「他の用例については『満潮』を参照しなさい。『満潮 艦 これ』での検索も有用よ」
図鑑データ
「満潮よ。私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら。」
概要、出るわ。
性格が出なきゃ話にならないじゃない!
ドロップor建造で初見いきなり「私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら」
秘書艦にしても
…つ、つつけば流石にボロが出るだろうと思っても
「うるさいわね…」
「…で、何?!」
という具合にその強気な姿勢を一切崩すことはない。つまり、何をしててもツンツンモード。
但し、他のツン艦娘と比べると手を出そうとしたり、何かあると激高、「クソ提督」呼ばわりのように真っ向から扱き下ろしたりはしていない(誤解されがちではあるものの彼女は態度と言葉使いがキツめなだけであり、提督に対して明らかな暴言を吐く事も、暴力を振るおうとする様子も無い)。
この点から、これは強気ではなく自虐ではないかとの解釈もあり、後述の入渠時の台詞など、何もできなかった事が多い史実を引きずっている節も見受けられる。
ちなみに中破すると「面白い事してくれたじゃない、倍返しよっ!」と言い放つ。
史実、触れてみる?
そんな彼女の本音が透けて見えるのが中破入渠時の気弱げな台詞だろう。
「私の修理中に、艦隊全滅とか、やめてよねっ?」
…そう、彼女は史実でそれを経験してしまったのである。
第八駆逐隊を編成していた姉妹「朝潮」・「大潮」・「荒潮」は彼女が1942年10月~1943年11月まで約1年横須賀で入渠しているうちに全て戦没していた。
時系列としてはこんな感じである。
- 1942年11月、満潮米軍機の空襲で損傷。修理のため本土へ帰還。
- 1943年2月20日、マヌス島沖で大潮が米潜アルバコアの襲撃で損傷、翌日その損傷が元で沈没。
- 1943年3月3日、朝潮と荒潮がビスマルク海海戦(ダンピールの悲劇)に遭遇、両艦共に戦没。同日、司令の戦死により第八駆逐隊も解隊。
最初の大潮戦没から僅か2週間の出来事であった。
ただ一人生き残ってしまった彼女はその後独り駆逐隊を渡り歩く。
しかし、彼女に待ち受けていたのは更なる過酷な運命であった…
- 1943年11月31日、満潮、第二四駆逐隊に編入。
- 1944年1月25日、僚艦涼風が米潜「スキップジャック」の雷撃を受け戦没。
- 1944年2月1日、僚艦海風が米潜「ガードフィッシュ」の雷撃を受けこちらも戦没。同年2月10日、第二四駆逐隊も解隊される。
- 1944年3月31日、戦没した舞風の補充として第四駆逐隊に編入。これが彼女が最後に所属した駆逐隊となる。
- 1944年6月19日、二航戦(当時の二航戦は隼鷹、飛鷹、龍鳳で構成)を基幹とする部隊の護衛としてマリアナ沖海戦に参加。三航戦(こちらは千歳型と瑞鳳)の護衛に従事(ちなみにこの時、第一機動艦隊を襲った潜水艦の中にある意味彼女の人生を狂わせた元凶の一角がいた)
そして運命のレイテ沖海戦。
西村艦隊の一員として扶桑・山城姉妹や時雨・最上らと共に奮戦したが、スリガオ海峡で流れ弾を受け沈没。
出撃していた艦艇で生きて海域を離れたのは時雨だけであった。
そんな過酷な過去、その中で力及ばず仲間を救えなかった無念。
MVPをとっても、装備を変えても自分を卑下するような台詞が多いのはこの過去からくる後悔の念があるのだろう。
それらを飲み込み必死に強くあろうとする姿は一部提督の心を揺さぶるものであるようだ。
10/23のアップデートにて補給ボイスと放置ボイスが実装された。
出撃しないでボーっとしている提督に一喝を入れてくれるぞ。
そして補給すると…
「ふん!どうも。…………ありがと」
ついにデレた
あまり触れられていないが、実装されている朝潮型艦娘で唯一、ブラウスにリボンをつけている。失った仲間の誰かの形見から作られた物だろうか。
と思っていたら、2014年11月・12月に相次いで実装された妹の朝雲と山雲もリボンをつけてきた。
彼女達との共通点といえば最後が西村艦隊所属であったことくらいであるが、解釈の余地が色々とありそうな要素である。
海自では黒潮→「くろしお」の姉になった潜水艦「みちしお」
また海上自衛隊の新おやしお型潜水艦の2番艦には彼女の名が用いられている。
3代目(当代)にあたるSS-591「みちしお」は三菱重工神戸造船所で建造され、1999年3月10日に竣工した。定係港は呉で、ここをねぐらとする潜水艦にはほかにも、5年後に就役した同型7番艦「くろしお」、さらに5年を経て就役した「そうりゅう」「うんりゅう」、そして第八駆逐隊つながりでもある練習潜水艦「あさしお」がいる。
ところで新おやしお型潜水艦のネームシップ「おやしお」は2015年度より練習(潜水)艦に用途変更されたが、海自では潜水艦の増強を計画していることもあり、「みちしお」は艦齢延長の上で潜水艦にとどまるとみられる。
↑ 3代目「みちしお」のイメージ
なお、過去にも旧あさしお型潜水艦(練習潜水艦の現あさしお型とは異なる)のSS-564「みちしお」が存在し、こちらは初代満潮と同じ3番艦である。
初代満潮は1隻の潜水艦により艦生を狂わされてしまったが、歴史の皮肉というべきか、戦後、ひらがなの「みちしお」として、潜水艦がその名を2代にわたり襲名することになろうとは、初代満潮も想像だにしていなかったことだろう。
バカね、その先にあるのは関連イラストよ。
司令官に関連タグ。
曙:満潮同様、曙も海自艦に名前が2度受け継がれており、新むらさめ型護衛艦の4代目あけぼのが現役。しかも2002年に就役してから2011年に佐世保に転属するまで、呉を母港にする艦同士でもあった。
またアルバコアか:戦後に建造された、実験潜水艦の3代目アルバコアは潜水艦として初めて涙滴型の船体を採用し、これが海自の潜水艦にも受け継がれた。その実、2代目「みちしお」も涙滴型の船体を持っていた(3代目は葉巻型)。