概要
GLADIATOR'S ASSAULTから登場したカテゴリ。
名前の通り古代ローマの剣闘士+各種動物がモチーフとなっており、獣族・獣戦士族・鳥獣族を中心とした獣人タイプのモンスター群となっている。
英名はGladiator Beast(グラディエータービースト)。
状況に応じたモンスターを呼び込むことができ、低速ながらもテクニカルな戦いができる。
切り札は剣闘獣ガイザレス・剣闘獣ヘラクレイノス。
カテゴリ特徴
属するモンスターの多くが以下の共通効果を持つ。
このカードが「剣闘獣」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、○○する(事ができる)。
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードをデッキに戻すことで、デッキから「剣闘獣○○」以外の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
つまり、戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に剣闘獣をデッキに戻すことで、また別の剣闘獣をデッキから特殊召喚することができ、それにより特殊召喚された剣闘獣は独自の効果を発動する。
わかりやすくいってしまえばバトルするたびにデッキの剣闘獣と入れ替えることができ、その度に新しい剣闘獣の効果を発動できるといったもの。
また、特定の剣闘獣を含む剣闘獣を複数デッキに戻すことでエクストラデッキから特殊召喚できる大型剣闘獣も存在する。
E・HEROネオスが使うコンタクト融合と同じく融合カードを必要としない。しかもあちらはエンドフェイズに強制的にデッキに戻るのに対し、こちらはバトルフェイズ終了後にデッキに戻る効果を使わなくてもよいという違いがある。
強みと弱み
剣闘獣の強み
- 墓地に頼らずとも好きな剣闘獣を呼び出せることから、様々な状況に対応することができる。また墓地肥やし等の前準備がいらず、序盤から終盤まで安定した立ち回りが可能。デッキ構築の際にも魔法罠を多く採用できる。
- 墓地を多用しないことから除外ギミックを組み込むことが可能。
- 剣闘獣ガイザレスによるアドバンテージ損失なしの破壊効果を繰り返し使える。
- ノーコスト天罰である剣闘獣の戦車を繰り返し使うことができる。
剣闘獣の弱み
- 戦闘を行わないと効果が発動できない。特殊召喚と戦闘がどうしても多くなってしまうため、各種行動阻害系魔法・罠やロックに弱い。
- デッキに剣闘獣が戻る性質上、好きなカードを地引きできる確率が増加しづらい。
- 継続的にアドバンテージをとるというコンセプトのため、爆発力は低い方。戦況をひっくり返されると挽回が難しい。
- シンクロ,エクシーズギミックを無理なく組み込めるが、剣闘獣自体のギミックが止まるため多用できない。
原作・アニメでの活躍
アニメ遊戯王ARC-Vにてアカデミアの狂戦士バトル・ビーストが使用したカード群。
ガイザレスとムルミロの効果によって相手の展開を阻害するフィールド制圧能力の高さを見せた。
剣闘獣一覧
通常モンスター
剣闘獣アンダル | 1900/1500の熊。伝説の柔術家を突破できる唯一の下級剣闘獣。基本的にはレスキューラビットとのコンボに用いられる。 |
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効果モンスター
剣闘獣アウグストル | 2600/1000の鳥(?)。剣闘獣によって特殊召喚成功時、手札の剣闘獣を一体守備表示で特殊召喚する効果を持つ最上級モンスター。手札から出た剣闘獣は効果が発動するため、爆発力が期待できる。 |
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剣闘獣オクタビウス | 2500/1200のワシ。☆7であり、最上級モンスターの一角。剣闘獣による召喚時に限り、セットされた魔法・罠を破壊できる。バトンタッチができないほか、攻撃時に手札コストが必要というデメリットがある。 |
剣闘獣アレクサンデル | 2400/600のライオン。上級モンスター。ディカエリィしか特殊召喚できない。魔法耐性があるが、召喚経路が限定的かつ進化先もいないため採用されることは稀。 |
剣闘獣スパルティクス | 2200/1600の恐竜。上級モンスター。ホプロムスからしか特殊召喚できない。専用装備魔法である闘器をサーチできるほか、ゲオルディアスを呼ぶのに必要となる。 |
剣闘獣ムルミロ | 800/400のタツノオトシゴ(?)。ステータスは貧弱だが剣闘獣による特殊召喚でモンスターを破壊できる。 |
剣闘獣ベストロウリィ | 1500/800の我らが苺。剣闘獣のキーカード。ガイザレスの素材となるほか、魔法・罠を破壊する効果を持つ。 |
剣闘獣ラクエル | 1800/400の虎。剣闘獣による特殊召喚で攻撃力が2100になる。基本ステータスが高く、ヘラクレイノスの召喚素材である。剣闘獣の主力。炎星サポートが使えるのもポイント。 |
剣闘獣ホプロムス | 700/2100のサイ。剣闘獣による特殊召喚で守備力がさらに上がる。スパルティクス特殊召喚に必要であるため、闘器ギミックを採用している場合によく使われる。 |
剣闘獣ディカエリィ | 1600/1200の牛。剣闘獣による召喚で2回攻撃が可能となる。アレクサンデル特殊召喚に必要。 |
剣闘獣セクトル | 400/300のカエル(?)。最もステータスが貧弱かつバトンタッチ能力を持たないが、剣闘獣による召喚+戦闘で自身を戻さずに2体の剣闘獣をデッキから呼べる。 |
剣闘獣ダリウス | 1700/300の馬。剣闘獣による召喚で墓地から剣闘獣を蘇生できる。剣闘獣の主力その2。 |
剣闘獣エクイテ | 1600/1200の羽が生えたケンタウロス(?)。剣闘獣による召喚で墓地から剣闘獣と名のつくカードを手札に加える。魔法・罠であっても手札に加えられるのが強み。 |
剣闘獣サムニテ | 1600/1200のサーベルタイガー。剣闘獣による召喚+相手の戦闘破壊でデッキから剣闘獣と名のつくカードを手札に加える。貴重なサーチ要因だがあまり使われない。 |
剣闘獣トラケス | 1400/400のフグ。剣闘獣による召喚+デッキに戻す(バトンタッチをしない)ことで1ドローできる。バトンタッチできないため、剣闘獣での採用は稀。 |
剣闘獣レティアリィ | 1200/800のトカゲ。剣闘獣による召喚で相手の墓地からカードを一枚除外できる。 |
剣闘獣ラニスタ | 1800/1200の鳥その3。剣闘獣による召喚でファントム・オブ・カオスのような効果を発動できる。主に鳥獣型剣闘獣で採用される。 |
剣闘獣ティゲル | 1800/800の虎その2。剣闘獣による召喚で剣闘獣と名のつくカードをレベル制限なしの剣闘調教にすることができる。バトンタッチができない+融合素材にできないのが痛い。 |
融合モンスター
剣闘獣ヘラクレイノス | 3000/2800のステータスを誇る剣闘獣の切り札その1。剣闘獣ラクエルを含む3体をデッキに戻した時に特殊召喚できる。手札をスペルスピード2の魔宮の賄賂にすることができる。剣闘獣の戦車と合わせた際の制圧力はとても高い。バトンタッチができない。 |
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剣闘獣ゲオルディアス | 2600/1500の剣闘獣。スパルティクスを含む2体をデッキに戻した時に特殊召喚できる。相手が戦闘により破壊され墓地へ送られた際、破壊したモンスターの守備力分のダメージを相手に与える。 |
剣闘獣ガイザレス | 2400/1500の剣闘獣の切り札その2。ベストロウリィを含む2体をデッキに戻した時に特殊召喚できる。特殊召喚成功時にカードを2枚まで破壊できる強力なカード。むしろヘラクレイノスより切り札している。 |
剣闘獣エセダリ | 2500/1400の剣闘獣。剣闘獣2体をデッキに戻した時に特殊召喚できる。素材は緩いが効果はほぼなく、バトンタッチもできないのが弱み。 |
専用サポートモンスター
スレイブ・エイプ | 剣闘獣を呼べる猿。リクルーターだがあまり採用されない。 |
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スレイブタイガー | 剣闘獣をサポートする仔虎。通称スレタイ。場に剣闘獣がいるときに手札から特殊召喚でき、リリースすることで場の剣闘獣1体をバトンタッチさせる。強力だが、剣闘獣ではないため、エクイテやダリウスで使いまわすことができない。 |