概要
そこら辺の植物を餌として与えるだけでもきちんと成長し、険しい地形でも移動できるので、家畜として重要な位置にある。餌の選り好みが少ないため、草刈り機代わりに使う事もあるが、下手に放置すると土地を丸裸にする恐れもあるので注意。
好奇心が強く、活発で勝気で気まま。(リーダーとして)おとなしいヒツジの群れに混ぜ、誘導用に使う事がある。
主に乳と肉が利用される他、実験動物や愛玩動物としても飼育され、子供動物園では常連的存在。かつ1980年代までに、田舎で農家で、この生き物を飼っている家に住んでいた人の大半は、子供の頃悪いことをしてこのおぞましい生き物の檻の中へ入れられた経験がある。後述する独特の瞳を持つこの名状しがたき生き物は近くで見るとかなり不気味であり、後のトラウマは必至であった。
繁殖欲が旺盛な為、エジプトでは不妊治療の一環としてヤギを用いた方法が幾つか考案され、またキリスト教では、聖なる動物である羊と対照的に悪魔の化身とされた。
北欧神話では、トールがもつ車を牽く生き物は、「タングリスニ(歯を研ぐもの)とタングニョースト(歯ぎしりするもの)」という二頭の、色が黒くて片足が不自由なヤギで、これに牽かせて天空を駆け回り、ミョッルニルの槌をふるって雷を落とし、麦畑を実りの豊かなものにするとされる。また、トールは冬至に家々を訪れてこのヤギ(骨以外は再生が可能という便利なものであった)を屠り、肉を家へのプレゼントとしたと伝えられるが、これを本地としたらしいサンタクロースは、18世紀ころまで、「家へ山羊をもたらす」と言われていた。
主な種類
ヤギ属
タール属
ヒツジ属
※当該記事を参照。
バーバリーシープ属
バーラル属
カモシカ属
※当該記事を参照。
ターキン属
シロイワヤギ属
ジャコウウシ属
シャモア属
備考
山羊と紙
山羊は紙を食べる事でも知られる。
但し紙が好物と言う訳ではなく、寧ろ乳歯が生えたばかりの赤ん坊が違和感から何でも噛もうとする行為に近い。
紙は食物繊維の塊であるので、山羊に紙ばかり与えると腹痛を起こす。また最近の化学薬品が含まれた紙を食べさせると内臓疾患で山羊が死ぬ事もあるので、動物園で山羊に触れ合う機会があっても絶対に紙を食べさせてはいけない。
ヤギ目
ヤギの瞳孔は横長である。
これは天敵の発見などに有利に作用し、ヒツジの場合も同様の瞳孔を持つ。
ヤギをモチーフとしたキャラクター
物語
神話
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ヤギ表記ゆれ