズモンスターの存在もあるため活躍させるにはかなりの工夫が求められる。
みずいろ
ヒロインの一人小野崎清香の愛称の一つ。
巨大なチャームポイントのリボンが前述のガンダムXのリフレクターに似ていることから。
ゲーム「ねこねこファンディスク2」内の「バルドねこフォース」では必殺技として使用可能。
なおユニット自体も一目でガンダムエックスをモチーフにしたものとわかるものである
二次創作
ただし、こちらはガンダムXのサテライトキャノンと異なり、衛星自体が高出力ビーム砲を搭載しているというもの。
これはセリオにある通信衛星を利用したサテライトシステムの設定から悪ノリで生まれたもの。
ガンダムXの影響も多分に含まれている。
関連イラスト
サテライトキャノン使用状態
『サテライトキャノンっぽい』イラストにも、このタグが付けられている。
何か違う
関連動画
[nicovideo:sm902996]
[nicovideo:sm902814]