概要
木津駅(京都府木津川市)から四条畷駅(大阪府大東市)等を経由して京橋駅(大阪府大阪市都島区)までの55.4km(営業キロ)を結ぶ。路線記号はH。アーバンネットワーク内における案内上では愛称の学研都市線が用いられることが多い。この愛称は1990年に沿線の関西学術研究都市にちなんでつけられたものである。ラインカラーは黄緑色(1990年-2015年)→桜桃色(2015年-)。黄緑色の選定理由は「これからの若いエネルギー」のイメージである。桜桃色は2015年の路線記号導入時にJR東西線と合わせる形で導入されたものである。
木津駅から松井山手駅の間は単線、松井山手駅から終点の京橋駅までは複線となる。かつては文字通り片町駅が終点だったが、東西線が1997年に開通した際に廃止された。なお跡地は現在駐車場となっており分岐線路が残されている。
ほとんどの電車が京橋駅からJR東西線に乗り入れ尼崎に向かう。東西線に引き上げ線がないため、快速系統はJR宝塚線塚口(朝夕は宝塚・新三田)行き、普通はJR神戸線西明石行きが基本だが、尼崎で折り返す電車は塚口まで回送される。
すべての電車が207系と321系で運行されている。どちらも7両編成で、207系は3両+4両の併結編成(第1編成は7両貫通編成だが、片町線では運用されていない。)。これは2010年まで京田辺駅から木津側の駅のホーム有効長が4両だったため、京田辺で増解結していたため。おおさか東線開通後の一時期は223系がおおさか東線へ乗り入れる直通快速として4両+4両併結の8両編成で運行されていた。現在は東西線のホームドアの関係で運用されていない。
西日本、関西初の○○
1933年に片町-四条畷が関西の国鉄路線(1929年開業時から電化の阪和線は当時私鉄)で初めて電化され、このことから関西国電の発祥路線とも言われる。ちなみに四条畷-長尾は1949年、長尾-木津は1989年電化。
また、国鉄(現JRグループ)の西日本地区では初めて自動改札機を投入した路線でもある(ちなみに国鉄として最初に自動改札機を投入した路線は、JR東日本の武蔵野線)。
駅一覧
◎···停車 レ···通過 ‐···設定なし
駅番号・駅名 | 普通 | 区間快速 | 快速 | 直通快速 | 接続路線 |
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JR-H18 木津 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | 関西本線(大和路線)/奈良線 |
JR-H19 西木津 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H20 祝園(ほうその) | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | 近鉄京都線、新祝園駅 |
JR-H21 下狛 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H22 JR三山木 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H23 同志社前 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H24 京田辺 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | 近鉄京都線、新田辺駅 |
JR-H25 大住 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H26 松井山手 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H27 長尾 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H28 藤阪 | ◎ | ◎ | レ | ‐ | |
JR-H29 津田 | ◎ | ◎ | レ | ‐ | |
JR-H30 河内磐船 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | 京阪電鉄交野線、河内森駅 |
JR-H31 星田 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H32 東寝屋川 | ◎ | ◎ | レ | ‐ | |
JR-H33 忍ヶ丘 | ◎ | ◎ | レ | ‐ | |
JR-H34 四条畷 | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H35 野崎 | ◎ | レ | レ | ‐ | |
JR-H36 住道(すみのどう) | ◎ | ◎ | ◎ | ‐ | |
JR-H37 鴻池新田 | ◎ | レ | レ | ‐ | |
JR-H38 徳庵 | ◎ | レ | レ | ‐ | |
JR-H39 放出(はなてん) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | JR西日本:おおさか東線 |
JR-H40 鴫野(しぎの) | ◎ | レ | レ | レ | |
JR-H41 京橋 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
片町(廃止) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
祝園駅・同志社前駅・大住駅・松井山手駅・藤阪駅・津田駅・東寝屋川駅がジェイアール西日本交通サービスによる業務委託駅。
西木津駅・下狛駅・JR三山木駅が無人駅、それ以外の駅はJR西日本の直営駅である。