日本を代表する巨匠の一人。本名である。「24年組」のひとり。
河出書房は近年「少女漫画界の偉大なる母」と表現したが、彼女に影響を受けた作家は数多い。
未だに第一線で、精力的に新作を発表し続けている。
概要
巨匠どころか神と呼ばれる事も少なくない。安彦良和も「神」と称している。
その作品は文学的、あるいは文学を超えているとも言われ、文化人たちが多く批評の対象としている。よしもとばななに「彼女はドストエフスキーのようだ」と強く勧められた文学評論家のジョルジョ・アミトラーノは「私にとって萩尾望都の漫画は未知の新しい物体だった」と評している。
宮部みゆきは「天才とはこういう人のことを言うのです」、山岸凉子は「私が初めて出会った天才」と称しており、各界のクリエイターからリスペクトを受けている。
女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科メディア表現領域客員教授。
作品のジャンルはSF・ファンタジー・ミステリー・ラブコメディー・バレエもの・心理サスペンス、歴史ものなど幅広い分野にわたる。
特にSF作品への評価は総じて高く「バルバラ異界」では日本SF大賞を受賞。
漫画でSF大賞を受賞した作品は、萩尾と大友克洋の「童夢」の2作のみである。
星雲賞のコミック部門も3度受賞しており、最多受賞者となっている。
幼い頃から母親に、姉妹と比較されたり漫画を否定されたトラウマから、多くの作品において「母親」は不在であるか死亡する。
「母と子」の確執と「親殺し」をテーマとした作品は多い。
2016年に発表した「寄生獣」のトリビュートでは、田村玲子の娘を描き話題となった。
代表作
etc..